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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第74話

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    ドドヲドォドガアアアアアアアッッ・・・・ズズズズズゴゴオオオオオオンッッ!!!

  腕をクロスさせてガードするものの、破壊波動の破壊力に表面上が爆発。キングエクスカイザーの背後でも破壊爆発が起こる。

    ズズズズズガガガアアアアアアアアアアッッ!!!

  激しいまでの風圧が勇と和にも迫る。襲い来る波動に対し、勇は身を挺してまで和をかばった。

  勇 「危ねぇえええっ!!」

  和 「きゃっ・・・?!!」

  勇は和の頭と肩に手を回して飛ぶ。彼女をしっかりとホールドし、地面に落ちる。その背後を衝撃波が駆け抜けていった。  

    ズガガガガガガガガガギャアアアアアアアアンッッ!!!

  台風の突風を何十倍にもしたような衝撃が街を破壊していった。立ち込める瓦礫の煙の中、和はゆっくりと目を開けた。

  和 「ゆ、勇さ・・・っん?!!」

  唐突なまでに勇と抱き合うシチュエーションが生まれてしまった。顔を赤くしながらあせる和。一方の勇は腕の甲の痛みに耐えて答えた。

  勇 「・・・・っててて・・・大丈夫か?和ちゃん?」

  和 「え?!!あ、う、うんっ!!勇さんが守ってくれたから大丈夫っ・・・だよっ!」

  恐怖と恋の感情が入り混じったドキドキの鼓動が勇に伝わる。同時に触れている和の胸の感触も伝わってしまう。

  勇 (スゲードキドキしてるな。てかっ・・・結構“ある”!!!って、こんなときに何考えてんだっ・・・俺っっ!!!)

  何気に顔を赤くさせた勇は起き上がって和に手を差し伸べる。

  勇 「立てるか・・・?」

  和 「あ、ありがとう・・・。」

  きゅっと握り合う二人の手と手。彼女を起こすと、勇は和を見つめる。

  勇 (うっ・・・間近で見るといつも以上にかわいいじゃねーかっ!!!)

  和 (勇さん・・・そんなに見つめられると、恥ずかしいですっ。)

  ドキドキと見つめあう二人。勇ははっとなり、しっかりとその手を握って再び駆け出す。

  勇 「(な、何見つめてるんだ?!!俺!!)ここにいちゃ、また巻き込まれちまう!!走るぜっ、和ちゃん!!」

  和 「うん!!」

  逃避行するかのように駆け出す二人。だがその後ろで現実の爆音が響く。

    ズガガガディギャギャギャガアアアアアアアアアンッッ!!!

  キングエクスカイザー 『くうっ・・・・カイザーソードッ・・・・・・であっっ!!!』

    ギュゴオオオオオオオオオ・・・・ザガシャアアアアアアアアアンッッ!!!

  尼僧魔女 「ウウウウウナアアアアアアッッ?!!」

  上に舞い上がったキングエクスカイザーの斬撃が尼僧魔女に炸裂する。だが、迫り来る掌底と破壊波動の同時攻撃がキングエクスカイザーを吹っ飛ばす。

    ディガバオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!

  キングエクスカイザー 『がはぁああっっ―――?!!』

  尼僧魔女は、吹っ飛ばされたキングエクスカイザーを追うように高速移動。ツメを立ててキングエクスカイザーを薙ぎ払う。

  尼僧魔女 「フォオオオアアアアアア!!!」

    ガダギャアアアアアアアアアアンッッ!!!

  キングエクスカイザー 『がぐああああああっ?!!』

  尼僧魔女の力は一線をかくしていた。あのキングエクスカイザーでさえ苦戦を強いられるまでの力だった。破壊音と共にキングエクスカイザーは地表をスライドする。

    ドガガガガガガアアアアアァァァ・・・!!!

  キングエクスカイザー 『ぐっううっ・・・・なんていうパワーだっ!!!これではドライアスの手先のロボットと変わらないパワーだっ!!!』

  身体を起こそうとするキングエクスカイザー。だが、それを妨げるかのように尼僧魔女が再び急接近。巨大な手をかざす。

    ヴァアアアアアアアアアアアンッッッ!!!

  真上から襲い掛かる破壊波動がキングエクスカイザーに対しダイレクトにダメージを与えた。連続で襲う爆発が装甲を削っていく。

    ドォドォギャドォギャギャガガガドォドォドォガガアアアアアアンッッ!!!

  キングエクスカイザー 『があああああああ!!!』

  叫び声と共に倒れるキングエクスカイザー。勇は立ち止まって振り返る。和も一緒になって後方へ振り返った。

  勇 「っっ・・・キングエクスカイザーっっ!!!」

  和 「そんな・・・やられてるの?!やっぱり、さっき言ってたみたいにエネルギーが足りないんじゃ・・・!!!」

  勇 「あのキングエクスカイザーがあそこまでやられるなんて尋常じゃないからな・・・エクスカイザーのエネルギー不足か・・・それともヤツが異星人ロボットと同等の強さなのか・・・!!?」

  緊迫した空気が流れる。和はこの時、ちょっとしたひらめきが過ぎった。

  和 「・・・!!勇さんが融合合体すれば少しはエクスカイザーにプラスになるんじゃない?!」

  勇 「な、なにぃ?!ま、まぁ・・・確かに無くはないと思うけどよ・・・けど、そしたら和ちゃんを一人にしちまう!!!」

  和 「勇さん・・・・わ、私は大丈夫だから・・・!!!」

  そう言いつつも和は震えている。やはりこの状況下が恐いのだ。今までキングエクスカイザーが優勢の戦闘しか見てこなかった和は、強かな彼を劣勢に追い込むほどの強敵に脅えていたのだ。

  勇 「手・・・震えてんじゃん・・・!!無理すんな!!」

  和 「けど・・・・じゃないとエクスカイザーが・・・・!!!」

  勇 「俺だって・・・・わかってる・・・・わかってるんだ・・・。」

  勇に葛藤の時間が流れる。和の許にいてやるべきか、キングエクスカイザーと融合合体すべきか。

    シュシュシュシュドォドォゴオオオオオオオオオオオオォォ・・・!!!

  勇&和 「?!!」

  その時だった。突如魔女に向かってミサイル群が突き進んできた。それは尼僧魔女に着弾し、爆発を巻き起こす。

    ドォドォドォドォドォガガギャアアアアアン!!!

  尼僧魔女 「ンンンンンナァアアアアアアア?!!」

  尼僧魔女が振り向いた先には、サーファーのごとくファイアージェットに乗ったシャイニングダグオンの姿があった。

  シャイニングダグオンはタイミングを見計らって、上空から尼僧魔女に向かってライオソードで斬りかかる。右側面に縦の斬撃が入る。

  シャイニングダグオン 『であああああああああああああ!!!』  

    ザギャシャアアアアアアアンッッ!!!

  キングエクスカイザー 『勇士朗達か・・・!!!』

  和 「勇士朗クン達・・・・来てくれたのね!!」

  勇 「ああ!!」

  尼僧魔女の足下に着地すると、シャイニングダグオンは尼僧魔女を見上げる。魔女の能力を知らないためか余裕な口調を飛ばす。

  シャイニングダグオン 『うはああ〜デケー魔女っ!!!』