二次創作小説やBL小説が読める！投稿できる！二次小説投稿コミュニティ！

　　グレートファイバード　『バアアアアアニング・スラアアアアアアアアッシュッッッ！！！！』

　　　　ゴォォッッ・・・ディギャザァアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ！！！！

　　　　ゴォディドォオオオオオオンッッ・・・ディガズゥギギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ！！！！

　　グレートファイバードの背後で切断面が激しく爆発させ、それに続けて全体が大爆発を起こすパワード・グニドゴラ。

　　勝利を決めたバーニングソードの刀身から粒子状のバーニングエネルギーが舞う。

　　燃え盛る炎をバックに、グレートファイバードの目がライトグリーンに光る。そして、チャージアップを終了したバーニングソードとシールドを消滅させるように収容。胸のエンブレムを光らせた。

　　　　ヴィギキュキイイイイインッッ！！！

　　　　キュフィアアアアアアアアアアン・・・



　　戦闘が終了し、勇士朗は再び桜高に戻る。するとそこには、音楽室の壊れた壁を修復するエクスカイザーの姿があった。エクスカイザーの足許に駆け寄る。

　　勇士朗　「エクスカイザー先輩！！」

　　エクスカイザー　『勇士朗・・・！！』

　　勇士朗　「まだ・・・・戦う力は回復していないんですか？」

　　エクスカイザー　『最小限の戦いは出来るようになったが、今日は、あえて君たちの力を信じた上で闘わなかったのさ・・・確かに私が協力すればもっと事は済み易くなるだろう。だが、それでは闘う者の為にならない時だってある。特に今回のダグオンチームにとってな・・・自分達の力で乗り越えなければならない事だってあるんだ。』

　　光　「それもそうだよなー！俺達、まだ勇士朗ほど闘っていないからな！」

　　勇士朗　「お前ら・・・！！」

　　エクスカイザーは諭すように続ける。

　　エクスカイザー　『今回の戦いが君たちにそれを思い知らせてくれたはずだ。その先に本当の強さというものがわかってくる・・・勇者たるものは苦難を乗り越えた先に真の強さを手に入れるんだ。』

　　勇士朗　「・・・・確かにそうかもしれないですね。勉強になりました・・・・今回、結構ヤバめだったんですよ俺・・・咄嗟にファイバードのまま戦っちゃって。でもまた澪の声が聞こえ・・・・いててて。」

　　澪は戦いを終えた勇士朗に歩み寄って、勇士朗の肩にそっと手を添える。

　　澪　「大丈夫？勇士朗・・・すごい苦戦してる感じだったけど・・・。」

　　勇士朗　「ああ、大丈夫。またエール送ってくれたんだね・・・ありがとう。」

　　澪　「やっぱり聞こえたんだ！！ホント、不思議だよな・・・こういうことって・・・。」

　　勇士朗　「おかげで、闘志が震え上がってさ・・・グレートファイバードになって闘えることが出来たんだ。」

　　するとエクスカイザーが付け加えて助言する。

　　エクスカイザー　『君達の真の強さ・・・それは絆の力なのかもしれないな・・・。』

　　澪　「絆・・・。」

　　それに続いて律が、今回犠牲者がでていなかったことを蓮に言って見せた。紬も揃って喜ぶ。

　　律　「あんた達本当によくやってくれたぜ。今回、犠牲者ゼロだってさ☆」

　　紬　「本当によくやってくれたわ！ありがとう〜！」

　　蓮　「そっか・・・・やったなァ、おい！！！」

　　涼　「そッすねえぁえぇ〜・・・・くるしいっす・・・。」

　　ぎゅーぎゅーと涼に歓喜のヘッドロックをかます蓮。この光景を見て梓が俊に呟く。

　　梓　「ホントよかったです。あの時、皆さんが強くなりたい、闘いたいって言っていなければ今頃きっと闘う術はなかったスから・・・・。」

　　俊　「まぁ・・・・そうかもしれねーけど、闘える今が、無事で済んだ今があればそれでいい・・・・・前にもいったろ？」

　　梓　「そ、そうですね・・・ごめんなさい・・・。」

　　俊　「いやいや、そんな固く謝らんくても・・・ホント、真面目で健気だよな。梓って・・・。」

　　梓　「そ、そんなこと無いですよ・・・。」

　　顔を赤くして謙遜する梓。そして唯は、甘えるようにエクスカイザーに駆け寄る。

　　唯　「エクちゃあああん！家まで一緒に帰ろうよ〜。」

　　エクスカイザー　『そうだね。今に校舎は修復できる。そしたら勇の会社に行きながら帰ろう。』

　　唯　「わーい！きっと憂がおいしいご飯作ってくれてるよ〜！あと、光君も送ってほしーんだぁ・・・・。」

　　みんなのそのやり取りの光景を見ながら勇士朗と澪はお互いに寄り添いながら微笑む。上空には二人の好きな黄昏時の空が広がっていた。

　　澪　「勇士朗・・・いつも本当にありがとう。今日は頑張ってくれたお礼に家でご飯作ってあげるからな☆」

　　勇士朗　「マジで？！やったああ！！」

　　澪は、喜ぶ勇士朗を見て、先ほどの勇士朗との余りにも激しいギャップに思わず吹き出す。

　　澪　「くすっ！」

　　勇士朗　「へ？」

　　澪　「なんでもない！さ、みんなで帰ろうか！」

　　勇士朗　「ああ！！」

　　今日のハチャメチャな放課後バトルタイムは終了した。一向は黄昏の空の下でそれぞれの帰路を歩く。若き戦士達は明日もまた起こりうるだろう、地球外のディザスターに備える。闘いはつづくのだから。


　　つづく