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　　コックピットに飛び込んだ聡の周囲一面がモニターとなる。ラガンがその間に下部からドリルを突き出して、グレンの上部目掛けて飛び上がり、合体する。

　　それに連動し、強力な両腕、両脚が飛び出して巨神と化す。聡は自らの動きとグレンラガンの動きをリンクさせる為のシステムを、叫び声だけで起動させる。

　　聡　「グレン、ブレイヴ・トレースッッ！！！」

　　ラガンの頭に三日月状の飾りが形成され、両眼が輝く。そして、みなぎる闘志を飛ばしながら叫んだ。

　　グレンラガン　『ドリル度胸合体！！グレンラガンッッ！！！』

　　撫子　「すごいっ・・・・！！！これがあの時の聡君なの？！！」

　　直　「うそ・・・・？？！」　　

　　當哉　「へへへ・・・やっちまえぇ・・・。」

　　突如降臨したグレンラガン。上空より監視していたシュラも、意識していなかった敵の出現に驚愕を覚えた。

　　シュラ　「な？！！なんだ？！！あれは？！！」

　　ファイバード達に意識を張り巡らせていたゆえ、グレンラガンの存在を見落としていたのだ。だがシュラは考えを転換し、グレンラガンが、ビーストロイドの破壊実験台になると判断する。

　　シュラ　「まぁいい・・・調度いい破壊材料になってもらおう・・・！！！」

　　ビーストロイド０１の目の前に立ち上がるグレンラガン。聡とグレンラガンは、遭遇する新たな敵に指を刺してグレンラガンは叫ぶ。

　　グレンラガン　『メカデストリアンッッ！！俺達の熱きドリルで駆逐してくれるッッ！！！』

　　聡　「俺、コイツの種と闘うのは初めてだ・・・・・いくぜぇっ！！！」

　　グアッと先制攻撃に踏み切るグレンラガン。手首の両端の小型のドリルを回転させて撃ち放つ。

　　聡　「くらえええっっ！！」

　　グレンラガン　『ドリルショットォオオオオッッ！！！』

　　　　ギュギュイイイイィィィ・・・・・ドォドォシュウウウウウウン！！！

　　　　ドォドォッッ！！！　ズガガギュイイイイィィィ・・・・

　　ビーストロイド０１　「？！！」

　　ビーストロイド０１の身体に突き刺さった二つのドリルが装甲を抉りながら突き進むが、半分ドリルが出た状態で止まって爆発した。

　　　　ズディガゴオオオオンッ！！！

　　それほどまでに頑丈な身体であった。だが、内部爆発によるダメージは与えられたようだ。グレンラガンはそのまま拳を振りかぶり、右ストレートを唸らせる。

　　　　ドォガアアアアンッ！！！

　　激突しあう腕っ節同士。ビーストロイド０１の腕がグレンラガンの拳を阻む。気合で相殺するように押し切って弾き返した。

　　聡　「固ぇな・・・！！！だらああああ！！！」

　　　　ゴドォガアアアアンッ！！！

　　互いに体制をぐらつかせる２体。一瞬の隙を突いてグレンラガンが攻撃に出る。

　　グレンラガン　『はぁああああ！！』

　　　　ドォドォドォガアアアアンッ！！！

　　ビーストロイド０１　「ギッキガッ・・・！！」

　　素早いリズムで拳を打ち込む。これできっかけを作り、連続で烈拳を打ち込みまくる。

　　聡　「おらおらおらおらおらおらぁあああああああ！！！」

　　　　ズドォドォドォドドドドドォッ！！！　ドォドォドォドォドォドォゴゴゴガアアアッッ！！！

　　ビーストロイド０１の胸部に打ちこまれていくグレンラガンの拳が巨体を僅かに押し下げていく。

　　ビーストロイド０１　「ガガガガガッ・・・・ググゲッ！！！」

　　　　ドォドォドォドドドドドガガガゴガアアン・・・・・・・ギュイイイイイイッッ！！！

　　ラッシュを静止させると、ぐっと構えながら右つま先のドリルが高速回転を開始させる。グレンラガンは、思いっきり上段蹴りを繰り出した。

　　グレンラガン　『はぁああああああ！！！』

　　　　ズディガドォオオオオオオオンッッ！！！

　　横腹に入るものの、突き刺さったドリルはそれ以上進まない。ここで反撃の攻撃を受けてしまう。

　　　　ドォゴガアアアアアアアアアンッ！！！

　　グレンラガン　『ぐおああああ！！！』

　　聡　「がぐッ・・・！！！」

　　ビーストロイド０１のハンマーアームがグレンラガンの胸部に直撃して突き飛ばす。ビル群に突っ込んでしまう。その威力は予想以上に強力な一撃だった。

　　巻き起こる土煙。瓦礫の中にグレンラガンが横たわる。

　　撫子　「聡君ッ！！」

　　聡を心配する撫子の声が響く。それをあざ笑うようにビーストロイド０１はグレンラガンに接近する。

　　　　ズン・・・ズン・・・ズン・・・・・・ゴオオオオオオッッ！！

　　一気に振り下ろされるハンマーアームがグレンラガンの胸部を強打する。

　　　　ドォグォゴオオオッッ！！！

　　グレンラガン　『がはぁああああ！！？』

　　聡　「ぐふぅ？！！」

　　ビーストロイド０１　「ガガググゲッ・・・！！！」　　

　　　　ドォゴォオオッ！！　ズドォゴォオンッ！！　ドォゴガァアアッ！！　ドォオオッ！！！

　　聡　「がッ・・・・ぐうッ・・・・がはッ・・・かはッ・・・！！！」

　　　　ゴシャアアンッ、ズドォゴンッ、ガダガゴンッ、ギャズガンッ・・・・・ドォオオッッ！！！

　　グレンラガン　『ごはああああぁぁ・・・・なんて・・・・威力だ・・・！！！』

　　ビーストロイド０１は、繰り返しハンマーアームをぶち込み続ける。幾度もニードルハンマー状の腕がグレンラガンを強打する。聡とグレンラガンのダメージが次第に蓄積していく。

　　　　ドォオオ、ズドォガン、ゴドォオオンッ、ガゴオンッ、ズドォギシャン、ゴドォゴッ・・・

　　この光景を目にした撫子は目を覆う。やがて聡とグレンラガンの声が止む。

　　そしてビーストロイド０１は、豪腕をふるって地面を抉りながらグレンラガンにアッパーをブチかました。

　　ビーストロイド０１　「ググガゴォッ！！！」

　　　　ディガドォゴズギャッ・・・・・ッゴガアアアアアアアアアアアンッッ！！！

　　空中高く殴り飛ばされたグレンラガンは、ビーストロイド０１のニードル状の背面に向けて落下していく。

　　無論、このまま落下すれば串刺しは必至だった。このえげつなき状況下に目を伏せていた撫子が強く聡の名を叫んだ。

　　撫子　「聡くぅうううううううんっ！！！」

　　　　ゴォオオオオオオ・・・・・ズドォガァアアアッッ！！！

　　彼女の叫び声の直後、激突音が空に響き渡った・・・。


　　つづく