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なっちゃん
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俺とあいつと◯◯と

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第七話 謀る泉、嵌る俺







「やふ〜、遥くん」


時はかなりとんで、新しい日常が始まった最初の週末を控えた金曜日の放課後、ほとんどの生徒が部活やら帰宅やらでいなくなった頃


また、いつもの調子で泉が我が窓際の特等席へやってきた


「なんだ?」


「一緒に帰ろうよ」


「は?」


突然何を言い出すのかと思えば……
なにを企んでやがる


「むぅ…まるで私が遥くんを陥れようとしてるような言い方だね…」


「あってるだろ」


「まぁ、そんなところだけどね」



当たってんのかよ…
ならば、上手くまいて回避しなくては…


「湊たちは?」


あのメンバーで帰ることにしよう
湊たちならまだ隣の教室にいるはずだ

ちなみに、湊は柊姉と同じB組だったらしい



すると、泉はニヤリと笑った


「皆先に帰ったよ?」


「はい?」


なんだって…


周囲を見渡す
柊妹と高良の荷物がすでにないことに気がつく


ということは………もう既に俺は…



「はめられた!?」


時既に遅しであった





「というわけで、帰ろう♪」


してやったりの顔をする


「…………帰る」


「ちょっと遥くん!?待ってよー」


俺はいつものように一人で帰ることにした














「ねぇ遥くん」


「…………」


「ちょっと寄り道してかない?」


「……………」


「ゲームセンターとかどう?」


「………………」


足を止める


「どうしたの、遥くん?」


「…なぜついてくる?」


「一緒に帰りたいから」


当然のごとく答える

他にやることはないのか、お前は…


「嫌だと言ったら?」


「…そんなに嫌なら諦めるよ」


急に泉が俯いていう…

しまった…いろいろ言いすぎたか…


「まぁ、帰るくらいならいいか」


しかたない…



「…一緒に帰ってもいいの?」


「あぁ」


「………ホントに?」


「いいよ」


「……ゲーセンも?」


「だからいいって」


って、あれ…


「やたー、じゃあ早速〜」


すでにさっきの悲しげな泉ではなかった


「ちょ、待て、演技かよ、ってかいかねぇよ!?」



必死の抵抗も虚しく、俺は泉にゲームセンターへと拉致されてしまった





作品名:俺とあいつと◯◯と 作家名:なっちゃん