新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第71話
激痛にうごめきながら苦しむリティアン星人に、怒涛の拳をブチかましたファイヤー・コウ。燃え砕かれたリティアン星人の身体が外へと吹っ飛ばされていく。
ファイヤー・コウ 「ったく・・・・クソ地球外ヤロー共め・・・!!!大丈夫?唯ちゃん?!」
唯 「うん、ありがとう・・・こわかったぁ〜・・・・。」
怯えるように唯は、ファイヤー・コウの背中に寄り添う。その時、校内の運動場に宇宙獣・グニドゴラが出現した。ゴツイ岩のような身体にイソギンチャクのような頭部と腕がついたようなタイプ。ウルトラ怪獣のマグニアに酷似している。運動場に現れたグニドゴラの鳴き声が響き渡る。
グニドゴラ 「キュギギギギギキィイイイイィッ!!!」
出現を促したUFOは街へと瞬間移動。カプセルを撃ち放って、2体目のグニドゴラを投下した。
だが、こちらはグニドゴラに遺伝子操作を加えたパワードタイプだった。
容姿も異なり、頭部、腕、背中の表面に「風の谷のナウシカ」の王蟲のような赤い眼が幾つも存在し、口も開閉式の巨大な顎を持っていた。右腕は三本の鋭利な巨大爪になっている。
パワード・グニドゴラ 「グワガアアアアアアアアアウッッ!!!」
音楽室の壁に空いた穴からその光景を見る5人。勇士朗は指示を出して飛び出す。
勇士朗 「俺は、街に現れたヤツを叩く!!光達は、学校のヤツを頼むぜ!!!」
ファイヤー・コウ 「ああ!!!任せな!!!」
ターボ・シュン 「急ぐぞっ、部活をしていたコ達が危ないっっ!!!」
ダグオンチームは音楽室から飛び降りて運動場を目指す。部屋の奥へと避難していた澪達がその背中を見守った。
律 「下手に動かない方がイイかもな。今は蓮達を信じようぜ!!」
澪 「ああ!!そうだな・・・・(勇士朗・・・・!!!)。」
その時、勇士朗はファイアージェットを召喚した。
勇士朗 「ファイアー・・・ジェエエエエエエエエットッッ!!!」
光りを全身から撃ち放って叫ぶ。その先からファイアージェットが飛来し、次々と各部の変形を続けていく。ファイバードに変形し、校庭に降り立った。
勇士朗は、澪に振り返り一言告げる。
勇士朗 「じゃぁ、行ってくるぜ!!澪!!!」
澪 「うんっ・・・頑張って!!!」
そして気合を入れながら音楽室から飛び降りる。空気に乗るように空中を駆けていく。
勇士朗 「はぁっっ!!!」
シュギュオオオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオォォォォ・・・
勇士朗 「とぉあああっ!!!」
光りの球体と化した勇士郎がファイバードの胸部に飛び込む。目に光りが灯り、ファイバードに勇士朗の意識が融合する。
ファイバード 『チェエエェエンジッ!!ファイッバアアアアドッッ!!!』
ファイバードは、フットバーニアで身体を上昇させると、パワードグニドゴラのいる方面へと飛び立つ。
一方、ダグオンチームはグニドゴラの巨体に苦戦する。大きく揮われた触手がダグオンチームの4人を吹っ飛ばす。
ドォガアアアアアアアアアア!!!
ダグオンチーム 「ぐあああああああ!!!」
地面に叩きつけられるダグオンチーム。だが怯む事無く己の技を信じて技を撃ち放つ。
ターボ・シュン 「怯むなっっ!!!己の信じる技を同時に叩き込むんだ!!!」
ファイヤー・コウ 「おっしゃああ!!!フェニックス・マグナムッッ!!!」
「キュイイイィイイイイッッ!!!」
ターボ・シュン 「ブレイク・ホイールッッ!!!」
ギュイイイイィィ・・・・シュゴッ!!!
アーマー・レン 「アーマー・カノンッッ!!!」
ヴィギュドォヴァァアアアアアアアアアッ!!!
ウィング・リョウ 「ブリザード・ハリケーンッッ!!!」
フュフュフュゴオオオオオオオオオオオオ!!!
ズドォグォグォゴゴゴゴズウウウウウウウウンッ!!!
グニドゴラを包む爆炎。だが、その向こうから触手が突っ込んでくる。
ビュドォオオオオオオ!!!
ドォガァアアアアアアアアアッッ!!!
ダグオンチーム 「ぐあああああああ!!!」
吹っ飛ばされながらも4人は受身を取り、着地。皆がうなずき一斉に腕をかざす。そして運動場の地面に向け叫んだ。
ダグオンチーム 「トライ・シャイニング・ダグオン!!!」
ヴィギュァアアアアアアアアアアア・・・
4人のダグコマンダーから一斉にエネルギーが撃ち放たれる。エネルギーの光りが一点に集中した箇所から、シャイニングダグオンが召喚された。
胸部のハッチが開くと、そこから鮮やかな紅い光りのエネルギーが地上に向かって撃ち放たれる。その中へと飛び込んでいく4人。瞬間移動するように融合していく。
ハッチが閉まると、一瞬両眼がライトレッドに光り、すぐにクリアグリーンの目が輝く。この瞬間に、意識はファイヤー・コウになる。
シャイニングダグオン 『友情融合合体!!シャイニングダグオンッ!!!』
響き渡る光の声。桜高の運動場でシャイニングダグオンとデストリアンが対峙する。
グニドゴラ 「ギギュイイイイイイイイ!!!」
咆哮するグニドゴラ。シャイニングダグオンに向かって口の触手から破壊光線を放つ。
ヴィギュディイイイイイイイイイイイッッ!!!
ドォズガオオオオオオオオオオンッッ!!!
シャイニングダグオン 『ぐおっっ・・・!!!』
両腕をクロスさせてガードするシャイニングダグオン。反動がその脚を後退させる。破壊光線の乱舞が容赦なく放たれる。
ヴィギュディ、ヴィギュディ、ヴィギュディ、ヴィギュディ、ヴィギュディ・・・・・!!!
ドォオオ、ドォドォドォドォゴオオッ、ドォドォドォズガアアアアアアアアアン!!!
数発運動場の地表に直撃。凄まじい爆炎が吹き上がる。その爆発を突き破り、シャイニングダグオンが飛び掛った。
ギュゴアアアアアアアアッッ!!!
シャイニングダグオン 『―――バーニング・ナックルッッッ!!!』
ギュヴァッ、ドォゴガアアアアアアアアアアアアンッッ!!!
グニドゴラ 「ギュギイイイイイイ!!!」
炸裂する鋼の燃える拳。グニドゴラは運動場をスライドしながら吹っ飛ぶ。撒き上がった土煙の中で身体をうごめかせてその巨体を立ち上がらせた。
グニドゴラ 「ギュギュグウウウウ!!!」
シャイニングダグオン 『・・・・・俊っっ、バトンタッチ!!』
拳を構えるシャイニングダグオンの瞳が一瞬青く光る。ターボ・シュンの意思に切り替わった。
シャイニングダグオン 『格闘は俺の専門だ。懐に飛び込んで・・・破壊光線を封じるぜ!!!』
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第71話 作家名:Kブレイヴ