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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第83話

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  第83話 「フライトバトル・ナイト」


  周囲にサイレンが響き渡り、警察やレスキュー隊、自衛隊が展開する。その中で事後処理任務に当たるジェイデッカー・バーニアン達。異星人駆逐直後の現場に立ちあっていた。

  要がそれぞれの指揮に当たる中、勇士朗は付き添う澪と一緒に見学していた。

  要 「ガンレイバーとショットレイバーは駅周辺の瓦礫撤去作業、ストライクボンバーとフレアダイバーはもう時期に到着するエクスカイザーと共に駅周辺も含めた各現場の人命救助活動を頼む!!まだ瓦礫に内に閉じ込められている人々もいるようだ!!他にも家屋の倒壊等が幾つも報告されている。頼んだぞ!!」

  一同 『了解!』

  各機が散開してそれぞれの持場へとついていく。続けてジェイデッカー・バーニアンや轟龍にも指示を出した。

  要 「そして、ジェイデッカーと轟龍は空域の警戒に当たってくれ!!やつらは光学迷彩のUFOを利用して襲来しているみたいだからな。何かが確認されたら直ぐに連絡をくれ!!」

  ジェイデッカー・バーニアン&轟龍 『了解!!』

    ギュゴゴオオオオオォォォォ・・・

  上空へと飛び立っていく2機を見送ると、要はイヤーマイクを手に各現場の状況の確認を取り始めた。

  要 「こちら、M.P.D.BRAVEの要巡査!被害状況をもう一度確認したい・・・・。」

  その光景を見る勇士朗と澪。各地で無線が飛び交う。

  勇士朗 「・・・・俺達が闘った後はこれほどまでの人達が展開していたんだな・・・・。」

  澪 「そうだなぁ。みんな凄く忙しそうだ。勇士朗も来年からこの仕事に就くんだよね・・・?」

  勇士朗 「うん。ブレイヴ・フォースの一員としてね。正規にファイバードとして闘っていけるから行動しやすくなるのは間違いないよ。」

  澪 「・・・いつまで続くんだろうな・・・この闘い。どれだけ被害を出せばあいつらは気が済むんだろう??」

  勇士朗 「澪・・・あいつらは根本を叩かなきゃ、いくらでも現れると思う。そう、ドライアスを叩くまで・・・・!!!」

  澪 「根本・・・・ドライアスか・・・名前からしてなんか恐そう・・・。」

  勇士朗 「確かに手強かった・・・・今頃宇宙の何処かに潜伏しているんだろうな。」

  澪 「宇宙か・・・勇士朗のファイバードや唯の家のエクスカイザーって宇宙から来たんだよな?そんなスゴイ存在が身近にいるなんて、改めて考えてみるとやっぱりスゴイ・・・。」

  二人が語らっていると、おおよその情報処理作業を終えた要がやってきた。

  要 「勇士朗君!現場の空気はどうだい?」

  勇士朗 「あ!要さん!そうっすね。実は、初めてこういった事後処理の現場に来てみたんですけど、自分達が戦った後もこうやってまた違う意味での闘いが展開していたんですね。」

  要 「ああ、その通り。決して『斃してハイ、終わり』という訳にはいかない。その後の処理作業は必要不可欠だ。君も来年からこういった現場に直接関わっていくことになる・・・。」

  勇士朗 「・・・そうっすね!今のうちにこういった場を少しでも経験しておきたいですね。」

  要 「ああ!期待しているよ!ファイバード!!」

  笑みでサムスアップを勇士朗に送る要。勇士朗もファイバードと言われ頭をかきながら照れくさそうに言った。

  勇士朗 「ファイバードって・・・要さん、俺は勇士朗ッスよ。ははははっ!」

  先ほどからまじまじと要を見ていた澪が思い出したかのように叫んだ。

  澪 「あぁ!?あの時の警官さん!以前はストーカーを捕まえてくださりありがとうございました!」

  澪はこの前のストーカー事件の事を思い出し、ふかぶかと要に会釈する。

  要 「以前・・・??ああ!!あの時のさわちゃんの教え子さんか!」

  澪 「あ!さわ子先生の彼氏さんでもいらっしゃるんですよね?」

  要 「ま、まあね!最近はなかなか会えていないけど、マメに電話で会話しているよ。」

  澪 「そうなんですね!さわ子先生の事、大切にしてあげてください。学校でもいい先生ですよ。今日も劇の衣装作りしてくれてましたし・・・。」

  要 「ああ。知ってるよ。もの凄い激しい一面もあるけどね。」

  この要の一言から勇士朗と澪はあちらの方向に考えてしまい赤くなってしまう。要もその反応に「しまった!」と思ったのか、正しく言い直す。

  勇士朗 「は、激しい一面って・・・・!!」

  澪 「・・・・!!」

  要 「ん??いや、そういう意味じゃないぞ?!なんていうのかな・・・こう・・・ヘビーメタルな一面というか・・・。」

  澪 「え?!さわ子先生の素を知っているんですか?!!」

  要 「今年の夏に夏フェス行ったときに知ったんだ。そんなギャップも俺は受け入れたけどね。なんか彼女的には知られたらふられると思っていたみたいだが・・・。」

  澪 (あんな一面知ったらどんな男性も見る目変わると思ってたけど・・・要さんてスゴイな。)

  次第に話が横道にそれ、結局互いの恋バナに盛り上がってしまう結果になった。結局この日は怪しげなUFOは確認されなかった。




  次の日の帰り道、澪を送りながら帰る勇士朗。暮れきった街の歩道を並んで歩く。

  勇士朗 「なんか、昨日は仕事の見学に来たのか語らいに来たのかわからなくなっちゃったな。」

  澪 「ごめん、私が恋の話しなきゃちゃんと本題に移れたのにな。てへぺろっ☆」

  勇士朗 「・・・そういえばこの前もソレ言ってたけど、てへぺろってなんだ??」

  澪 「知らないのか?!ぷぷっ!勇士朗ちょっと遅れてるぞー。」

  勇士朗 「だって、マジでわかんねーんだもん。」

  澪 「もう・・・クスッ、『てへぺろ』っていうのはー、うっかり何かをやっちゃったときに『てへ』ってやりながら舌べろを出す仕草の事だよ。なんか、ある声優の人がブログで使ったのを期に広まったみたい。」

  勇士朗 「へぇー・・・声優がブログで・・・。」

  澪 「そ!ネットじゃ直ぐに情報が流れるから、あっという間に流行ってきたんだ。私も実はブログやってるんだー。勇士朗もやろうよ!」

  勇士朗 「やろうって言われても・・・どのサイトで始めればいいの??」

  澪 「私が送ってあげるからさ!ケータイ貸して!」

  勇士朗 「ああ、ほい。」

  澪は勇士朗のケータイを受け取ると、ポチポチと操作してブログサイトのアドレスを送信する。

  澪 「mixiって知ってるでしょ?そのサイトで日記書いてるんだぁ。放課後ティータイムのメンバーも全員やってるぞ。」

  勇士朗 「へー・・・うっ!いつつ・・・!」

  いい感じのムードで並んで歩いていく二人。だが突然勇士朗は胸を押さえながら痛みを覚えた。

  澪 「勇士朗、どうしたんだ?!」

  勇士朗 「実はさっきの戦闘で胸やられたんだ。イテテテ・・・・今まで耐えていたけどやっぱりいてーや。」