yamatoへ…Ⅲ
日曜日の食堂…訓練学校の寮ならそこそこ人がいてにぎやかだがここは軍の宿舎の食堂。日曜日でもシフト制なので出勤の人も多く食堂で食事を取る人の姿はまばらだった。5人はテイクアウトすると宿舎に戻りリビングでみんなでしょくじをした
「明日から一緒にメシ喰えるのかな?」(加藤)
「どうだろうな、学校みたいに“はい、今日はここまで”ってわけに行かないだろうから
なぁ…まぁお前たち三人は一緒だろうけど。」
島はそう言ってため息をついた。
「一人でごはん食べるのつまらないからねぇ。でも学校を出たら一人だもんね。」
相原がご飯をつつきながら言った
「そうだよな。あと何年で卒業なのか分からないけどね。」
山本がそうつぶやいた。進は意味が分からず身を乗り出すと
「このままここでライセンス二つぐらい取らせてもらえれば訓練学校の生徒と同じ資格を
手にしたという事だろ?そしたら予備生の卒業も近いって事じゃないのか?」
山本はそう切り出した。
「俺たちは人より早く飛ぶためにここに来たんだ。卒業させてくれるならさっさとさせてほし
いんだけどな。」
進もそう切だした。
「でも飛ぶだけじゃダメなんだ、艦載機は飛ぶ道具じゃないからな。」
進の一言に加藤が“そうだよな”と言った
リビングのニュースは地上の放射能汚染の濃度が濃くなってる事を繰り返し放送している。
いずれは地上は全て放射能に汚染されるとその場合いつまで地下都市が機能するのか焦点はそこに当たっていた
俺たちが…絶対に地球を救うんだ。俺が…あの遊星爆弾を止めるんだ!
昨日見た蒼と赤のまじる地球を思い出してそう誓うのだった