GANTZ Paradise Lost 田中星人篇
直人Side・・・
『39:14:09』
「クソッ!!」
俺は依然としてハンドガンを手探りで探していた。
しかし、一向に見つからない。
一方で田中星人の口の中には先ほどの比にならないくらいの光彩が躍る。
「こッこッでッ!!死ぬワケにゃー行かねーんだッよッ!!!!!!!!」
俺はもうヤケクソに床を手探りで探す。
刹那、指先に金属が触れる感覚が。
それはハンドガンのグリップを握った時と同じ感覚だった。
俺はそれを無我夢中で握り、田中星人の口にぶち込む。
ガシャンッ、と言う音と共にX字型に展開される砲身。
・・・・ギョーン・・・
間抜けな銃声、田中星人のそれとは違う青白い閃光。
「・・・・ごめん・・・先、撃っちゃった・・・」
静寂に包まれる車内。
次の瞬間、
・・・・バァァンッ・・・
破裂音と共に田中星人の顔面が弾け飛ぶ。
そこから現れたのは・・・
『ピッぎゃアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ』
―――・・・鳥・・・?―――
そう思う間もなく、俺の目の前が火の海に包まれる。
作品名:GANTZ Paradise Lost 田中星人篇 作家名:プラスチッカー