新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第70話
第70話 「放課後バトルタイム!!」
夕方が近づく午後の時間帯。桜ヶ丘の一角で戦闘が巻き起こる。新たに現れた異星人とダグオンチームが戦闘を繰り広げていた。
人間の身体からツルが無数に生えたような異星人、プラディア星人だ。プラディア星人のツルに捕らわれ、体液を吸われた犠牲者の遺体が幾つか斃れている。
プラディア星人 「・・・・!!!」
鳴き声を一切発生させずに、一体のプラディア星人がツルを伸ばしてターボ・シュンに攻撃をかける。真っ直ぐにターボ・シュンの頭を狙う。
ビュシュルルルウウゥゥゥッッ!!!
ターボ・シュン 「中るかよ!!」
ドォズガアアアッッ!!
頭をよけながらツルをかわし、拳を1体のプラディア星人の溝打ちに打ち込む。そして前屈みになったプラディア星人に向かって足首のホイールを高速回転させながら蹴り技で吹き飛ばす。
ターボ・シュン 「キック・ブレイカーッッ!!!」
ギュイイイイ・・・ドォズガアアアアアンッッ!!!
上半身と下半身が分断しながら吹っ飛ぶ。その向こうでアーマー・レンがブレストレールキャノンを連射しながら下校途中の中学生達を死守する。
ディドォルルルルルルルルルルルルルルウウウウゥゥッッ!!!
ドォドォドォドォドォズズズガガドォオオオッッ!!!
レール弾でプラディア星人の身体が粉砕されていく。その隙に後方を向いてアーマー・レンは中学生達に叫んだ。
アーマー・レン 「俺が相手している間に逃げろ!!早くっっ!!!」
うなずきながら駆け出す中学生達。逃げ切るのを確認したアーマー・レンは再び正面に向いて、ブレストレールキャノンを連射する。
アーマー・レン 「おらあああああっ!!!」
ディドォルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥゥッッ・・・!!!
ズギャドドドドドガアアッッ、ドォドォズディドォガドォオオッッ!!!
蜂の巣にされ、バラバラに分解される3体のプラディア星人。一方、ウィング・リョウは、クリスタルスライサーを駆使して、連続で敵を斬り刻む。
ウィング・リョウ 「はあああああっっ!!!」
ザダシュウウウウンッ!! ザヴァンッッ!! ズザギャアアンッッ!! ズディガッ!!
ファイヤー・コウは、プラディア星人が合体した集合体と交戦していた。人の形は止めておらず、ツルの塊から多数の腕と脚が生えたようで、不気味さをより高めていた。
ツルがドシュドシュと伸び、ファイヤー・コウに襲い掛かる。
ファイヤー・コウ 「うおおお?!!なんなんだよコイツラ!!いきなり合体しやがって!!!」
飛び上がっては着地してかわしていく。その最中にファイヤーマグナムを撃ち放つ。
ファイヤー・コウ 「ファイヤーマグナムッッ!!!」
ギュドォゴオオオオオオオオオッッッ!!!
ズドォガアアアアアアアアアンッッ!!!
着弾部が爆発し、プラディア集合体は身体をぐらつかせた。だが次の瞬間、攻撃をかわすタイミングをミスったファイヤー・コウは、触手に捕らわれてしまう。
ギュルルルガシィィッッ!!!
ファイヤー・コウ 「しまった・・・・ぐおおおおおあああ!!!」
ギギギギギィィ・・・・!!!
強いパワーで締め付けられるファイヤー・コウ。だが、ダグテクターのおかげで体液を吸収される事はないようだ。更に締め付けられていくファイヤー・コウ。
ファイヤー・コウ 「ぐおおおお・・・コンチクショー・・・!!!」
その時、駆逐し終えた三人が、ファイヤー・コウの所へと集結し、各自で援護攻撃を加える。
ターボ・シュン 「ブレイク・ホイールッッ!!!」
シュォッ・・・・・・ギュイイィイイイイィィ・・・ズガガガガガガドォオオオオッ!!!
ニードルタイヤを投げつけるターボ・シュン。打撃部がえぐれていく。
アーマー・レン 「アーマーミサイルッッ!!!」
ドォドォドォドォシュウウウウウウッッ!!!
ドォドォドォドガギャズズズズゥゥウウウウウンッッ!!!
中距離のマイナスエネルギーを感知する4基ミサイルが両肩から撃ち出され、プラディア集合体に直撃していく。
ウィング・リョウ 「ウィングスラッシャーッッ!!!」
ギュオオンッ・・・・・・ズダシュバァアアアアアアアアアンッッ!!!
高速で飛ぶウィング・リョウ。スピードとクリスタルスライサーの斬撃を利用した技で、ファイヤー・コウを掴んでいた腕をつけ根から切断した。
斬りおとされた腕から離れたファイヤー・コウは、その状態から必殺技をブチかます。
ファイヤー・コウ 「・・・おっし!!ナイスだ涼!!!ファイヤー・バード・・・クラアアアアアアアアッシュッ!!!」
ギュグォオオオオオオォォォ・・・・ズグォドォガズズドォオオオオオオオオオオッ!!!
フェニックスと化したファイヤー・コウが電光石火の如くプラディア集合体を貫いた。焼き砕かれて爆発する。
爆発をバックに着地するファイヤー・コウ。それぞれが向き合い、サムスアップした。
時を同じくして、勇士朗は町田市でガルトロン星人が投下した5体の宇宙獣・ガギゴネスとの交戦に入ろうとしていた。その容姿はウルトラ怪獣のダイゲルンに酷似している。
攻撃的なデザインを付加した楕円状のUFO内では筋肉質のグレイのような姿のガルトロン星人達が状況を監視していた。
ガルトロン星人のUFOが浮遊するその下で、ガギゴネスが口から破壊光線を吐きながら町田の市街地へ破壊行為を行う。その光景を睨みながら勇士朗が叫んだ。
ガギゴネス 「ガグバアアアアアア!!!」
ギュバオオオオオオオ・・・・ドォズギャオオオオオオオオオ!!!
勇士朗 「今すぐにてめーらを止めてやるぜ!!!ファイアアアアアア・・・・ジェエエエエエエットッ!!!」
♪ BGM グレートファイバード
光を放った勇士朗に向かってファイアージェットが舞い降り、ファイバードへと高速変形。地上へと着地する。勇士朗は光りを纏いながら光球と化してファイバードに飛び込む。
勇士朗の意思を灯したファイバードが光を放って、そこから更にファイアーシャトルを召喚する。
ファイバード 『ファイアーシャトォオオオオオオオオルッ!!!!』
ファイバードを目指し、ファイアーシャトルがバーニングエネルギーを放って突き進む。ファイアーシャトルは、突き進みながら機体の各部を変形、分離させた。
ファイバード 『アーマーパージッッ!!!』
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第70話 作家名:Kブレイヴ