魔法戦記リリカカルなのは To be tomorrow
翌日、ティアナが高町家を訪れる。
「昨日の事情聴取に来ました」
「周辺の防犯カメラの映像は?」
と、なのはが尋ねる。
「はい、既に回収してあります」
「じゃあこれが、レイジングハートの記録した映像ね」
「助かります」
「おはよーティアナさん、ご苦労様です」
「おはよう、ヴィヴィオ」
「実はティアナに頼みがあるんだけど、まだこっちに居るのよねえ?良かったら明日ここに泊まってくれない?
私とフェイトちゃんは明後日の夕方まで出張でいないからヴィヴィオの相手して欲しいんだよね、
アイナさんも頼めそうにないし……」
「別にいいですけど」
ティアナがそう答えた時だった。
「その件なんですがー、明日は教会に泊まることになりそうです、さっきオットーから連絡有ってー、
明日と明後日の放課後は、公務が入りました」
『公務』とは、聖王ヴィヴィオとして、病院や福祉施設などを慰問することである。
これは、教会のイメージ戦略と、彼女が将来、聖王陛下に即位して頂くための準備でもあった。
今回の公務は、マグドゥーネル事件の被害者への慰問であった。
「私は別にかまいませんよ、今、スバルの所に泊まってますから、
事情聴取は、帰ってきてから改めてお願いします」
作品名:魔法戦記リリカカルなのは To be tomorrow 作家名:酔仙