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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第79話

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  清次の友人 「何だよその満面な笑みは?!さては例の女の子だな?!!ったく色気づきやがってぇ〜・・・こいつー!!」

  清次 「まぁ、いーってことよ!」

  意味もなくサムスアップで解決させる清次。

  清次の友人 「いや、なにが?!!」

  清次 (憂ちゃん・・・あ〜早く風邪が治るといいなぁ〜。)



  再び平沢家。看病や家事が一段落つき、勇は和と居間でハリウッド版のトランスフォーマーのDVDを観ていた。テレビに見入っている勇が口を開いた。

  勇 「・・・・現実もこれと遠からず近からずだよなぁ。」

  和 「そうね。エクスカイザーやファイバードが現実にいるんだからね・・・勇さんも彼らと一緒に闘って来てるけど、恐くはなかったの?」

  勇 「ああ。恐いっていう感情そっちのけで、唯や和ちゃんを危険な目に遭わせたコトが憎たらしいっていう感情がひたすら突っ走っていた・・・・・。」

  和はあの時、初めてデストリアンの襲撃を受けたときのことを思い出した。和はあの時の勇の姿勢に惹かれたのだ。

  和は、勇の横顔を見続ける。すると勇は先ほど憂が言ったことと同じコトを和に向いて言った。

  勇 「ああ、ところでさ・・・・唯が帰って来てからドライブいかないか?」

  和 「え?!」

  勇 「唯達にも憂に付き添ってくれるよう頼んでおくからさ・・・ど、どう?」

  勇自身から言ってくるコトに和は、内心的に驚く。

  和はこみあげてくるドキドキを抑えながら顔を赤くして返事を返す。

  和 「も、もちろん、いいよ・・・。」

  二人はドキドキしながらも再びDVD観賞に勤しんだ。



  夕方になり、唯が光を連れて帰宅する。ドアが開くなり、

  唯 「ただいまー!あああ!ありがとう、和ちゃーん!」

  玄関を開けた和に唯が抱きつく。

  和 「わ!もう・・・唯ったら・・・。」

  光 (ほんと、唯ちゃん好きだよなー人に抱きつくのが・・・・ん?俺のところにはまだ抱きついてきてないぞ?!!)

  1人で勝手に考えてガーンとなっている光をよそに唯は憂の様子を聞く。

  唯 「ねー、和ちゃん!憂の具合はどう?」

  和 「大分よくなってきたみたい。まだ少し熱はあるみたいだけど・・・この分なら憂も大丈夫だって・・・先にご飯食べて今はぐっすり寝てるわ。」

  唯 「そっかー・・・よかったー・・・。」  

  和 「・・・・えーと、光くんだっけ?確かあなたとは大災害の時に・・・・あの時は本当にありがとう。あなた達が闘ってくれたおかげで今こうしていられるのよ?」

  光 「いやー・・・それほどでも!確か桜高の生徒会長さんだよね?」

  和 「ええ、唯の幼なじみでもあるのよ!唯と付きあうの色々と大変だとは思うけど、よろしく頼むわね。」

  光 「お、おう!まかしてーくださいっ!唯ちゃんの為なら火の中、水の中っ・・・。」

  和 「それじゃ、私達は今から出かけるから後はお願い。夕飯の方は私と勇さんとで作っておいたから、食べててちょーだい。」

  唯 「うん、わかった!」

  光 (あれ・・・・超スルーされたのは気のせいでしょーか・・・???)

  すると玄関に向かって勇も歩いてきた。光に向かって手をかざして威勢のいい挨拶をする。

  勇 「おーす!それじゃ、俺達でかけるから後は頼むな!光!唯のサポートは頼んだぜ。」

  光 「ういっす!任してください!」  

  唯 「いってらっしゃーい!」

  玄関のドアから二人を送り出すと、唯と光は居間へ向かった。



  市内をドライブする勇と和。夕暮れの西日が二人を照らす。エクスカイザーは空気を読んであえて何も言わないでいた。

  勇 「今日は本当、家事まで手伝ってくれてありがとうな。お礼に飯奢るぜ。」

  和 「そんな。なんだか悪いよ。」

  勇 「いーって、いーって!遠慮するな!」

  和 「そ、それじゃ、お言葉に甘えて・・・。」

  勇 「おう!ところで、今は学校で劇の練習やってるんだよね?調子はどうなの?」

  和 「そうね。毎日放課後の練習に励んでるけど、台詞を覚えるのがやっぱ大変みたいで・・・文化祭までまだ一ヶ月はあるけどね。唯はずっと木の練習してる。」

  勇 「そーいえば家でもやってるな唯のやつ。ほんと何かやりだしたらそればっかだからな!飯だよーって呼んでもずーっと部屋でこんなかっこう!」

  唯のその時の真似をする勇。こころなしか変顔になっている。勇がそんな格好をしたことで和は思わず笑う。

  和 「ぷっ・・・勇さんがやるとなんか変!あはははは!」

  勇 「そ、そんなに変かー・・・?」

  和 「あはははは!そういうことやるキャラじゃないじゃない!」

  勇 「そーなのか?!」

  一方、光と唯。和達が作った夕飯を食べた後、テレビを見ながら居間のソファーで肩を寄せ合いながらまったりとしていた。

  光 「唯ちゃんて、暖かいよね。」

  唯 「光くんもだよ。へへへへ・・・。」

  二人揃って頭をこてんと倒してくっつっけあう。

  光 (あー・・・・もう死んでも悔いはないぜぇ・・・)

  その時、更に唯は光の両肩に手を回した。

  唯 「光君・・・。」

  光 (きたあああああああああああ!!!)

  ついに唯のある意味での必殺技が光に炸裂した。ぎゅっと光を抱きしめる唯。光も感動しながら唯を抱きしめた。

  光 「唯ちゃん・・・。」

  実はハグし合うのは初めてであった。光の胸板に唯の胸の感触が伝わる。余計にドキドキして感動する光。

  光 (ふおおおおおおおお!!!シャイニングスパークよりはんぱねー!!!生きててよかった!!!)

  唯 「光君の心臓、すごくドキドキしてるよ・・・・ってどうしたの?何で泣いてるの?」

  光 「ぇあ?!いや、そのっ・・・生きてる事に感謝したのさっ!!!」

  唯 「確かにあの時・・・光君が死んじゃっていたらこうしていられなかったね・・・いつも守ってくれてありがとう・・・好きだからね光君・・・。」

  光 「唯ちゃん・・・・俺も好きだから。」

  その唯の言葉に落ち着きを取り戻した光は、改めて唯を抱きしめた。そして二人の唇が重なった。

  本日の平沢家の恋模様は天気と同じく晴れ日和だった。


  つづく