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なっちゃん
なっちゃん
novelistID. 42600
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俺とあいつと◯◯と

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第一話 つっぱしる男子



「位置について、よーい」

「って…そんな遊んでる場合かよ」

穏やかな春の陽射しに照らされ、体感的にも心境的にもやや温かく感じる今日この頃


朝定番の静かな道を二人の青年が歩いていた

一人はさっきから隣で馬鹿やってる学生服を見にまとい白の髪を生やした馬鹿、白月湊


もう一人は今この視点で話している俺、黒星遥だ


まぁとりあえず、今の状況を説明しておこう

前述から察せるように、今は登校中だ

そんなわけで毎回一緒に登校してる俺達だが今日はちょっと特殊だ

実は今日は新学期、今日から俺達は高校二年生になる

学校生活自体にあんまり思い入れがないためか二年生になった実感はないんだが
俺達の学校生活も残り二年となったわけだ

今年もまぁ、いつものようにのんびり平和で慎ましい生活を過ごせたら十分だと思う




「なぁ、遥ー、のんびり歩いてるのもいいけど、このまま言っても遅刻だよな」

ナレーターに勤しんでいたところを湊に邪魔される
しかし、確かに…


「今、何時?」


そう言われて湊は腕時計を見る
ちなみに俺は腕時計の類いの装備品は苦手だ
付けていると常に、違和感が拭えない



「……8時10分、少し急ぐか」


8時10分か……開始式が8時20分くらいだからまぁ、少し急げば間に合うだろう





「……………え」

が、そう思った矢先、学校がある方向からチャイムらしき音が聞こえる


「今のって…うちの学校のチャイムだよな…」


普通なら予鈴でも8時15分になるはずなんだが…どういうことだろうか……


「…………あ!!」

と、ここで隣を歩く湊が声をあげた


「そういえば俺、時間にゆとり持てるように5分遅くしてるんだったww」


って、まじかよ!?
つか、そもそもゆとり持てるようにするんだったら5分早めるだろ



「………って、この際どうでもいい!!湊、走るぞ」


俺は鞄を持ち直し駆け出し始めた


「あ、おい待てよ、遥、そんなにあわてんなって」


「…お前も急げよ」

対する湊はのんびり歩いたままだった












だが、この後俺は後悔する

悔しくも、湊の諦めの申し出に従わなかったことについてだ


俺はそんな湊に気をとられ、前方の死角から一人の少女が俺と同じように走って来ていることに気づけなかった



そして、俺達は出会うことになる


俺の平和で慎ましい生活を初日からぶち壊してくれた、柊 つかさに……








作品名:俺とあいつと◯◯と 作家名:なっちゃん