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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第86話

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  第86話 「蓮、律、進展!!」


  学校帰り。いつものように劇と軽音部の練習した後の放課後。

  相模大野駅周辺に勇士朗達は繰り出していた。恋バナを語らいながら商店街を歩く。その中に律と蓮はいなかった。

  勇士朗 「え?律っちゃんに告白の練習させてたの?」

  澪 「そ!この前のいざこざの根本が律の恋の問題だったからさ・・・。」

  勇士朗 「律っちゃんは結構、積極的な感じに見えたのになぁ・・・意外だな。」

  そのコトについては以前から澪にだけ相談されていた。長年の幼馴染ゆえに・・・。

  澪 「律は律なりに悩んでたからさ。友達としていつづけるか、そこから一歩踏み出して付き合うべきかね。」

  紬 「それで今日は、思い切って二人っきりにさせてあげたの!ところで、唯ちゃん達はどう付き合ったの?」

  紬に質問された光は、あの日のBLW襲撃の際の記憶を思い出しながら照れくさそうに言った。

  光 「うーん・・・俺と唯ちゃんの場合じゃ余りにも番外すぎて参考にならないよなぁ。何せ告白と遺言が一緒だったから。」

  唯 「でも、本当にあの時は嬉しかったよ。今でも思い出すと、ありがとうって言いたくなっちゃうよ・・・ありがとね、光君。」

  光 「えへへへ・・・」

  梓 「もう・・・のろけまくりじゃないですか!ケンカとかしないんですか?」

  唯 「ほとんどしないけど、たまーにするよ。ケーキの取り合いとか!」

  梓 「っ・・・子供ですか!」

  ケンカの内容が余りにも子供じみていることにがくっとなる梓。

  唯 「あずにゃんはどうやって付き合ったの〜?」

  梓 「私は・・・その・・・。」

  俊 「・・・俺が梓をおんぶしながら・・・。」

  光 「大胆だな。何やってんだお前。」

  白い横目目線で俊を見る光。話途中で軽蔑視線を向けたことにカチンっとなった俊は一瞬だけムキになり、説明を続けた。

  俊 「せつめー聞け!!この前遊びに行った際、メカデストリアンの事件に巻き込まれて帰りの交通機関が麻痺したんだ。それで、俺がダグオンに変身して梓を乗せて帰ったってわけ。その時に告白したんだ。」

  光 「ダグテクター交換しようぜ・・・俺、やっぱクルマがいいー。」

  俊 「?!!」

  突然の突拍子もない光の発言に意味不明な俊。その流れは梓に話を戻されて流された。

  梓 「私もあんなシチュエーションで俊君に告白するとは思わなかったけど・・・。」

  俊 「う・・・。」

  唯 「でも付き合えてよかったねー!あずにゃああん☆」

    がばっ! ぎゅーっ・・・

  梓 「にゃあああ?!いきなり抱きつかないでくださいよ!」

  唯 「私もあずにゃん好きだよぉ〜。」

    すりすり・・・

  梓 「もう、やめてくださいよ唯先輩〜、ここ公衆面前ですよ!!」

  確かに。思いっきり公衆面前である。だが、行きかう通行人からしてみればじゃれあう女子高生にしか見えない。

  光 「しかし、唯ちゃんも梓ちゃんによく抱きつくよな〜。」

  梓 「ぎにゃにゃにゃあ〜!ぬいぐるみじゃないんですよぉ〜。」

  唯 「だってこの抱き心地最高なんだもん!光君も抱いてみる??」

  光 「え?!唯ちゃんが薦めるなら、俺も〜。」

  梓 「えええ??!」

  唯に梓を渡され、ノリの勢いで抱きつこうとする光。当然のごとく俊の鉄拳が脳天に直撃する。ふくらむ巨大タンコブ。

  俊 「しぃぬぅえええええ!!!!」

     ゴガアアアアアッッ!!!

  光 「ごべらっ!!!」

  唯 「ああ?!光君、大丈夫?!」

  俊 「人の彼女に抱きつくなっっ!!!このヤロウ!!!」

  梓 「そうですよ!冗談でもやっていい事と悪い事がありますよっ!」

  梓の身を一気に自分に引き寄せる俊。二人は何気に抱き合ってしまっている。

  光 「・・・だって唯ちゃんのおススメだったからさー。」

  俊 「唯ちゃんは女の子だからいい!!!てめーは野郎だろが!!!」

  紬は「あらあら」といった感じの表情で笑い澪と勇士朗は「バカだなー」という表情で見ていると紬が澪を向きながら付き合ったきっかけを聞いてきた。

  紬 「澪ちゃんはどうだったの?ちなみに私はイヴのパーティーの夜、ロコモライザーの中で舞人君に直々に告白されたわ。」

  澪 「なんてロマンチックなシチュエーションだよ・・・そうだな・・・私の場合、ハカイジュウ大災害が収まった直後で告白されたよ。勇士朗達が勝利を収めた直後!」

  勇士朗 「朝日に照らされながら告ったね。ぶっちゃけメチャクチャ緊張してた!!」

  紬 「じゃあ、その時は勇士朗君にとって澪ちゃんは本当に勝利の女神だったのね!」

  勇士朗はその時のことを思い出しながら改めて勝利したことを思い起こした。その時、澪の目線に気になっていたお店が飛び込んだ。

  澪 「照れくさいからやめろよ〜・・・あ!ここの店寄ってこうか?前から気になってたんだ!」

  唯 「寄ろう寄ろう!」



  蓮がバイトを終え、涼と姫子のカップルと共に体を伸ばしながらコンビニから出てくる。バイト後のいつもの光景だ。

  蓮 「ふー、終わった、終わったぁ!」

  涼 「お疲れ様ッす!今日は何処寄り道してきます?」

  蓮 「そーだなー・・・今日、律っちゃんもこっち来るって行ってたからな。」

  姫子 「え?いよいよデート?!」

  蓮 「いんや、まだ付き合ってねーし・・・。」

  姫子 「もー、もたもたしてると高校卒業しちゃうよー。ねー?涼?」

  涼 「うんっ。」

  蓮 「う・・・二人揃って〜・・・わかってるっつーの。ん?!」

  蓮がふと前を見るとコンビニの所の電柱に律が立っていた。軽く手を上げる律。

  律 「よっ!」

  気を使って姫子と涼は別行動を取る。姫子も唯から今日の話を聞かされていたのだ。

  涼 「姫ちゃん、蓮先輩に気を使ったんだね。」

  姫子 「まぁね。唯ちゃんから話聞かされてたから。今日こそ告白するんだって!りっちゃん。」

  涼 「そうなの?!じゃあ、ようやくもどかしかった蓮先輩に春が来るんだねー。今秋だけど。」

  姫子 「そうだねー。じゃ・・・・この後私達はこの前みたいに過ごそうか・・・。」

  顔を赤くして言う姫子。涼も顔を赤くしてちょこんとうなずく。

  涼 「この前みたいに・・・・うん(////)。」

  照れる涼をぎゅっと抱き寄せては撫でる姫子。

  姫子 「もうっ、かわいいっ!ぎゅっ!」

  涼 「わぁ!えへへへへ(////)。」

  姫子 「ふふふ♪」




  夕時の街を歩く律と蓮の姿。西に沈む太陽に照らされて歩く中、会話しながら歩いていく。

  蓮 「部活、夜までやるんじゃなかったの?」

  律 「ん〜まぁね。でもみんな疲れてるみたいだったからさ。特に澪が・・・今日は早めに切り上げたんだ。疲れてんの無理していても練習に影響しちゃうだろうし・・・。」