新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第82話
グレートマイトガイン 『でああああああああああ!!!!』
ザギャンッッッ、ザガドォドォガギャアアアアアアアアッッ!!!!
グレート動輪剣の切っ先を向けるグレートマイトガインと、JXランチャーとJXバスターの銃口を向けるジェイデッカー・バーニアン。ここまでくれば完全に結果は見えた。
ジェイデッカー・バーニアン 『ホールドアップ!!!チェックメイトだっ!!!』
要 「もう、降参しろ!!お前のやった行為は、とても逃れられるものじゃない!!!」
舞人 「これ以上罪を重ねても、後悔するだけだ!!!」
グレートマイトガイン 『今すぐ機体を降りて投降するんだ!!!』
毒島 『そうかい・・・・ご苦労なこっただへへへ・・・・じゃあ・・・自殺しマース・・・後は自動操縦での破壊シーンをオタノシミクダサイ・・・・。』
ジェイデッカー・バーニアン 『なんだと?!!早まるな!!!毒島・・・・!!!』
毒島 「キキッキキキキいいいいっっ!!!!」
要 「毒島ああああああああ!!!」
パンッ・・・!!
この瞬間、狂気の笑いをしながら毒島は頭を自ら隠していた銃で自殺した。同時に自動操縦に切り替わり破壊活動を無作為に始める。
サイボーグ14号 『ギャシャアアアアア!!!』
ヴァゴヴァオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!ズヴァギャガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
自動操縦と同時にリミッターまでもが解除されたようだ。メガバスターを撃ちながら破壊の限りを尽くし始める。
ジェイデッカー・バーニアン 『なんて事だ・・・・!!!命を救えなかった・・・!!!』
要 「ジェイデッカー・バーニアン・・・・こういうことだってある・・・・・だが、立ち止まるな!!!今は市民の安全が最優先だっ!!!」
JXランチャーとJXバスターの銃口をターゲットに向けるジェイデッカー・バーニアン。
ジェイデッカー・バーニアン 『はいっっ・・・!!!』
その時だった。グレートマイトガインがグレート動輪剣を振りかざして一気に突っ込んでいった。
ギュドォゴオオオオオオオオオオオオッッ!!!
ジェイデッカー・カスタム 『グレートマイトガイン!!!』
♪ SKILL‐PREVIEW‐
グレートマイトガイン&舞人 「はああああああ!!!」
ザダシュガアアアアアアアンッッ・・・ズディギャシュウウウンッッ!!!
ボディーを斬り払って、再び高速ターンしながら腕を斬り飛ばす。
ドォギュンッ・・・・ズガシャアアアアアンッ、ザアンッッ、ギャシャガアアアンッ、ズドォオオオオオオオン!!!!
縦横無尽に高速で飛び、グレート動輪剣で斬り刻んでいく。
グレートマイトガイン 『散々人々の命を奪った挙句に自殺だと?!!・・・・どこまで身勝手な犯罪者なんだっっ?!!』
ズタズタになったサイボーグ14号。グレートマイトガインは、ホバリングしながら振り返って止めを刺す。
舞人 「ジェイデッカー・カスタム・・・・こんなヤツに情けはいらないぜッ・・・グレート動輪剣、システムライザー発動っっ!!!」
モニターに表示されたグレート動輪剣の出力が320%を叩きだす。システム・ライザーにシステム・グレートダッシュの力が付加され更なる威力を発揮する。
かざしたグレート動輪剣の刀身から超高出力のエネルギーの刃が迸る。
ヴィギギュアアアアアアアアアアアアアアアッッッ・・・・!!!!
舞人 「巻き起こした幾多の破壊行為・・・・決して許しはしない!!!真っ向っ!!!唐竹斬っっっ!!!!」
一気にグレート動輪剣を揮い、激しく叩き斬る。
グレートマイトガイン 『うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!』
ギュオオッ、ヴァガディギズドォギャシャドォアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!
更にそこへパトライトを全開に光らせたジェイデッカー・バーニアンが、全てのビーム火器を用いた必殺技、フル・ガンナーを撃ち放った。
要&ジェイデッカー・バーニアン 『フル・ガンナァアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!』
ヴァギュルズドォヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
ドォギャガズグガアッッッッ―――ズドヴァギュガドォドォドオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!
激しく爆砕していくサイボーグ14号。苦い結果となった一連の生体兵器事件はこれにて幕を閉じた。
巻き起こる爆発を見つめながら振り返るグレートマイトガインとジェイデッカー・バーニアン。グレート動輪剣を収容しながら額のシグナルに勝利の光を灯し、ジェイデッカー・バーニアンが眼光を放ちながらパトライトを光らせた。
事後処理に移る面々。事件は首謀者の自殺という形で終わった事が苦かった。要がコーヒーをすすりながら海を見つめるジェイデッカー・バーニアンに歩み寄る。
要 「ず・・・・気にする事はない。相手が身勝手なまでに及んだ行為に過ぎない。」
ジェイデッカー・バーニアン 『あそこで私が追い込んでいなければ彼はもしかしたら・・・。』
要 「救いきれない人間は良くも悪くも多いものだ。時には情けは本当に無用な事だってある。舞人の姿勢に学ぶものがあったんじゃないか?」
ジェイデッカー・バーニアン 『確かに悪は許されたものではないです。ただ・・・今まで闘ってきている悪が人外でしたから・・・・。』
要 「ま、色々な経験を積んで成長するもんさ!ここでへこんでいても仕方がない。今回は多くの犠牲者が出たのは確かだが、まだドライアスとの闘いも終わってないんだからな・・・。」
ジェイデッカー・バーニアン 『隊長・・・。』
帰還する舞人。あえてグレートマイトガインのまま飛行する。ジェイデッカー・バーニアンに対し、舞人はシステム・グレートダッシュの威力に高揚していた。
舞人 「システム・グレートダッシュ、あれから何回か使っているが、思った以上の性能だっ!!!」
グレートマイトガイン 『そうだな!!以前のような負担もない!!ただ一度使えば一時間以上はシステムが使えないがな・・・。』
舞人 「そういった面はともかく、これからのドライアスとの闘いは飛躍的に楽になるぞっ!!まさにグレートだっ!!!」
グレートマイトガイン 『しかし、ジェイデッカーがああも人命を尊重しているとは・・・もちろん私にもその感情はあるが、彼を見習わなくてはな。』
舞人 「罪を憎んで人を憎まず・・・・確かに見習わなきゃいけない。俺の場合、どうしても悪人は許せなくなってしまう性質だからな・・・もちろん極力人命を意識するようにしているけどね。さあーて、桜高へ寄っていくぞ!!」
グレートマイトガイン 『だが、それはよく考えれば大騒ぎにならないか?!』
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第82話 作家名:Kブレイヴ