新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第72話
そんな中で、澪はずっとファイバードが闘っている方面を見続けていた。そんな澪に歩み寄る紬。
紬 「澪ちゃん?」
澪 「あ、ムギ。遠くだから見えにくいけど、なんだか勇士朗が一方的にやられているような気がするんだ・・・!!」
紬 「じゃあ、大声で応援しちゃおう!!シンプルに大胆に!!うん!!」
澪 「シンプルに、大胆にか・・・・そうだな!!だまって憂いでいるよりはいいかもな!!!」
紬 「勇士朗君、ファイトオオオオ!!!」
澪は息を吸い込んで、精一杯の声を上げた。
澪 「すぅ・・・・勇士朗ぉおおおおおお!!そんなヤツラに負けるなぁああああああ!!!いつもみたいにやっつけろおおおおお!!!」
紬 「そうそう!!そんな感じ!!」
その声はぐったりしたファイバードの耳に聞こえてきた。やはりなんだかのプラスエネルギーが働いているようだった。再び闘志が滾るファイバード。
ファイバード 『澪の声・・・・ははっ・・・応援してくれてるんだな・・・・おっしゃあああああああああ!!!』
ドゴガアアアアアンッ!!
起き上がったファイバードは、気合を滾らせて、めり込んだ地面から這い上がった。そこから飛び立ち、十分な間合いをとった。そして、ファイアーシャトルを召喚する。
ファイバード 『ファイアアアアア・・・・シャトオオオオオオオルッッ!!!』
♪ BGM 「グレートファイバード」
光りが放たれた空から、ファイアーシャトルが召喚され、ファイバード目掛けて飛んでくる。その間に、機体が変形し、各パーツに別れていく。
ファイバード 『アーマー・パージッ!!!』
同時に、両肩、両腕、一部の両脚部のアーマーが消滅するようにパージされる。
その部分にファイアーシャトルのバーツが次々と合体していく。前面部にウィングパーツが合体すると、胸にフェニックスのエンブレムが浮かぶ。そしてファイバードのヘッドユニットが紅い光を放ち、雄々しいグレートファイバードのヘッドユニットに変貌した。
グレートファイバード 『最強武装合体、グレェエエエエトファイッバアアアアアドッ!!!!』
降臨した最強勇者。パワード・グニドゴラがグレートファイバードへ咆哮する。
パワード・グニドゴラ 「ガグウウウウウウウウウウウ!!!」
グレートファイバードは、真っ先にバーニングシールドを召喚し左手に握り締める。シールドに装着されたバーニングソードのグリップ部分を握り締め、シールドから外した。
グレートファイバード 『バーニングソードッッ!!!!』
輝くバーニングエネルギーが、バーニングソードの刀身を形成し、実体剣と化す。刀身が赤みを帯びたオレンジに輝いている。
パワード・グニドゴラ 「ゴオオオオオオオオオオオッッ!!!」
グレートファイバード 『でやぁああああっ・・・・!!!』
グレートファイバードは向かってくるパワード・グニドゴラにバーニングソードを揮う。
グレートファイバード 『はぁああああっっ!!!!』
ドォズガシュウウウゥウウウウウウン・・・・ズドォヴァゴガアアアアアアアアン!!!!
バーニングソードの刀身が容易く右薙ぎ一線にパワード・グニドゴラの右腕をぶった斬る。切断面が、爆発を起こした。そのままグレートファイバードは反転し、斬り掛かる。
グレートファイバード 『おおおおお・・・・っしゃああああああああっ・・・!!!』
ヴィギュイイイイイイイイイイイイ!!!
その時、背後より再びリティアン星人のUFOが攻撃を仕掛けてきた。グレートファイバードは直ぐに先ほどのUFO攻撃だとわかった。
グレートファイバード 『??!この感覚は・・・!!?』
振り向くグレートファイバード。案の定、斜め上空からリティアン星人のUFOが重力光線を浴びせていた。だが、グレートファイバードと成ったファイバードにとってマッサージに等しい程のものでしかなかった。
グレートファイバード 『グレートファイバードにそのような攻撃は通じない・・・・バーニングキャノンッッ!!!!』
ドォドォギュヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!
放たれたバーニングキャノン。2本のビーム過流は、瞬く間にUFOを撃墜。爆砕させた。
ディギャズドォシャアアアアアアアアアアッッ・・・・ヴァグドォドォガアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!!
そして再び振り返りながらパワード・グニドゴラに突撃する。これに対し、パワード・グニドゴラは触手で応戦する。
パワード・グニドゴラ 「ガバグウウウウウウウウウウ!!!」
ドォドガガゴゴゴオオオオンッッ!!! ズガシャアアアアアンッッ!!!
バーニングシールドでこれらの攻撃をガードする。反動で若干後方へ下がるが、全く通じてはいない。
グレートファイバード 『フンっ・・・!!!』
ザガアアアアアアアアアアンッ!!!!
バーニングソードで次に来る触手攻撃を斬り裂くと、両肩の2門のバーニングキャノンを見舞う。
グレートファイバード 『バァアアアニング・キャノンッッッ!!!!』
ドォズヴドォヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
ズディギャシュドォゴヴァアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!
激しいバーニングエネルギー過流に吹き飛ばされるパワード・グニドゴラ。この攻撃により両腕が吹き飛び、肉が抉れ、身体の至る所が破壊された。ピクピクとなりながらも再び立ち上がる。
悪あがきの咆哮が響く。
パワード・グニドゴラ 「ガガガグワアアアアアアア・・・・!!!」
そのままグレートファイバードはバーニングソードをチャージアップさせる。
♪ BGM 「太陽の翼‐PREVIEW‐」
グレートファイバード 『バーニングソード・・・チャァアアアジ・アアアアァップ!!!!』
額から上空に向かって一閃の閃光を放ち、バーニングソードを持ち上げた。足下から炎のオーラが噴き上がり、上空へ舞い上がって閃光を放ち拡散する。
ヴィギュアアアアアアアアアアアアッッ・・・!!!
降り注ぐ閃光の中、バックからは巨大なフェニックスのオーラがゆっくりと浮上する。
巨大なフェニックスのオーラがグレートファイバードと完全に一体化。それと共にグレートファイバードはチャージアップされたバーニングソードを振りかぶって低空を突撃。加速しながらゆっくりと上昇していく
ギュオオオオォォォォォォオオオオオオォォォォォォォオオオオオオォォォォ・・・・
バーニングソードを振りかぶりフェニックスのオーラを刹那に宿すグレートファイバード。攻撃対象に向かって斜め上の上空より一気に斬りかかった。
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第72話 作家名:Kブレイヴ