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魔法戦記リリカカルなのは To be tomorrow

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同じ頃、教導隊隊舎
「事情聴取にご協力ありがとうございました。で、試験の方はどうだったんですか?」
「もうバッチリっていうか、本当のこと言うと私ら5人、本当の強さを隠してただけなんだよねー、
それが本部長にばれて大目玉食らったって言うのが真実かな?」
「え……どういうことでしょうか?」
「昔ね、管理局入りした時にランク試験受けるでしょ?
あの時ランクが高すぎて、この先ランクアップすれば、みんな同じ部隊には絶対になれないって言われたの、
それでね、ばれない様に手を抜こうって話になったって訳」
「えっ……じゃあ六課にいた頃あんなに強かったのはやっぱり……そう言うことだったんですね?」
「でもね、そんな私たちとあれだけやり合えたあなた達も相当強くなったのよ、
でね、ティア、ちょっとお願いがあるんだけど……聞いてもらえる?」
 
 なのはは学校構想について話し始めた、そしてティアナも教師の一人に加わって欲しいと頼んだのだ。
他にもエリオとキャロ、シャマルもメンバーに加えるらしい。
他にどんな人たちが集まるのか分からないけど、何だかとても楽しそうだ。
「今すぐに返事は出来ないけれど、是非とも参加させて下さい」
 うれしそうなティアの顔を見て、なのはも笑い返す。
 そこへスバルが入ってきた。
「あれ、スバル何しに来たの?」
「ティア、実はねスバルに私、キャロの4人は来月の公聴会の時、本部長表彰をしてもらえることになったのよ」
 事件のことが、かなり大々的に報道されて4人は英雄になったのだ。
それを伝えたくてスバルを呼んだのだ。
 でも余分なのが付いてきた。
 ヴォルツ防災指令だった。
彼は、なのはの前に来ると突然土下座した。
「なのはさん、お願いです、あのキャロって子をうちに下さい!
あの子は命の現場には、なくてはならない子なんです!どうかお願いします!」
 漢ヴォルツ、一世一代の土下座だった。
「ヴォルツさん顔を上げて下さい、そう仰られてもあの子をあなたにあげる訳にはいかないんです。
あの子には人に物を教える素質があるんです、だから私の所へ来て貰おうかと思っています。
でも、あの現場で腕の良い召喚師が必要なことも、身にしみて分かっています。
ですから、キャロに代わる腕の良い召喚師を一人手配しています、
手続きと許可が下りるのに少し時間がかかります。
年明けまでには何とかなるかと思いますので、それまではもう少し辛抱して下さい」
「あのー、もしかしてルーですか?」
「その通り、あの子なら使えるよ、召喚や転送の技術だけならキャロ以上だよ」
「なのはさん、ありがとうございます!」
 顔を上げたヴォルツは泣いていた、嬉し泣きで顔がぐちゃぐちゃだった。
「やめて下さいよー指令!」
 スバルがヴォルツを引っ張って帰っていった。
「じゃあ来月の公聴会で」
 ティアナもそう言って帰っていった。
「おい、いいのかよ、あのことスバルに伝えなくて?」
「あ、ヴィータちゃん、良いんだよ、ああいうのはアドリブでやらせた方が面白いから」
 話は遡ること二ヶ月前、レティ本部長は悩んでいた。
アインヘリアルに代わる新しい首都防衛構想、今後の管理局地上本部の運営とその方向性、何の案も浮かんでは来なかった。
そんなとき、ヴェロッサが現れた。
「あのー、こんな書類を止めてる管理者がいましてね……捨てられちゃう前に回収してきました」
 なのはとはやての上申書と企画書だった。
(これは使える)二人の書類に目を通しながら閃いた、そしてレティとヴェロッサの企みが始まる。