二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第70話

INDEX|4ページ/5ページ|

次のページ前のページ
 

  撫子 「更に、その男の子は、私に根も葉もないコトを言ってクラスのコ達にイジメを促して・・・・それで居場所を奪われた私は、無理言って街を離れることにしたの・・・。」

  聡 「性根からしてイカレテルぜ!!!そいつ、絶対に許せないっっ!!!」

  撫子 「聡君・・・・この事はクラスのみんなには内緒にして欲しいの・・・。」

  聡 「ああ!!わかったっっ!!!」

  ――――その為に聡は本当の事を言えなかった。あえて聡は口に出して事を収拾させようと試みた。

  聡 「ああ、もう!こんなコトでひがむなんてらしくないぜ、當哉!それに、お前はニコ上の先輩が好きなんだろ?!」

  當哉 「あああ!!!それ、言うな!!!」

  琢磨 「はぁ・・・みっともないぜ、當哉!」

  當哉 「すっかりワルモンじゃんっ!!俺!!」

  だが、撫子はそのやり取りを見て、笑みを浮かべる。聡と當哉は思わずデレっとなった。

  撫子 「くすくすっ・・・・なんか二人とも面白いなぁっ。」

  聡&當哉 「え?!えへへへへ〜。」




  勇士朗達は、桜高の入校許可証を取って半ばサプライズ的に軽音部の部室に向かっていた。無論、通常では男子高校生がいるはずがない為、通りすがる女子たちの視線があちこちから刺さる。

  光 「今まで思いつかなかったけど、こういう方法があったんだな〜!」

  蓮 「許可とりゃ入校できたんだな。う・・・にしても・・・視線がイテー・・・。」

  俊 「ま、しょうがねーな。俺達男だからな。」

  涼 「そうっすねー・・・けど、先輩達の去年の行動あって滞り無く入れさせてもらえたんスからね!すごいっス!他の女子高だったら入れさせてもらえないっスよ。」

  勇士朗 「そうだな。あれからもうじき1年経つんだな・・・。」

  勇士朗は、初めてファイバードになって闘った時のことを思い起こす。デストリアンが憎い思いと澪を守りたい、桜高の生徒を守りたい想いでに闘ったあの日を。

  俊 「あの時に俺達もダグオンになっていたら、もっと勇士朗のサポートや、桜高の生徒達を守ることが出来たんだろうな・・・思い返すともどかしいな。」

  蓮 「確かになぁ・・・例えると、スーパーサイヤ人4のゴジータならブロリー楽勝だったのになぁって思うみたいな!」

  俊 「それ、あのコ達の前で言っても解らんと思うぞ・・・。」

  一方、一通りの練習をし終えた軽音部のメンバー。一息つける為に、紬がお茶を淹れにいく。

    ジャッジャッジャッジャァアアアアアン・・・・

  律 「ふぅー・・・これで一通りの練習は済んだな。やりたりないところとかはまた後で練習しよう!連続でやっても集中力切れちゃうからな!ムギ、お茶ぁ!」

  唯 「やったぁ!お茶、おっ茶ぁ!!」

  紬 「そうね!ここで一息つけましょ!それじゃぁ、お茶淹れてくるわね!」

  にこやかにお茶を淹れにいく紬。澪は梓にそれでもいいか聞く。梓はお茶よりも練習派である為だ。

  澪 「梓はどうする?どうしても練習続けたいなら私はつきあうよ。」

  梓 「え?じゃあ、お願いします!まだ納得いかないところがあって、キリが悪いんで・・・。」

  澪 「そっか!じゃあ、私達は続けるか!」

  二人は練習を続け、律達はティータイムに浸る。

  律 「梓はがんばりやだなぁ〜・・・ずず・・・。」

  紬 「そうねぇ・・・二人ともお茶は後で入れるぅ?」

  澪 「そうだな!私達の分は後でいいよ。」

  紬 「それじゃ、後で淹れるわねぇ。さてと、お菓子、お菓子!」

  紬がお菓子の用意をした時、部室の扉が開き、勇士朗達が入ってきた。当然一同は驚く。

  蓮 「おいいいいいっす!」

  光 「桜工ダグオン部惨状!!いや、参上!!」

  俊 「おまえな・・・。」

  女子達 「ええええ?!!」

  事情を聞かされた女子一同。急な来客に澪達も結局はティータイムを始める。

  澪 「ずず・・・そっか、それでわざわざ来てくれたんだ!」

  勇士朗 「うん!練習と劇とじゃ、歌詞作りが大変だと思ってね。歌詞作りなら俺達にも協力できそうだったからさ。」

  梓 「ありがとうございます!なんか、ホント悪いですね・・・。」

  俊 「なーに、いいってことよ!」

  紬は予備のティーカップを出して男子たちの分を淹れ、人数分を配る。

  紬 「お茶淹れたからよかったらどうぞ〜。お菓子もあるわよ!」

  光 「やっほー!!軽音部のお茶とお菓子〜!」

  涼 「いただきまッス!!」

  蓮 「復活祭以来だぜ〜!!いっただきまーす・・・ずずず・・・あちゃああああ!!!」

  それぞれがお茶を手にした中、急に叫び出す蓮。お茶が熱かったようだ。律が呆れたように突っ込む。

  律 「おいおい、ちっとは落ち着いて飲めって・・・。」

  紬 「ごめんなさい!熱かった?!」

  蓮 「あちちちち・・・・いーって!いーって!大丈夫ッ!」

  そのやりとりをやり過ごしながら澪が勇士朗に歌詞作りを切り出した。

  澪 「はははは・・・勇士朗、それじゃぁ、早速歌詞書いてみる?フリーペーパーなら私が持ってるからさ・・・。」

  勇士朗 「うん、さんきゅ!」


  フリーペーパーを澪に渡され思いついた歌詞を書き始める勇士朗達。だが、いざやってみるとなると思い通りに進まなかった。とりあえず書いてみた歌詞を音読してみせる。

  光 「恥ずかしいな・・・えと・・・君ってかわいい。かわいいからいつも癒される。その髪、その瞳、その声・・・・好きだよ・・・・唯ちゃん!!」  

  俊 「だああああ!!!お前、彼女の名前を歌詞に出すなよ!!!始めはいい感じだったのによ。」

  唯 「そうだよぅ〜。恥ずかしいよ光君ッ!学園祭で歌う曲なんだから!めっ!」

  光 「うぅ・・・ゴメン、唯ちゃん・・・くすん。」

  唯のとなりにしゅんとなってちょこんと座る光。続いて蓮が歌詞を音読する。

  蓮 「この想い。熱く、激しく、燃え盛る・・・・俺はお前の為に戦う。守りたいから。それからカチューシャを取ってみせてくれ・・・俺はそんなお前の姿を見てみたい。」

  律 (え?!何?!私に言ってるの?!!なんか「冬の日」とかぶるな・・・。)

  紬 「ええ?!ひょっとして蓮君・・・!!」

  蓮の歌詞が余りにも律を意識した歌詞になっていた。紬も瞳を輝かせて期待する。だが、蓮は誤魔化す為か突拍子もない歌詞をぶっこんできた。

  蓮 「その姿を見りゃ百人力!!いくぜ、爆熱・ゴットフィンガーッッ!!!」

  男子勢と律はずっこけ、女子勢は目が点、もしくは「?」になった。紬は勘違いして「あっち方面」を想像。あらまぁ・・・と言わんばかりにうっとりしている。早速俊が突っ込んだ。

  俊 「なんでそこでGガンダムが出てくるんだッ!!?」

  蓮 「いやあ・・・ま、のりで・・・。」