GANTZ Paradise Lost 田中星人篇
・・・・ギュインッ、ギャィイイイイイィンッ(バチッバチッ)・・・
俺の目の前に火花が散る。
それはどうやら田中星人の顔面から発せられているらしい。
見ると田中星人の顔が見事にひしゃげ、そこから合間見える機械類から火花が出ている。
すると・・・
『ギェェェェェェッッッッ!!!!!!!』
田中星人は最後の猛攻とばかりに俺を殴りつける。
俺もそれを腕で受ける。
しかし田中星人は狂ったかのように、連続でパンチを繰り出す。
『カァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!』
そして田中星人は俺の頭を両手で固定し、口を開く。
口の中には強烈な光彩。
どうやら俺ごと道連れにするつもりのようだ。
「させッかよォォォ!!!!!」
俺は咄嗟に右足のホルスターへ手をやり、ハンドガンを抜き―――
抜き―――
抜き―――
――――――ハンドガンが無い。
「またかよッ!!!」
どうやら車内に突っ込んだ時の衝撃で床にでも落としたのだろう。
俺は左手だけでハンドガンを探す。
しかし、なかなか見つからない。
そうこうしている間にも田中星人の口に躍る光彩は激しさを増していく。
―――・・・ヤバい―――
俺はふと思案した。
―――・・・コレ、絶対死ぬだろ!?―――
作品名:GANTZ Paradise Lost 田中星人篇 作家名:プラスチッカー