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　　高速回転するレフトアームが生体兵器αの左側面の顎に直撃する。そのまま通過した轟龍は、クルっと宙返りして、道路に着地した。

　　轟龍　『・・・図体に見合うだけの頑丈さがあるようだな・・・・。』

　　丈　「だからと言って、俺と轟龍の敵じゃない・・・。」

　　生体兵器α　「ガガアアアアアアッ！！！」

　　一声咆哮すると、生体兵器αは図体に見合わない素早い動きで轟龍に接近する。巧みに動かされる下半身の図太い触手が巨体を素早く前進させ、両腕のクロウが轟龍に襲い掛かる。

　　　　ズディガアアアアアアンッ！！！

　　轟龍　『！！！』

　　丈　「ぐっ！！」　

　　不意を突かれた轟龍は後方へ吹っ飛ばされる。更に背部の触手が襲い掛かる。

　　　　ビュヒュヒュヒュゴッッ・・・・・ドォドォドォドォガアアアアッッ！！！

　　丈　「前言撤回だな・・・以外にやるっ・・・！！！」

　　吹っ飛ばされながらも体勢を整える轟龍。一回転して着地する。そこへ触手が地面に突き刺さるように襲い掛かる。

　　　　ドォドォドォドォガアアアアアアンッ！！

　　攻撃をかわした轟龍は、飛翔しながら斜め下へ向けて、バスターキャノンを撃つ。

　　丈　「だが・・・一度喰らえば、俺はその攻撃が見える！！」

　　　　ヴィギュドォオオオオッ！！！　ヴィギュドォ、ヴィギュドォオオオオッッ！！！

　　　　ドォズガギャドォッ、ドォズドォドォゴオオオオオオオンッッ！！！

　　生体兵器α　「ガアアアアアアアッッ！！！」

　　直撃部が爆発し、破砕された表面の肉が赤くただれる。生体兵器αは、頭上を飛び去る轟龍に向かって腕を伸ばし捉える。

　　脇腹を捉えたハサミ状のクロウがガッチリと轟龍をホールドする。

　　轟龍　『掴まったか・・・！！！』

　　丈　「だが、この程度・・・！！！」

　　レフトアームをかざした轟龍が、生体兵器αの顔面に向かってスクリューガトリングを撃ち込む。

　　　　ヴォドゥルルルルルルルルゥゥゥゥッッ！！！

　　　　ドォドォドォドォドォドォガアアアンッッ！！！

　　生体兵器α　「ギガッッ？！！」

　　生体兵器αが轟龍を手放した瞬間、轟龍はバスターキャノンを至近距離から無作為に撃つ。

　　　　ギュダアアアアアアァッ、ギュドォア、ギュドォア、ギュドォアアアアアアッ！！！

　　　　ズギャドォドォドォズズガアアアアアンッッ！！！

　　生体兵器α　「ガゴゴオオオッ？！！」

　　そこからスクリューナックルを打ち込みに突っ込んで、傷口に拳をぶち込む。

　　丈　「はぁあああっ！！！」

　　　　ギュイイイイイッ・・・・ドォズガアアアアアンッッ！！！

　　生体兵器α　「ガアアアアア？！！」

　　轟龍　『零距離射撃ッ・・・！！！』

　　肉にめり込む鋼の拳。その状態のままスクリューガトリングを零距離射撃を見舞って一気に離脱する。

　　　　ギュイイイィ・・・ヴォドゥルルルドォドォドォドォドォガアアアン！！！

　　　　ギュゴアッッ！！！

　　生体兵器α　「ガギュギャガガガラアアッ？！！」

　　大ダメージを受けた生体兵器αを見下ろしながらホバリング体勢をとる轟龍。

　　轟龍　『丈、ここでは奴に止めを刺せない。建造物が多い・・・！！』

　　丈は、周辺のマップを表示し、生体兵器αのこれまでの進路を把握する。

　　丈　「奴が来た道に沿って河川まで誘導する！！そこなら被害が最小限に止まるはずだ！！」

　　轟龍　『了解した・・・けん制する！！！』

　　　　ヴォドォドォドォドォルルルルルルルルルゥゥゥッッ！！！　　　　

　　轟龍は、ホバリングしながらレフトアームのスクリューガトリングを撃ち放った。

　　一方、ジェイデッカー・バーニアンが展開する葛西。俊敏な動きで襲い掛かる触手がジェイデッカー・バーニアンを翻弄させる。互いのスピードの勝負でもあった。

　　　　ビュシュシュシュシュンッッ・・・ドォドォドォドォガガアアンッ！！！

　　ジェイデッカー・バーニアン　『速いっ！！！』

　　要　「こいつっ・・・・！！！」

　　生体兵器β　「ガグアアアアアアァッッ！！！」

　　素早い獣のごとくジェイデッカー・バーニアンに飛び掛る。これに対し、ＪＸブースターを活かした持ち前の機動性でかわしてみせる。

　　地面に着地する生体兵器β。背中の触手が伸びて、背後へ離脱したジェイデッカー・バーニアンを追う。反転したジェイデッカー・バーニアン。要はモニター上に迫る触手に視点を集中させ、ＪＸブラスターを撃ち込んで触手をズタズタに破壊する。

　　要　「ＪＸブラスターッ！！！」

　　　　ディディディディディディディディディディィィィッッッ！！！

　　　　ディズギャギャギャドォドォドォドォズズズズズガガガァァアアアッッ！！！

　　だが、今度は本体ごと飛び掛ってくる。ここでかわせば、背後のビル群は粉々に砕けてしまう。

　　要は一瞬の判断でＪＸランチャーに切り替えた。　　

　　要　「くっっ・・・・！！！ＪＸランチャーだっ！！！」

　　　　ズドォギュアアアアアアアアアアアッッ！！！

　　　　ドォズギャガドォオオオオオオオオオオオッッッ！！！

　　ＪＸランチャーの一撃を喰らい、落下する生体兵器β。だが、出力が中途半端立った為に猫のように体を翻し四肢を着地させた。

　　ジェイデッカー・カスタム　『なんて俊敏性だ！！』

　　生体兵器β　「グアアアウッッ！！！」

　　一瞬の隙を突いて、グワッとジェイデッカー・バーニアンに生態兵器βが飛び掛った。大きく揮われた長い豪腕が胸部に直撃する。

　　　　ゴォオオオオッ・・・ドォガアアアアアッ！！

　　ジェイデッカー・カスタム　『くっ・・・っ！！！』

　　要　「やらせるかっっ！！！」

　　　　ギュゴッ、バシュバシュッ！！　ドォドォアアアアアッッ！！！

　　落下直前に機体を反転させ、ＪＸブースターを駆使して一瞬の内に離脱。要のコントロールが際立った。続けてＪＸランチャーを連発する。

　　　　ズドォオオオオオッ、ズドォズドォズドォォオオオオッ！！！

　　　　ズガドォドォドォズズゥウウウウウウン！！！

　　直撃を受け、肉が剥がれるが、気が狂ったように生体兵器βは飛び掛る。要の素早いレバーコントロールでジェイデッカー・バーニアンがギュンと体当たりをかわすと、生体兵器βは環七通りの道路に突っ込んだ。

　　敵の着地を見計らって、ジェイデッカー・バーニアンは背後に回りこみ、ＪＸブラスターを撃ちこむ。

　　　　ギギュゴッ・・・・ディギギギギギギギギギギギィィィッッ！！！

　　　　ズディギャギャギャギャギャギャギャガズズズズズズウウウウウウンッッ！！！

　　だが、尚も飛び掛かって来る。要は瞬時に飛び掛る生態兵器βをロック。ジェイデッカーバーニアンは、右手にコネクトされたＪＸランチャーの銃身を向け、改めて構えた。

　　要　「喰らえっっ！！！」

　　ジェイデッカー・バーニアン　『ＪＸランチャーッ！！！』