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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第80話

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  第80話 「生態兵器、都内上陸」


    ズギャドォゴカアアアアアアアアッッ・・・・

  とある土曜日の晴天の秋空の下、下妙典において、毒島達が放棄した生体兵器達がついに成長し上陸。待機していた各部隊は一斉に現場に向けて展開していた。

  湾岸地帯及びそれよりも内陸部のエリアに緊張が走る。

  破壊活動を本能のままに行う生態兵器達。目は生体兵器14号同様に四つあり、カメのような頭、連なった鋭利な牙、鋭いハサミ状の手を持った強靭な腕、背部からは触手が幾つも生えており、下半身はタコのようなものになっている。

  沿岸部から駆けつけたヘルトルーパー部隊が応戦するが、その強靭さに圧倒され破壊されていく。

  触手での移動速度も速い。

  生体兵器α 「ガギャアアアアアアッッ!!!」

    ガシャガアアアアアンッ!!!

  ハサミ状の手による攻撃で、1機のヘルトルーパーの装甲が砕かれる。背部の触手には数機が捉えられ地面に何度も叩きつけられる。

    ギュゴッ、ズドォガズンッ・・・・ガシャアアアアンッッ・・・・・ズギャドドガシャアアアッッ!!

  自衛隊員 「くそっ!!ヘルトルーパーでは無理なのかっっ?!!」

    ギュウィンッ、ヴォドゥルルルルルルルルゥゥゥゥッッ!!!

    ドォドォドォドォドォドォギャズズズゥッ!!!

  決死の攻撃をかけ続けるが、無残にも反撃され機体が爆発した。

    ズドォギャアアアアアアッッ!!!

  葛西では、四肢で這うタイプが出現していた。生体兵器βである。長い豪腕で前進しながら尾を振って移動する。無論その後に残るのは瓦礫の犠牲になった人々の遺体だ。

  背部にはα同様触手が背部から生えている。ヒュンヒュンと揮われる触手が建造物を破壊。大地を揺るがす両腕が人々を踏み砕いていく。

  生体兵器β 「ガガルグググググゥゥゥッッ!!!」

  江東区では、生体兵器γが荒川より上陸。このタイプは直立歩行型で、両肩が異様に大きく、共通している触手が三本づつ左右から生えている。手はα同様、カニ状の爪をしている。鋭利な牙が生えている口を開閉させながら街を横断する。

  ただ歩くだけで甚大な被害が発生していた。これらの毒島型生体兵器の大きさは、どの個体もジェイデッカーや轟龍の2倍以上はある。

  生体兵器γ 「ガガガグルルルゥ・・・!!」




  封鎖された沿岸部の道路をJバギーが爆走する。その中では要の代わりに吉崎が指揮を執る。都心部への進攻を懸念し事態の収拾は一刻を争っていた。

  吉崎 「バスターボンバー、フレアダイバー、レイバーズはその場で引き続き待機!!もしかしたらまだ別の個体が海に潜んでいる可能性もあるから!!!要隊長とジェイデッカー・バーニアンは葛西へ、轟龍は、下妙典に向かって目標を駆逐して!!ジェイデッカー・バーニアンと轟龍ならば間に合うはずよっ!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『了解っ!!』

  轟龍 『任務了解・・・・敵性対象を破壊する!!』

  丈 「フンッ!一気に蹴りをつけるだけだ!!いくぞ、轟龍!!」

  要 「遂に新手の生態兵器が来た・・・・全力で迎え撃つぞ!!!」

  千葉エリアを警戒中だったそれぞれの2機がその場でバーニアから炎を噴射して加速、現場へと急行して行った。

    ドォオオオオオオッッ!!!

    ギュドォオオオオオオオオオオッッ!!!

  そして、要は舞人に通信を取る。現場へと急行するグレートロコモライザーのコックピット内に要からの通信が入った。グレートマイトガインがそれを舞人に知らせる。

  グレートマイトガイン 『舞人!!要さんから通信が入っているぞ!!』

  舞人 「わかった!!こちら舞人!!」

  要 「舞人か?!江東区に都心部へ向かって進行中の敵性目標がいる!!!これを叩いて欲しい!!!」

  舞人は、データで場所を割り出しライブ表示する。

  舞人 「ここは、家の旋風寺路線が通っている場所でもある!!乗客・乗員に被害が出る前に抑えたいな・・・!!!」

  要 「現在、三つのポイントにおいて自衛隊のヘルトルーパー部隊が交戦中だ。だが、食い止めていられるのは時間の問題のはずだ!!」

  舞人 「・・・一刻も早く向かいます!!この個体は俺達が引き受けるぜ!!!」

  グレートマイトガイン 『勇者の風を吹かせるときだっ!!!』

  グレートロコモライザーは、東京都内の上空を加速して駆け抜ける。東京都心部への進攻を止める為の攻防戦が始まった。



  生体兵器αの鋭利なハサミで破断されて爆発する、ヘルトルーパーの1機。もはや自衛隊の対特生部隊では手に負えれなかった。

    ヴォルルルルルル・・・・

  生体兵器α 「ギャカアアアア!!!」

    ガシャアアアアアアアッッ!!! ドォゴガアアアンッ!!!

  爪が突き刺さり、爆発するヘルトルーパー。その危険な状況下の中、周囲では地元警察が逃げ惑う市民を避難誘導している。

  地元警官 「避難が間に合わないっ!!!くそぉっ!!!」

  その時だった。上空から連射される弾丸が降り注いだ。

    ヴォドゥルルルルルルルルルルルッッ!!!

    ズディギャガガガガガガアアアアアッッ!!!

  生体兵器α 「カギャアアアア?!!」

  地元警官 「なんだ?!!あれは・・・ブレイヴ・フォースの轟龍!!!」

    ギュゴォオオオッッ!!!

  地元警官が見たもの・・・それは、晴天の空に颯爽と駆けつけた轟龍だった。レフトアームから放たれたスクリューガトリングの銃口から煙が出ている。

  丈 「コイツが、例の生体兵器の新手か・・・。」

  轟龍 『確かに情報どおり巨大だ・・・だが、それだけだ。』

  生体兵器α 「ガギャアアアアア!!!」

  両腕を大きく振って、轟龍に咆哮する生体兵器α。次の瞬間、背部の触手が延びて矢のように轟龍に襲い掛かる。

    ビュヒヒヒヒュヒュヒュヒュオッッ!!!

  轟龍 『!!!』

  丈 「何?!ちぃっ!!」

    ギュッゴオオオオオオッッ!!!

  丈のコントロールで襲い来る触手をかわし、旋回移動しながらバスターキャノンをジャキッと構える。銃口からは高出力エネルギービームが三発発射された。

    ゴヴァオオオオッッ!!! ゴヴァォオオオ、ゴヴァアアォオオオオッ!!!

    ズァドォゴォオオオゥゥッ!!! ドォガゴオオッ、ドォギャガアアアンッッ!!!

  肩と側面にバスターキャノンのビームが直撃する。

  生体兵器α 「ガアアアアアッ!!!」

  轟龍はそこから降下しながら加速。スクリューナックルを見舞う。

    ギュウドォオオオオオオッッ!!!

  丈 「アタックするっ!!!」

  轟龍 『スクリューナックルッッ・・・!!!』

    ギュイィイイイイィ・・・・ズドォゴガアアアアアアアンッッ!!!