二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

【ゼロの軌跡】 第1章

INDEX|2ページ/9ページ|

次のページ前のページ
 

第1章 「旅立ちの島  ヴェスヴェ」







―空島ヴェスヴェ―



少年「すげぇなーー。グランドラインには、雷が降る島とか、巨人しか住んでない島、恐竜が生きてる島があるのかー。やべー、グランドラインやべーよ!!」


中年男性「おい、ゼロ!!さっさと教室に戻らんか!居残り補習始めるぞ!」


ゼロ「ちぇっ、はいはーい。」  


タッタッタッ  

ゼロは教室に向かった。



バサッ・・・  ゼロが読んでいた本が床に落ちた。


『青海の歴史第二巻 モンキー・D・デイソン著』・・・・・・


ゼロ「ぜってー、いつかグランドラインに行くんだ。そして、海賊 王モンキー・D・ルフィが旅した島をこの目で見るんだ。」







―空島ヴェスヴェ  『カフェ ミーアキャット』−



わいわいがやがや・・・・ 


ヴェスヴェで人気ナンバーワンのカ

フェである。平日の夕方でもかなりのにぎわいを見せている。


ゼロ「なあ、だからすごいんだって!青海には水上都市ってのがあって、街の中に川が流れているんだぞ!めちゃめちゃ楽しそうじゃねえかよ!」


ゼロが興味無さそうな顔をしている友人二人に青海の魅力を力説している。


ゴマリ「まったく、おまえはいっつも青海の話してるな〜。でもよ、おまえの話はもう何百年も昔のことだぜ。大体、ほんとに青海なんてあんのかよ?見たことあるのか?おまえがいつも読んでるその本だって、もしかしたら作り話かもしれねーぜ?」


キッチョ「そうそう、ゴマリの言う通りだよ。そんなばかでかい水たまりがあるわけないじゃん!しかも、水の上に島が浮かんでるなんて、ありえないよ。」


ゼロ「なんで信じてくんねぇんだよ!この本が作り話なわけないだろ!あるんだよ!この空島のはるか下には、海が広がってて、島があって、グランドラインには空にはないすんげぇ島がたくさんあるんだよ!!!」


ゴマリ、キッチョ「・・・・はぁ〜〜〜・・・・」 


 二人はあきれている。



ミーア「あらあら、ゼロくん。また、青海の話?」


ゼロ「ミーアさん。そうだよ、俺は青海にいきてぇンだ!!海賊王になるんだ!」


ミーア「ふふっ。」  

ゼロ「何がおかしいんだよ!?」


ミーア「ううん。違うのよ、夢を見れるっていいことだなって思っただけよ。」


ゼロ「??当たり前だろ。こんな広い世界に生まれて、この本読んで、夢見ないわけにはいかないだろ。」


ミーア「・・・・・・」


キッチョ「ほっんとに、ゼロの頭の中って、自由だよねーー。」


ゼロ「そりゃそうだろ。夢見る奴が、この世で一番自由な奴だ!!」 


ミーア「!!」








数日後・・・・  


―アビル学園―




わーわー   ガラガラッ  


担任の先生が入って来た。後ろには金髪の少女がいた。


ゼロ「?」  


ゴマリ「おーー、めっっちゃかわいいこだ。」


先生「えー、今日からこのクラスに転校生が来ることになった。では、自己紹介してくれ。」


少女「・・・・・名前は、サラ、ニコ・サラ。スカイピアから来ました。よろしくお願いします。」   



わーわーわー  


サラの自己紹介のあと、教室がざわめいた。小学生だから仕方ない。



昼休み・・・・・



ゼロはいつものように昼食を食べた後、一人で『青海の歴史第一巻』を読んでいた。本を読みながら、青海について様々な妄想をめぐらすのが彼の楽しみである。


すると、読書に夢中になっていたゼロはふと気配を感じた。


ゼロ「!!」 

顔をあげると、そこにはさっきの転校生がいた。


ゼロ「なんだ?」


サラ「それ、『青海の歴史』でしょ?私も好きなのよね、この本。あなた、青海ではどの島が一番すき?私は、魚人島なの。」


ゼロ「あ・・・・・あ、その・・・」
 

ゼロは、サラの言葉を聞いて、動揺して、うまくしゃべれなかっ た。それもそのはずである。自分と同じく青海に興味を示す人物に 生まれて初めて出会ったのだから。転校生サラとの出会いがゼロの 運命を変えていくことを、まだ本人は知らない・・・・・






サラが転校してきてから、ゼロの日常は一気に明るくなった。今まで、だれにも相手にされなかった青海への熱い思い、夢を聞いてくれる人物に生まれて初めて出会ったのだから。




―カフェ「ミーアキャット」−


ゼロ「へぇー、海賊王のクルーにはしゃべるガイコツがいたのかー。」


サラ「そうなの。面白いでしょ?ほら、クルーにはロボットもいたって書いてあるわ。燃料はコーラだって!」 ゼロとサラは『青海の歴史第4巻』を読みながら、楽しく語らい合っていた。


ゼロ「いやーでも、サラが青海に興味をもってて、俺はすんごく嬉しいよ!!」


サラ「どうして?」


ゼロ「だってよー、今まで青海の話をしたって誰も相手にしてくれなかったんだぜ!」

サラ「みんな、空での生活に満足して、空の下のことなんか忘れてしまってるのよ。でも、わたしたちは違う。空の下に広がる無限の海に目を向けている私たちは、間違いなく勝ち組よ。」     

ゼロ「勝ち組??どういうことだ?」

サラ「海にはね・・・・ひとつなぎの大秘宝『ワンピース』があるのよ。」

ゼロ「ワンピース・・・・・・」  


サラ「それを手にしたものに、海賊王の称号が与えられるのよ!」

ゼロ「!!そうなのか・・・へへっ、決まったぞ。俺の夢は決まった!俺は、いつか必ず青海を冒険して、ワンピースを手に入れて、 海賊王になるんだ!!!」

  




二ヶ月後・・・・・・・


―空島ヴェスヴェ  白馬通りー

ゼロとサラは楽しくしゃべりながら、歩いていた。


ゼロ「うわーめちゃめちゃわくわくするなーー!これから青海のことについて思う存分しゃべれるなんてなー!!」

サラ「ふふっ、ほんとに楽しそうね。そう言ってもらえて、うれしいわ。もうすぐ着くわ。」




そして、数分後・・・・

ゼロとサラは、とても大きくて豪華な屋敷の前についた。


サラ「さあ、ついたわよ。」 ゼロ「すっげーー!!これがサラん家かー。」

そして、二人は、サラの自宅へ入って行った。






―サラの自宅  大広間―



大広間には、様々な年代の大勢の人々が、青海について語り合っていた。


ゼロ「すげー!!ここにいるやつら全員が青海に興味もってるのか!!?こんなにいたなんて知らなかったよ。」


サラ「ふふふ。さあ、思いっきり青海について語り合っちゃいましょ!」


ゼロ「よっしゃーー!」 

ゼロは意気揚々と大広間の中に走って入っていった。



ゼロにとってこれほどうれしい時はなかった。なんせ、生まれて12年間青海の話をしても誰にも相手にされず、最近やっと話し相手が見つかったものの、それでもたったの一人。だが、今日はざっと100人ほどのひとたちと青海について夢を語れる。ゼロは今まで一番興奮していた。








1時間後・・・・・



大広間のステージのようなところに、謎の紳士が現れた。