新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第83話
一瞬で叩き斬られた1機の量産型ヴィラーダロボが爆砕する。残りの1機がナギナタを振りかぶって斬り掛かりにいった。だが、その爆砕させた炎の中からバーニングソードの切先を突き出したグレートファイバードが飛び出す。
刹那の内にバーニングソードの刀身がヴィラーダロボの頭部のど真ん中に突き刺さった。
ギュオオッ・・・・・ズドォギャァガァシャアアアアアアアッッッ―――
ヴァグドォギュズズズズガアアアアアアアアアアンッッ!!!!
爆炎を噴出して爆砕する量産型ヴィラーダロボ。周囲を飛び交うビーストロイド02が更なる攻撃を繰り出す。一瞬カマを重ねて、一気にXの字の斬撃を繰り出す。
ビーストロイド02 「シャギュギョオオオオォッッ!!!」
ギャギイイィイイイインッッ―――
激突した刃と刃。互角のように力が拮抗したかに見えたが、グレートファイバードは気のような波動でビーストロイド02を押し飛ばす。
グレートファイバード 『はぁあああああああっっっ!!!』
ドォアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!
ビーストロイド02 「ギガッ――??!」
BGM ♪ 「太陽の翼−PREVIEW−」
グレートファイバード 『チャアアアアアジ・アァアアアアアアアアップッッ!!!!』
そして必殺のチャージアップに移行する。額からバーニングエネルギーの閃光を撃ち出し、バーニングソードを持ち上げる。足下よりバーニングエネルギーの炎が巻き上がった。
ヴィギュアアアアアアアアアアッッッ・・・!!!!
集束した炎が弾け、バーニングエネルギーの閃光が降り注ぎ、グレートファイバードの背後に巨大なフェニックスのオーラが浮上する。
巨大フェニックスのオーラと一体化すると、オレンジ色に輝くバーニングソードを振りかぶって高速で空を翔る。
グレートファイバード 『でやっっ!!!』
ギュゴォォオオオオォォォォォオオオオオオォォォォォオオオオオオォォォォ・・・
グレートファイバード 『バァアアアアアニング・スラアアアッシュッッッ!!!!』
ギュファンッッ・・・ディギィズギャシャアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!!
ディゴォガアアンッ、ズディヴァドォヴァゴガァドォドォオオオオオオオオッッ!!!!
切断面が爆発した刹那、ビーストロイド02の身体全体が大爆発を起こして大爆砕する。
その爆発をバックにクリアグリーンの眼を輝かせながら浮かぶグレートファイバード。消滅させるようにバーニングソードとバーニングシールドを収容すると、胸のエンブレムが勝利の光を放った。
ヴィギィイイイイイインッッ!!!!
キュフィフィフィアアアアアアアアアン・・・・
闘いを終え、勇士朗は要に一言連絡を飛ばしてその場を後にした。ファイアージェットの後部座席に澪を乗せて中てなく空を翔る勇士朗。空中ドライブならぬ空中フライト。眼下には夜景が星のように広がる。
澪 「わぁ・・・!!!綺麗だなぁ!!!」
勇士朗 「前回は荒廃した景色だったから・・・今日こそは絶対にいい情景を見せたいって思ってさ!」
澪 「ホントだよ。綺麗な地上の星だよ。こんなデートできるの私達か、ムギ達くらいだよ!ほら、見て!綺麗だろ?」
澪に言われる様にキャノピーの外に目をやるリスター。うんうんとうなずいている。
澪 「勇士朗、ホントに可愛いよなーコイツ。改めて気に入っちゃったよ☆」
勇士朗 「そっか?どの道俺が不在の時とかに役に立ってくれるし。ちょっと違うけどチビダグオンて思ってくれればいいよ。」
澪 「くすっ、チビダグオンだって・・・・え?違うって?勇士朗、リスターがプンスカして否定してる!面白ッ!」
勇士朗 「はははは・・・それでどうしよっか?これから・・・明日は土曜だけど澪は部活なんだろ?」
澪は赤い顔で言った。
澪 「いいよ、ママには勇士朗の家に泊まるって言ったから・・・朝に桜高の校庭に降ろしてくれればいいからさ・・・今日は一晩中勇士朗と居たいんだ・・・・!!」
勇士朗も赤くして答えながらファイアージェットのトリガーを押した。
勇士朗 「そ、そうか・・・OK!今日はミッドナイト・フライトだ!!」
ギュドォオオオオオオッッ!!!
二人を乗せたファイアーシャトルは関東の夜空を翔け抜ける。この先の二人のエピソードは読者の方々の想像に一任する次第である・・・。
つづく
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第83話 作家名:Kブレイヴ