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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第80話

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    ギュァッ、ヴィィィ・・・・ギュドォヴァアアアアアアアアアッッ!!!

    ドズガギャドォオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!

  直撃を受けた生体兵器ベータは吹っ飛びながら遠方に落下する。それを確認した要は、吉崎に出力コントロールを頼む。

  要 「吉崎!!JXランチャーのエネルギーゲインを上げてくれっっ!!!』

  吉崎はJXランチャーのエネルギーを遠隔操作で上昇させる。その操作の速さは流石と言わんばかりの指捌きだった。エネルギーゲインが280%まで上昇した。

  吉崎 「了解!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『来ますっっ!!!』

  再び素早い動きで向かってくる生態兵器β。助走をつけてジェイデッカー・バーニアン目掛け、飛び掛った。

  生態兵器β 「ギギャアアアアウッッ!!!」

  要はモニターに映る接近するターゲットとの距離を見極める。そしてチャージしたトリガーを離した。

  要 「―――今だっっ!!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『シュートッッ!!!!』

    ギュドォルヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!

  生態兵器β 「ギギギ・・・・!!!」

    ドォズシャアアアアアアアアアアア・・・・・・キュイイイイイィィ・・・

  ジェイデッカー・バーニアン 『地上で撃てば間違いなく街に被害が及んだ・・・上空へ向けて撃てば問題はない・・・ですね。』

  要 「ああ!」

  計算した上での要の判断だった。一方で轟龍も誘導に成功し、河川付近まで生体兵器αをおびき出していた。

  丈 「簡単に誘導に乗ってくれたな・・・奴の脚を破壊して動きを止める!!」

  丈はバスターキャノンのエネルギーを84%から180%に上昇させる。モニターのバスターキャノンの出力表示の数値が上昇するのを確認すると、生体兵器αのタコ状の脚に向かってバスターキャノンを撃ち放った。

  轟龍 『これで動きを封じるわけだな・・・。』

     ギュドォヴァアアアアッ!!! ギュドォヴァアアアア、ギュドォヴァアアアアアッ!!!

     ドォズギャ、ヴァゴガァ、ドォヴァゴガアアアアアアアァンッッ!!!

  生体兵器α 「ギャディシャアアア!!!」

  ビームの直撃を受け、脚が吹っ飛んで行動不能となる生体兵器α。轟龍がいよいよ止めを刺しに掛かる。

  丈 「轟龍、街側へ回るぞ!!海へ向かって撃つ!!」

  轟龍 『了解・・・戦闘レベル、ターゲット確認。』

  旋回しながらゴォッっと着地する轟龍。バスターキャノンの銃口を向ける。

  モニターのロック・オンマーカーが標的を追い、ロック・オンする。丈は、バスターキャノンの出力を一気に300%まで上昇させた。

  丈 「バスターキャノン、ロック・オン!!出力、300%!!!随分と頑丈そうな巨体だったからな・・・これぐらいえげつなくいけば駆逐できるだろう!!!」

  そう言い放つと、丈はモニターの標的を直視しながらトリガーを引く。

    ヴィイイイイイイィ・・・・

  轟龍 『排除、開始っ!!!』  

    ドォヴァルゥヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァッッ!!!!

  撃ち出された紅い超エネルギー過流が生体兵器αに直進し、一気に消し飛ばす。

    ドズギャシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァ・・・・!!!!

  ビーム波が収拾し、目標は完全に消滅。吉崎が状況を報告する。

  吉崎 「葛西、下妙典のポイントの生体兵器が消滅しました!!これで残りは1体です!!」

  事態がよい方向へと向き始め、要にも笑みが浮かぶ。

  要 「各機は人命救助、瓦礫撤去等の事後処理任務に就いてくれ!!最後の1体はグレートマイトガインに一任する!!さあ、俺たちも手伝おう!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『了解!!』

  轟龍 『・・・・。』

  丈 「グレートマイトガイン・・・・。」

  その時だった。江東区で異変が発生する。突如として江東区の一帯だけに地震が発生。あのBLWが咆哮しながら出現した。

  BLW 「クキョゲゲカアアアアアアァ!!!」

  地下を崩落させながら2体が這い上がってきた。向かう舞人にその情報が入る。

  舞人 「江東区にBLWが・・・?!!残存体だというのか!!?だが、グレートマイトガインで駆逐するまでだ!!!」

  グレートマイトガイン 『その通りだ、舞人!!ヤツらに勇者の嵐をぶつけるぞ!!!』

  生体兵器と生体兵器が出現し、更なる惨事を引き起こす。目前に迫った地点では、かつて見たことのないタイプのBLWが出現していた。

  そう・・・毒島が入手したBLWの細胞と毒島製・・・否、東都生工研製の生体兵器シリーズの細胞とを融合させたものだった。

  1体はザリガニのような身体、もう1体はその二足歩行型。どちらも共通の触手を背中から生やしていた。その遠方からは生体兵器γが進攻する。

  舞人は、コックピット内に貼ってあった紬とのツーショットの写真を手にして、マイトカイザーのコックピット内で叫ぶ。

  写真を手に取ったのは彼なりの戦闘モチベーションを高める為だ。気持ちの問題だが、愛するものを想えばメンタル面のボルテージが上がるものなのだ。

  舞人 「紬さんっ・・・・さぁ、いくぞ!!グレートマイトガインっっ・・・・レェエエエエェッツッ!!!グレェエエエエトマァアイトガアアアインッッ!!!」  


  つづく