新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第83話
轟龍 『っ・・・!!!』
ジェイデッカー・バーニアン 『くぅ・・・!!!』
要 「翻弄される・・・!!!こうも接近戦を挑まれてはな・・・!!!」
接近戦と遠距離戦で攻められる2機。状況の分が悪かった。その時、Uターンしたファイアージェットが全速で舞い戻る。キャノピーハッチから飛び降りる勇士朗。
勇士朗 「ファイアー・ジェエエエエエエットッッ!!!」
BGM ♪ 「グレートファイバード」
声に反応するように、ファイアージェットがファイバードへと急速変形する。光を纏いながら勇士郎が舞い上がってファイバードの胸部に融合する。意志を灯したファイバードは光りを放ちながらファイアーシャトルを召喚する。
ファイバード 『ファイアーシャトオオオオルッッ!!!』
光りを放った先からファイアーシャトルが飛来し、各パーツに分裂し、変形を開始する。
ファイバード 『アーマー・パージッッ!!!』
両肩、両腕、両脚のアーマーがパージされる。その部分にファイアーシャトルのパーツが稲妻のようなエネルギーに導かれて合体していく。胸に合体したウィングパーツにフェニックスのエンブレムが浮かび、頭部が紅い光りと共に一新変形した。
グレートファイバード 『最強武装合体・・・グレートファイバードッッ!!!』
最強の勇者が降臨。これを確認した2機の量産型ヴィラーダロボは、ナギナタのような武装を取り出してビーストロイド02と共に向かった。
ギュゴゴゴッ・・・!!
要がこの状況を把握。ジェイデッカー・バーニアンのコントロールレバーを前に押しながら轟龍に指示を出した。
要 「メカデストリアンと思われる敵はグレートファイバードに一任!!残りのロボット4機を二手に別れて撃破するんだ!!」
ジェイデッカー・バーニアン 『わかりましたっ・・・!!!』
轟龍 『任務了解・・・!!!』
丈 「一気に蹴散らすぞっっ、轟龍!!!」
ギュゴッと急速離脱する2機。同じ高度に達したヴィラーダロボ・タイプBにそれぞれの火器を撃ち放った。
ズドォドォゴバギュァアアアアアアアアアアアア!!!
ディディディギイイイイイイッッ!!!
だが、タイプBにはディフェンスフィールドが装備されており、攻撃を遮断する。
ジェイデッカー・バーニアン 『攻撃が弾かれた??!』
轟龍 『バリアーか・・・!!!』
丈 「バリアーなら、容赦なくこちらのエネルギーを上げてやるッ!!!」
要 「よしっ!こちらもそうさせてもらおうっ!!吉崎、ウェポンの出力を!!」
吉崎 「了解!!JXランチャー、JXバスター、エネルギー280%に設定!!」
丈 「あれほどのバリアーだ・・・この数値なら吹き飛ぶだろう!!」
轟龍のバスターキャノンの数値は、同じく280%まで上昇させられた。2機はそれぞれの銃口を量産型ヴィラーダロボに向けて構えた。
量産型ヴィラーダロボはビームランチャーを撃ち続ける。それぞれの2機はかわしながらロック・オンスコープを合わせていく。
ヴィギュドォドォドォドォドォドォドォォォ・・・・
丈 「ターゲット、ロック・オン!!」
丈が先にターゲットをロックオンした。不敵な笑みを浮かべてトリガーを引く。
丈 「吹っ飛べっっ!!!」
轟龍 『・・・粉砕する!!!』
ヴヴヴィィィ・・・・ズヴァドォグヴァアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!
バスターキャノンの銃口からもの凄い勢いで紅い高出力エネルギーのビーム過流が撃ち出された。
グヴァアアアアァ・・・・ディギイイッ、ヴァズドォシャアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!! ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオンッッ!!!!
一瞬、エネルギー過流がシャットアウトされたが、次の瞬間にはバリアフィールドを粉砕し、一気に2機をかき消す。ジェイデッカー・バーニアンもその隣で必殺技を見舞う。
要 「ターゲットロックッ!!!フルチャージングッ!!!」
トリガーを握り、エネルギーをギリギリまで充填させる要。その間にモニターのロック・オンマーカーがターゲット照準を修正していく。
充填率がMAXに達した時、要はトリガーを離して、ターゲットを狙い撃つ。
要 「ここだっ!!!」
ジェイデッカー・バーニアン 『ツイン・ブラストッッ!!!!』
ズヴィドォドォヴァルゥガアアアアアアアアアアアアアァッ!!!!
最大出力でJXランチャーとJXバスターを同時に撃ち放った技が。
ヴュギュドォゴヴァズズゴオオオオオオオオオオオオオオッ・・・・ヴァズズヴァガシャアアアアアアアアアアアッッ!!!!
4機の量産型ヴィラーダロボは、地球の超AIロボットによって駆逐された。夜の街の上空に咲く爆炎の華。銃口を向けながらホバリングする2機はこれに照らされた。
一方でグレートファイバードに向かい来るD‐38と2機のUFOロボ。ビームランチャの攻撃と硫酸液弾の攻撃が撃ち込まれる。だが、俊敏な動きで一切がかわされる。
擦れ違い様にビーストロイド02はカマの攻撃をグレートファイバードに見舞う。
ビーストロイド02 「ギャギイイィイイッ!!!」
ズガシュウウウゥウウンッッ!!!
胸部に直撃を受けた。だが反動で動いただけであり、ダメージの様子は無かった。それに続くように2機のヴィラーダロボがナギナタ状の武装で斬りかかる。その刹那、バーニングシールドを召喚して受け止めた。
グレートファイバード 『――――バーニングシールドッ!!!』
ヴィギュァアアアッ・・・・ガシィッ、ズディギャギャガアアアアアッッ!!!
攻撃を受け止めながらバーニングソードの柄を抜き取るグレートファイバード。
グレートファイバード 『バーニングソードッッ!!!』
フレイムブレスターを模したツバのレンズが光り輝き、バーニングエネルギーが実体剣を形成させる。オレンジ色に燃える刀身が姿を見せた。
グレートファイバード 『はぁあああああっっ!!!』
ガゴオオオオオオオンッッ!!!
気迫でバーニングシールドを押して量産型ヴィラーダロボ2機を圧倒する。その背後からビーストロイド02が高速で接近する。
ビーストロイド02 「キギャアアアアア!!!」
一瞬上昇し、真上から両方の刃をグレートファイバードに向かって振り下ろす。
シュゴオオフォオオオン・・・!!!
だが、中る寸前でグレートファイバードはこれを瞬間移動するかのようにかわしきった。同時に量産型ヴィラーダロボの1機の背後を捉える。
グレートファイバード 『であぁああああああっっ!!!』
ズディギャガズシュウウウウウウンッッ―――
ヴァズドォグギャガアアアアアアアアアアアアンッッ!!!!
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第83話 作家名:Kブレイヴ