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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第78話

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  甲高い鳴き声を放ちながら高速でかっ飛ぶフェニックス。炎の翼撃が、ザバンドル星人達を切り裂いて駆け抜ける。

    ザギュゴドォドォドォドォドヴァアアッッ――――――――!!!!

  そして更に後方で控えていた、彼らの3連結葉巻型UFOに直撃。消滅させるように大爆発を巻き起こす。グレートファイバードはここまで見据えてバードエクスプロードを放ったのだ。

    ゴッッッ―――――ディギュズドォゴヴァガァアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!

  巻き起こる大爆発を見つめて両眼を光らせるグレートファイバード。その眼差しはグレンラガンのいる方面へと向けられていた。シュラの乗るUFOから放たれるマイナスエネルギーを感じていたためだ。

  グレートファイバード 『あの方面に何かがいる・・・・!!!』




  ビーストロイド01のアッパーを喰らって落下するグレンラガン。その先には、ビーストロイド01の鋭利な背部のニードルが幾つも待ち構える。

  撫子は、落下するグレンラガンに叫んだ。

  撫子 「聡くぅううううううううううん!!!」

  その声は、夕空に響き渡る。だが、この声を聞いた事で聡はコックピット内でかっと目を大きく見開いた。

  聡 「―――――!!!」

  落下するグレンラガンは突如落下しつつも体制を変え、ビーストロイド01に向かって垂直落下の蹴りを見舞った。

  聡 「はあああああああ!!!」

    ガゴドォォオオオオンッッ!!!

  ビーストロイド01 「ギッ―――??!」

    ズズゥウウウウウウン・・・・

  頭部の真上に直撃し、脳震盪を起こすように前面に倒れこんだ。この蹴りの反動で道路に着地するグレンラガン。

    ガダアアアアアアアアアン!!

  グレンラガン 『はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・ぐほッ!!これが、メカデストリアンか!!!』

  聡 「強ぇ・・・へへっ!!」

  ビーストロイド01 「グガガガアアアアアアアアア!!!」

  ビーストロイド01はすぐに起き上がり、グレンラガンに向かって突進してきた。

    ドドドドドドドドドドォ・・・・・

  グッとファイティングポーズをとるグレンラガン。拳を叩き込もうとした瞬間、ビーストロイド01は、アルマジロのように体を丸めて、背面のニードルを突き出して向かってきた。

  グレンラガン 『なに?!!』

    ドォガアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  聡 「ぐあああああああああ!!!」

  ダメージを負いながら吹っ飛ばされるグレンラガン。前方宙返りしながら着地したビーストロイド01が怒涛の勢いで倒れたグレンラガンに再び襲い掛かる。

  ビーストロイド01 「ギクゲエエエエェエエエエ!!!」

  撫子 「だめっ・・・やめてっ!!聡君が死んじゃう!!!」

  悲痛に叫ぶ撫子。グレンラガンが苦戦する様子を高みの見物でシュラが監視する。彼が乗るUFOは光学迷彩で周囲と一体化していた。

  シュラ 「くはははは!!ビーストロイド01の出来は最高だ!!この起動実験でその戦闘力が実証できた!!これを布石に地球淘汰の戦力として投入できるな・・・・!!」

    ドォドォヴァオオオオオオオオオオオオオオォォッッ!!!!

    ヴァギャドォゴオオオオンッッ!!!!

  ビーストロイド01 「ガアアアアアアア?!!」

  突如、高出力ビームがビーストロイド01に撃ち込まれた。爆煙がビーストロイド01の表面を統べる。

  シュラ 「な?!!なんだ・・・・あぁ?!!あれはファイバード・・・!!!」

  グレンラガン 『ん・・・・なんだ?!!』

  聡 「・・・・・あれだ!!あれは・・・・火鳥兄ちゃんだ!!!」

  空中より駆けつけたグレートファイバードがバーニングキャノンを放ったのだ。

  グレートファイバード 『マイナスエネルギーの原因はあいつか?!!ここは聡君が出向いてくれていたんだな・・・ん?!あれはなんだ?!!』

  その時、グレートファイバードは空中に奇妙な空間のひずみを確認した。その方角へ突き進む。すると接近するにつれてそれは移動を開始する。

  それは、光学迷彩を展開させていたシュラの乗るUFOだった。グレートファイバードの登場で、緊急離脱を余儀なくされたのだ。

  グレートファイバード 『移動した?!!』

  シュラ 「くッ・・・・何故ここでグレートファイバードが?!!ここは一先ず撤退だ!!!データが取れただけでもよしとしよう・・・!!!」

  高速で歪が加速。グレートファイバードもこれを追跡する。

  グレートファイバード 『あれもUFOなのか?!!待ちやがれっっ!!!』

    ギュゴォオオオッッ・・・!!!

  飛び去っていくグレートファイバード。一言も無しに飛び去っていったグレートファイバードの行動が聡には何か引っかかっていた。

  聡 「あれ・・・・加勢してくれないのか・・・??」

  グレンラガン 『聡!!漢の闘いは手出し無用!!!今の支援攻撃でも十分だ!!!それに好きな女のコが見てくれているじゃないか!!!』

  聡 「そうだな・・・・今の言葉、外部にもれてないよな?!」

  グレンラガン 『いいや!!漏れている!!!』

  聡 「おい!!!」

  グレンラガン 『漢は黙って威風堂々だっ!!!』

  聡 「っ・・・・ま、いっか!!四の五の考えるのはやめたぜ!!!俺はあのコが好きになっちまったのは間違いない!!!好きなコの前でかっこ悪いとこ見せられねーゼ!!!」

  聡とグレンラガンの声は恥ずかしいまでに響き渡った。

  当の撫子は、上体を起こして立ち上がるグレンラガンを見つめてほわーっとなっていた。思い当たる節は自分以外なかったからだ。

  撫子 (聡君・・・・!!!)

  グレンラガン 『その粋だ!!聡!!!ドリライズいくぞっ!!!』

  聡は不敵なまでにニヤつく。そして、拳を握り締めながらぐっと気合を入れる体制になる。

  聡 「へへへっ・・・・・おっしっ!!!はぁぁああああああああああああああ!!!」  

  グレンラガン 『ドリライズッッッ!!!』

  気合と共に、身体の各箇所から中小のドリルが飛び出す。それと同時に右手首が大型のドリルに変貌し、全てのドリルが一斉に高速回転しはじめる。

    ギュギギギギギギギギュウギュイイイイィイイイイィィィ・・・

  倒れた身体を起こしたビーストロイド01。怒りの咆哮を叫ぶ。

  ビーストロイド01 「ガガギガアアアアアアアッッ!!!」

  その方向を無視するかのように、グレンラガンは駆け出す。一定の距離を駆けると、道路を蹴りながら背面を向けてビーストロイド01にドリルタックルをかける。

  グレンラガン 『はぁッ・・・!!!』

    ダガンッ・・・!!

  聡 「おらあああああああああ!!!」

    ズドォドォガズズズゥウウウウウギュズンッッ!!!

  ビーストロイド01 「ギゲゲェガッ!!!」