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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第74話

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  第74話 「復活のグレートエクスカイザー!!!」
  
 
  魔女と対峙する勇と和。そしてエクスカイザー。エクスカイザーは初めて遭遇する魔女から独特のマイナスエネルギーを感じていた。

  厚木市内ではクルマのクランクション音や悲鳴が響き渡る中、尼僧魔女は手をかざし破壊波動を縦横無尽に放ちまくる。

    ヴァヴァヴァヴァアアアアアアアアアッッ・・・・ドォドォドォドゥガガアアアアアン!!!

    グオアッ・・・・・ヴァヴァヴァヴァヴァアアアアアアッッ!!!

    ドォドォドォドガガギャアアアアアアアアッッ!!!

  燃え盛る炎を見下ろすようにする尼僧魔女。更に逃げようとする群衆に向かって手をかざす。

    ヴヴァヴァヴァヴァアアアアアッッ・・・・・ドォドォドォドゥガアアアアアアアアン!!!

  和 「また・・・・こんな光景が・・・勇さんっ・・・!!!」

  和は、魔女の破壊行為の光景に恐怖を感じ、勇の服をきゅっと握る。この瞬間、勇は彼女がこの状況に脅えていると察した。

  勇 (恐がってる??無理もねー・・・今までとは別の得体の知れない巨大な敵が現れやがったんだからなっ・・・!!!)


  エクスカイザー 『これまでに無い敵だっ!!!マイナスエネルギーの質がまるで違う!!!』

  勇 「だよな・・・なんたって次元を引き裂いて出てきやがったからな・・・!!!」

  和 「次元を引き裂いて・・・?!!」

  和は勇のこの言葉に教室で澪から聞かされた魔女の話しを思い出した。



  回想・・・



  休み時間の最中、澪が先日に遭遇した魔女の事を、唯が行方不明になった真相を話していた。

  和 「魔女?!」

  澪 「うん・・・・この前のマラソン大会で私達を異次元に引きずりこんだ存在がその魔女ってヤツでさ・・・。」

  和 「魔女って・・・あの魔女なの?!」

  澪 「うーんと・・・一般で言われてる魔女とは違うな・・・RPGのモンスターみたいな感じだったよ!!」

  和 「モンスター??」

  澪 「とにかくそいつがさ・・・。」


  ・・・


  勇の後ろから覗くように魔女を見上げる和。回想を踏まえ、自分の目の前にいる存在が魔女なのだと確信した。

  和 「これが・・・澪の言っていた魔女なの・・・?!!」

  勇 「魔女って・・・おいおい・・・どう見ても異次元のモンスターじゃねーか!!?」

  和 「澪が言ってたの・・・!!魔女って言う新たな敵が現れたんだって・・・!!!」

  その時、魔女の声が木霊した。和の目の前で街が、市民が蹂躙される

  尼僧魔女 「フィヒヒヒヒヒヒイイイイイ!!!」

    ヴァヴァヴァヴァアアアッッ・・・ドォドォドォドォガアアアアアアアアアアアアアン!!!

  和 「・・・・いやぁっっ・・・!!!」

  その声の不気味さ、巻き起こす破壊の恐怖が和を襲った。エクスカイザーも単身で戦う選択をせざるを得なかった。

  エクスカイザー 『勇!!彼女を連れて安全な場所に行くんだ!!』

  勇 「一人で闘う気か?!まだ戦闘力は完全じゃないんだろ?!!」

  エクスカイザー 『だが、今は勇が直接彼女を守ってあげるんだ!!それも勇者の仕事だ!!』

  勇 「エクスカイザー・・・!!!」

  勇もひしひしと和が脅えている事を悟っていた。今は彼女のそばにいる事が先決だった。

  エクスカイザーは勇と和を背に敵に向かって駆け出した。その間にジュエル型の使い魔が襲う。

    ヴィギイイイイイイッ、ヴィギイイッ、ヴィギイイイイイイ!!!

    ズズズガギャアアアアアアンッッ!!!

  ジュエルの部分からレーザーが放たれ、それがエクスカイザーの進行を妨げる。エクスカイザーは腕をクロスさせて巻き起こる攻撃をガードする。

  勇士朗達には改善したと謳ったが、実際のエネルギーは後一歩及んでいなかった。後に引くコトに想いを引きずりつつも、勇は和のことを考えながら振り向いた。

  勇 「和ちゃん・・・ここから逃げるぞ!!」

  和 「うん・・・!!」

  勇は自分の服から和の手が離れたタイミングで、彼女の手をとって駆け出した。エクスカイザーに振り向きながら・・・。

  勇 (エクスカイザー・・・!!!)

  ガードしながらエクスカイザーは二人が離れた事を確認する。そして腕をバッとかざしてジェットブーメランを放った。

  エクスカイザー 『よしっ、行ったかっ・・・・ジェットブーメランッッ!!!』

    ドォシュドォシュドォシュウウウウウウッッ・・・!!!

    ディギャガンッ、ズガゴオッ、ガガギャアアアアアンッッ!!!

  撃ち飛ばされたジェットブーメランが命中。使い魔達は爆発して砕け散る。だが、本体の尼僧魔女がこれに気づき、エクスカイザーの方を向く。そして手をかざした。

  エクスカイザー 『くっ・・・!!?』

  次の瞬間、破壊波動がエクスカイザーを襲う。

    ヴァヴァヴァヴァヴァアアアアアアアアアアアア!!!

    ディガズウウウウウウウウウンッッ!!!

  エクスカイザー 『ぐあああああ!!!』

  破壊波動を喰らったエクスカイザーが爆発に巻き込まれた。身体から白煙を上げて地上に落下。ダメージが更に付加された。

    ズガアアアアアアンッッ・・・・!!!

  エクスカイザー 『がはぁっっ・・・!!!』

  正面からは尼僧魔女が笑い声のような声を上げて迫る。

  尼僧魔女 「フィヒハハハハハハハッッ!!!」

  和 「エクスカイザーが・・・!!!」

  勇 「何やってんだ?!!早く巨大合体しろよっっ!!!やられちまうぜ?!!」

  その声が届いていたか否か、エクスカイザーは腕から光を放ってキングローダーを召喚した。

  エクスカイザー 『キィィィングロォオオオオダァアアアアアアッ!!!』

  放たれた光の先からキングローダーが出現。そのまま空中で変形を開始してハッチをオープンさせた。その中へとエクスカイザーが飛び込む。

  新たに浮かんだ顔にフェイスガードが装備され、胸にライオンの顔が浮かんだ。

  キングエクスカイザー 『巨大合体・・・・キングエクスカイザー!!!』

  尼僧魔女の前で着地するキングエクスカイザー。先制攻撃を防ぐべく、いきなりカイザーブラストを撃ち出す。

  キングエクスカイザー 『カイザー・ブラストッッ!!!』

    ヴィギュガアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

    ドォズヴァガアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  尼僧魔女 「ンンンンヤアアアアアッッ??!アアアアアアアア!!!」

  尼僧魔女はカイザー・ブラストの攻撃に一瞬怯んだが、すぐに手をかざし破壊波動を撃ち放つ。  
    ヴァヴァヴァヴァヴァアアアアアアアアアッッ!!!

  キングエクスカイザー 『ぐッッ・・・・・ぐあああああああああ!!!』