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必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第14話

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 翌日、地上本部ビル内
 レティ提督の到着する少し前だった、何人かの局員によって放送室がジャックされていた。
中心にいたのははやてだった。
「フェイトちゃん、そっちはどうや?」
「TV局もOKよ」
「じゃあ、流すで」
 丁度その頃、レティは玄関に到着し二人の護衛と縛り上げた3人を連れてビル内へ入っていった。
 評議会派の重役や護衛達は昨夜10人が襲撃に失敗した事をどうしようか話していた。
そこへレティ提督に乗り込まれたのである。
 証人の3人を突き出され、その上突然始まった放送は昨日の悪だくみだった。
「ああ、この放送市内にも流れてますから」
「何ぃ~?」
 遅れて、本日の会議内容からついさっきまで全て流れてしまった。
市民も驚いた事だろう?朝の報道番組がいきなりの大スクープである。
 そしてここからはリアルタイム、
「あなた達、殺人未遂及び殺人幇助で全員逮捕します」
「かまわん、殺してしまえ~」
 レティ達3人に襲いかかるおよそ100人、だがAMFの中では大した力は出せない。
対して今回の護衛は、また強い。
 一人は、陳 劉邦 37才、太極拳 9段 師範、棍術7段、元、中国武装警察特別警備隊隊長
 もう一人はチャチャイ・プン・ソン・チャック・ソイシレイ(長いのでチャチャイ)30才
ムエタイの悪魔と呼ばれた男、身長203cm 体重130kg 大きくなりすぎて戦う相手が居なくなった男。
その後アメリカに渡りシークレットサービスになる。この巨体で信じられないほど速い。
 襲いかかった者共が次々と広い大会議室の壁や天井まで飛ばされて突き刺さっていく。
物の5分だった、あっという間に100人近くいた護衛達は全滅していた。
 ついでに言うなら、ほとんどの幹部達もぶっ飛ばされてKOだった。
残ったのは、バルバレスコ監察官ただ一人だ。
「さあ、覚悟なさい」
 最後の一人に強烈なアッパーカットが入ってKOとなり、逮捕された。
「以上、現場からセインがお伝えしました~」
 の一言で、放送は終了した。
 市内は騒然とした、地上本部内でクーデターまがいの逮捕劇があったのだ。
しかも、上級幹部を頂点にかなりの悪だくみをしていた、しかも市民の味方である仕事人まで消そうとはどういう事か?
市内に出ていた50人に次々と空き缶やら石やらが投げ付けられる。
ここで市民を殺せば今度は自分たちが仕事人に殺される、手を出したら負けなのだ。
 50人は最早市内から撤退するしかなかった。
でも本部には戻れない、向かった先は例の研究施設だった。
その後を付けられているとも知らずに彼らはそこへ撤退していった。


 一方、教導隊
「なーんか、私たちだけカヤの外だよね?ヴィータちゃん」
 煎餅を食べ、お茶を啜りながらTVの中継を見ていたなのはだった。





第14話 完