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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第79話

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  第79話 「放課後恋模様」


  勇士朗と澪。二人はいよいよ挙式を上げる事となった。教会のベルが響く中、周囲で光達や律達が祝福。白いハトもパタパタと羽ばたく。

  光 「俺より先に結婚しちまってー!!!にくいねー!!!」

  唯 「澪ちゃーん!おめでと〜う!!」

  蓮 「ハネムーンでアツイ夜すごしやがれー!!コンチクショー!!」

  律 「お前は何言ってんだ?!幸せにな!澪!」  

  俊 「幸せにな!!勇者!!」  

  梓 「澪先輩、凄く綺麗です!!」

  式場の神父の前で、誓いの指輪をはめる勇士朗。

  勇士朗 (俺、遂に澪と結婚するんだな・・・綺麗だな・・・澪・・・・)

  ウェディングドレスの澪に心を奪われる勇士朗。二人は誓いのキスをする。

  澪 「勇士朗・・・。」

  勇士朗 「澪・・・。」

  唇が重なり、互いに抱きしめあう・・・。


                     ・・・・・


  しかし、それは勇士朗の見ていた夢だった。実際は澪の部屋のベットの上で澪と一緒に寝ていたのだ。次の日が土曜日ということもあって、戦闘を終えた勇士朗はそのまま澪の家に泊まっていたのだ。

  勇士朗 「・・・ん〜・・・キスぅ〜・・・・。」

  勇士朗は、添い寝していた澪に抱き枕を抱くように迫る。これには熟睡していた澪も目を覚まさずにはいられなかった。顔を赤くしながら澪はうったえた。

  澪 「ん・・・・うぅ〜・・・・勇士朗、苦しいってばぁ・・・!」

  澪が肩を左右に動かして勇士朗を振りほどく。あまりにもの大胆さに澪の内心はドキドキ状態だった。寝ぼけた勇姿朗は上体を起こし、現実の澪に結婚指輪をはめようとする仕草をした。

  勇士朗 「へ・・・・?だって結婚式これからして・・・誓いの指輪〜。」

  澪 「結婚式って・・・もう、何寝ぼけてるんだよっ、勇士朗!」

  勇士朗 「へ・・・?!夢?!」

  勇士朗は、頭をかいて目をこする。澪は部屋の灯りをつけた。

  澪 「勇士朗ったら・・・・誰かと結婚する夢を見てたのか?」

  勇士朗 「ふあぁ〜・・・・うん・・・・澪のドレス似合ってたぁ〜・・・うぅ〜。」

  ボケボケ状態で話す勇士朗。澪は、自分との結婚の夢だと聞いて、とたんホッとすると同時に嬉しくなった。

  澪 「くすっ・・・ならよし!」

  勇士朗 「ほえ・・・?じゃ、もう一回結婚するぅ〜・・・。」

  寝ぼけまくる勇士朗は、まるで涼のようなキャラになっていた。ぽふっともう一回まくらに倒れる勇士朗。そんな勇士朗のギャップあるキャラが、澪の母性本能をくすぐる。

  澪 (なんだか、寝ぼけてる勇士朗・・・可愛いよなぁ・・・この前、私のひざで寝たあとも、寝ぼけていたっけ!「ハンバーグなーい」とか言って!)

  澪はうとうとしている勇士朗を見ながら語りかける。

  澪 「そういえば今日も闘ったって言ってたよね・・・毎回のように命が賭かった闘いをして大変なはずなのに・・・やっぱりすごいよ、勇士朗は。」

  勇士朗 「んあ〜?俺は、澪のためならたたかうよー・・・・・・・すーすー。」


  10時間前―――


    ヴィギュドォアアアアアアアアアア!!!

  シュラが駆るヴィラーダロボ02が、中央の砲口から過粒子ビームを放った。グレートファイバードはそれをバーニングシールドで受け止める。  

  同時にシールドからバーニングフィールドが展開した。

    ヴィギュギイイイイイイイイイイイィィッッ・・・・!!!

  グレートファイバード 『コイツは一体?!!まさか、あの時のヤツと同じタイプなのか?!!』

  ハカイジュウ大災害の時にキングエクスカイザーを完膚無きまでに叩きのめしたヴィラーダロボ01とボディーの色が同一(メタルシルバー)である事にグレートファイバードは同タイプのものだと直感した。

  更にヴィラーダロボ02はボディー周りのビーム砲を撃ち出して迫る。

    ドォドォドォドォドォドォドゥウウウウウッッ!!!

    ズガガガガガガガドォガウウウウウウウウウウンッッ!!!

  連続でビームはグレートファイバードに直撃していく。モニターでこの光景を目の当たりにしたシュラは、再び主砲の過粒子砲を撃ち放った。

  シュラ 『もう一度・・・・!!!』

    ヴィギュアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

    ドォズヴァガアウウウウウウウウウウウウンッッッ!!! ヴァグガアアアアアアアア!!!

  それは明らかにグレートファイバードに直撃していた。伝わる感覚は確かなものだった。

  シュラ 「クククク・・・・ハハハハハハ!!!仕留めたぞっっ!!!」

  空中に巻き起こる爆煙。だが、晴れゆく煙の向こう側には、両眼を光らせたグレートファイバードが浮遊していた。

  シュラ 「何?!!えええい!!!」

  ヴィラーダロボ02は加速して、アームクローを突き出す。その一撃が微動だにしなかったグレートファイバードの胸にヒットする。

    ガギャガアアアアアアアアッッ!!!

  惰性で吹っ飛ぶグレートファイバード。ヴィラーダロボ02は旋回した後に、再びアームクローを激突させる。更に加速した事で威力が増す。

    ガドォゴギャガアアアアアアアアアアアッッ!!!

  シュラ 「いけるっ・・・・おおおおおお!!!」

    ギュオオオオオオオオオォォォ・・・

    ドォドォドォドォドォドォドォアアアアアアアアアア!!!

    ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィギャガガガガアアアアアア!!!

  2体は旋回しながら攻防を繰り広げる。ビームが連続でグレートファイバードに向かい、それをバーニングフィールドが連続で防御する。

    ドドドドドドドドオオオオオオオオッッ・・・・!!!

  グレートファイバード 『・・・・っ!!!』

  シュラ 「全弾発射ぁあああああああ!!!」

  一旦動きを止めたヴィラーダロボ02は、グレートファイバードに狙いを定め全てのビーム兵器をぶっ放した。

    ガグンッ・・・ドォドォドォドォドォドォドォドォヴァギュルヴァアアアアアアアッッ!!!

    ゴォオオオオオォ・・・・・ドォヴァギュルズドォドォドォガアアアアア!!!!

  シュラ 「はははははは!!!やった!!!ついにファイバードを仕留め・・・。」

    ギュゴオオッ――――――

  だが次の瞬間、爆煙を突き破ったグレートファイバードが、一瞬でヴィラーダロボ02の背後を捉えた。

  シュラ 「――――?!!」  

  グレートファイバード 『・・・・次はこっちの番だぜ!!!』

    ザギャズバァガアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!

  シュラ 「何ぃいいいいい?!!」

  バーニングソードの斬撃を喰らって体制を崩すヴィラーダロボ02。そのボディーにバーニングソードの乱撃が吹き荒れる。