yamatoへ…Ⅳ
「俺…メシ…いらねぇ…」
加藤がヘロヘロになって宿舎に戻ってきた。一緒にいる山本も進もかなりヘタっている。
「なんだぁ?あのシュミレーション!地球のと全く違うぞ?」(進)
「計器から何から何まで違った。知らないと言ってはいけないのかもしれないがタイプが
違うなら違うと教えてくれてもいいじゃないか。まぁ…なんとかなるけどよぉ…」(加藤)
三人はリビングになだれ込んだ。すさまじいGが全身を襲い体がバラバラになるんじゃないかと思ったほどだった。急旋回なども多く体の隅に全身の血液が集中してるのではないと思うほどで頭痛がひどくコクピットから降りるのも大変だった。
「ちっきしょう…明日は絶対クリアーしてやる。もう計器類は覚えた。例え明日違う戦闘機
を用意されても何があっても応用でやってやる!」
進は拳を握りしめた
「島と相原は戻ってないのかな?」(山本)
山本が二人の部屋をノックしたが返事がない。ちょっと扉を開けたがいない様子だ。
「まぁ…あいつらはこんなにGのかかることするわけじゃないしな…。」(山本)
山本は二人を確認しに行ったあとリビングで大の字になった
「メシどうする?」
加藤が壁にもたれながら二人に聞いた
「お前喰えるの?」(進)
「いや…今は水もいらねぇって感じ。でも食べないと体持たないだろ?」
加藤が言うと
「もう少し休憩してから…」
山本はそう言うと急に起き上がり廊下を走ると扉をすごい勢いで開けて出て行った
「間に合ったかな…」(進)
「バカだなあいつ、じっとしてりゃあいいのに…」(加藤)
進も壁にもたれてじっとしていた。