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GANTZ Paradise Lost 田中星人篇

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第二話・ソッコー殺す



「・・・・・え?」

「田中・・・星人・・・?」

ガンツの表面に表示されたメッセージにまたもキョトンの一同。

「・・・で、これが先輩の言う宇宙人狩りのターゲットっスか?」

正臣が俺を疑いの目つきで見る。

「・・・多分。」






はっきり言う、何だこりゃ。







ガンツに表示されたその標的のイメージ画像は明らかに田中○児だ。
それで、名前が田中星人・・・・・これはいくらなんでもふざけている。


―――まあ、見た目からしてふざけすぎてるし、結構ザコいのかも・・・―――


俺がそう思っていると・・・



・・・・ガシャンッ・・・・・



ガンツからガンラックが展開された。

「うおっ!?」

「はっ!?」

「ひ・・・開いた・・・?」

帝人と杏里、正臣は驚愕の声を上げる。
今まで何の変哲も無かった黒い球体からいきなりラックが飛び出してきたのだ、当然である。

「これって銃っすよね・・・?」

「何かコスプレ用品っぽいねぇ、ゆまっち?」

外国人風と黒チャイナ服はガンラックからハンドガンとライフルを取り出して弄っていた。

「まさか、コイツで田中星人とやらを倒せってのか・・・?」

ニット帽が俺に尋ねる。

「ええ、まあ・・・」

俺は何となく答えた。
すると・・・

「えっ!?やっぱコレ、武器なんすか!?」

外国人風が妙に興奮しながら俺に問う。

「そうですけど・・・どうかしたんすか?」

「マジすか!!すっげぇ・・・じゃあ、こう、引き金引いたりしたら身体の中に秘められたエネルギーが発射されたりするンすか!?ストファイの波動砲みたいな」

「もしくはアレね、銃身の中に魔力チャンバーみたいな機関があってそこで圧縮された邪気を放つってワケね!」

マニア発想丸出しなことを次々と並べ立てるが、俺には何とコメントしたら良いのか見当もつかない。
まあ、俺もこの銃の原動力は何なのか分からないのでこの二人の意見もあながち間違いではないと言えるだろう。

俺がそう思っていると・・・

「っけんな、クソッタレがぁっ!!!」

「早く出せってんだ!!!!」

「じゃっぞゴルァ!!!」

後ろで何やら怒号が飛んでいる。
振り向くと縞模様の特攻服を着たヤンキー集団が喚き散らしていた。

「亜qwせdrftgyふじこlp!!!!」

「宇ytvg8おg部yつおvb:g63宇k7b:んbp:8の;いゆい6!!!!!」

「yfvg不lフェrとウォp・7結い結い7l;rtんくいt6イfうy!!!!!!」

声にならない怒鳴り声を上げて窓ガラスを鉄パイプで暴打しているが、窓ガラスはビクともせず、逆に彼らを嘲笑うかのように悠然とそこに立っている。

「フッ、愚民共が・・・そんなんで開くと思うか、ああ?」

すると西丈一郎がヘラヘラ笑いながら暴走族を見下す。

「ああ?んだとコラァ・・・今何つったぁぁぁぁぁっ!?」

「テメェの耳は節穴かぁ?もっぺん言ってやるよ、そんなんで開きますかぁ、ええ?」

丈一郎は暴走族相手に完全にナメきった態度を取る。

「んだとゴルァ!!!!!」

「じゃっぞボケェェェっっっ!!!!!」

「To羅丸ナめてっと痛ぇ目見るぞゴラァ!!!!」

うわわ・・・俺、こんなこと言われたら絶対土下座して謝るわ・・・。
ところが、当の丈一郎はヘンッ、と鼻で笑って余裕の表情である。

「知るか、下衆が!!つか、何、何なんですか〜?そのTo羅丸とかゆー珍走団?マジウゼェんだけどwwww社会のゴミ溜り風情がピーピーギャーギャー騒ぐなwwwさっさと死ねよ、このブタが!!」

「この・・・このクソガキ・・・・」

「あ、あと、俺が見下してんのテメェらだけじゃねぇから・・・どうもこの部屋に来る連中は揃いも揃って生きて帰れる、とか最高にイミフな事抜かす奴らが多いみてーだから、一つここで言わせて貰うぜ・・・」

そう言うと、丈一郎は俺達の方を向いた。
そしてそのまま黒チャイナ服と外人風を指差す。

「まず、そこのチャイナ服と外人!オメェーら、もう成人してても良いってのに何キモいアニメなんかの話題で盛り上がっちゃってるワケ?しかもさっきから聞いてりゃ訳分かんねー事ばっか抜かしやがってよぉ、ああ!?ウゼェからお前らが一番先に死ね!!」

「ハァ?何それ?私らがオタクだからって、アンタに関係無いでしょ!?しかも最近のアニメとか舐めんな!!実際、アニメで自殺を思いとどまった人だって大勢居るんだよ!?それをよくも知らないくせに!!」

「そうっす!!言っとくっすけど、この国の人口の約半分がオタクでしかもこの日本という国そのものが諸外国からはアニメ大国って呼ばれてるんすよ!!!サブカル万歳っす!!!」

二人は猛反論した。
まあ、そうだよな・・・自分の大切に思ってるものを何も知らない第三者に貶されたんだ。


・・・と言うか、日本ってそんなにアニメが有名だったのか・・・
改めて日本のサブカルの影響力に驚く。

「ハっ!知ったことかクズ!!俺はよぉ、そーゆー社会のゴミ共を見てるとムカッ腹立つんだよ!!」

丈一郎はさらに続ける。

「それから、そこの制服集団!!」

今度は帝人達に矛先を向けた。

「えっ!?ぼ、僕ら!?」

「そーだよ、テメーら以外に誰がいんだ、あぁ?まず、そこの平凡面!!オメーは転送されたら真っ先に死ね!!次にそこで座ってるメガネ!!テメェはせいぜい星人にでも犯されながらくたばれ!!で、その横の金髪!!テメーは最後にズタズタに引き裂かれて死に晒せ!!」

「・・・何だとこの野郎!!」

次の瞬間、丈一郎にキレた正臣が掴みかかっていた。

「さっきから聞いてりゃ、好き勝手抜かしやがって!!」

「何だよ?役立たずに死ねつって何が悪いのさ・・・?」

「俺のことはどーでもいーんだよ・・・俺のことは・・・その前に・・・俺のダチに何つったァァァァァッッッッ!!!!」

「ヘッ!何だ、ダチは命張って絶対俺が守るアピールかい?ええ?この偽善者が!」

丈一郎はそう言うと正臣を突き飛ばした。
正臣はそのまま床に倒される。

「正臣君っ!!」

「大丈夫!?」

「ぐぅっ・・・クッソ・・・・」

正臣は丈一郎を睨み付けた。

「まあ、いずれ皆もれなく死ぬのさ・・・俺は、自分さえ生き残れればそれで・・・・・・」







・・・・ギョーン・・・・






間抜けな銃声とともに丈一郎の言葉は、途切れた。









族の一人が、ハンドガンを丈一郎に発砲していた。