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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第86話

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  蓮 「さすが部長さんっ。色々考えてないようで、色々考えてるんだな〜。」

  律 「なんだよ〜ぅ、その言い方ぁ〜。」

  蓮 「いやいや、ほめてるんだってば・・・お!赤とんぼ!」

  空には数少なくなった赤とんぼが夕空の中を飛んでいた。

  律 「本当だ!小さい時はよく見たけど、今じゃ余り見なくなったからなぁ・・・。」

  二人揃ってうろこ雲が浮かぶ茜色の空を見つめる。二人はしばらく夕空を見つめ続けた。

  蓮 (しっかし、どうして夕焼けってこうも黄昏させんのかなー??)

  律 (どっしよかな・・・この空気・・・今なら、告白できるかな・・・??)

  それぞれの異なる想いをさせる夕空。しばらく沈黙が続いた後、律は伝家の宝刀を持ち出す。

  律 「なぁ、蓮。家でハンバーグ食べてかないか?またご馳走したげるよ。バイトで疲れてるだろ?」

  蓮 「え?!また作ってくれるのか?!なんだか悪いな!いっつも。そんじゃ、お言葉に甘えさせてもらおっかなぁ。」

  律 (ああ〜これじゃいつもと変わんないよ〜・・・なにやってんだ!私!!)

  その時だった。夕空の中に妙に屈折する箇所を蓮が発見した。しかもすぐ近くの空だった。

  蓮 「ん??空が・・・歪んでる??」

  律 「え??どこだー??」

  次の瞬間、蓮達の近くにカプセルが幾つも撃ち放たれた。例の光学迷彩UFOだった。

    ドォシュシュシュシュシュシュシュッッ・・・・・ズズズズウウウウウ!!!

  周囲に舞う土・砂煙。蓮は咄嗟に律をかばう。

  蓮 「なんだよ?!!またやつらか??!」

  律 「スゴイ煙・・・・けほけほっ!!けほけほ・・・!!」

  そして、砂煙の中から新たなオートマトンタイプの中型ビーストロイドが姿を現した。先端が内側にJの字に曲がった2本の牙を持ったムカデのようなメカモンスターだ。

  ビーストロイド05 「ギョギョギイイイイ!!!」

  律 「うあああ!!こっち来たぁ!!!」

  蓮 「ちっ・・・律っちゃん!!俺から離れるなよ!!トライ・ダグオンッ!!!」

  ダグテクターを発動させた蓮。ダグオンへと変身し、律を守るべく迫り来るビーストロイド05の群れに攻撃をかける。胸のブレストレールキャノンを撃ち放つ。

  アーマー・レン 「アーマー・レンッ・・・・・てやぁっっブレストレールキャノンッッ!!!」

    ディドォルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥッ!!!

  ビーストロイド05群 「ギギギギギギ・・・・!!!」

    ズディギャドォドォドォギャガガガアアアアッッ!!!

  面前の3体をとりあえず蹴散らす。だが直ぐに側面から4体が押し寄せる。

  ビーストロイド05群 「ギョオオオオオオ!!!」

  アーマー・レン 「次ッから次へとぉ!!!」

    ディガドォラララララララララララアアアアアッッ!!!

    ズディギャララッララドォドォドォドォドォドォズギャバラララァアアアッ!!!

  ブレストレールキャノンを連射させるアーマー・レン。ビーストロイド05群はバラバラに身体を粉砕されていく。

  律 「うああああ!!蓮、後ろぉおお!!!」

  アーマー・レン 「え?!!うおおお?!!一体何対ばら撒きやがった??!」

  更に服数体が背後に迫る。アーマー・レンはアーマーカノンを召喚し、その銃口をターゲットに向けた。

  アーマー・レン 「吹っ飛びなッッッ!!!」

    ヴィドォズヴァアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

    ズディギャズヴァシャアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・ドォドォオオオオ!!!

  撃ち出されたビーム過流にかき消されていくビーストロイド05群。この凄まじい光景をアーマー・レンの背に隠れた律が見つめていた。

  律 「すげぇ・・・。」

  姫子の家。涼と姫子が、互いに愛を深め合おうとして姫子の部屋のソファーでシーツに包まって抱き合っていた。

  涼 「姫ちゃん・・・好きだよ。」

  姫子 「うん・・・知ってる☆涼ってあったかいな!」

  涼 「姫ちゃん・・・・ぽよぽよしててきもちー・・・むむもー。」

  姫子 「もう・・・甘えんぼ!」

  涼 「ふにゅ〜・・・。」

    ギャズウウウウウンッッ!!!

  涼&姫子 「?!!」

  近所の外から突如轟音が轟く。らぶらぶタイムが引き裂かれた。涼がカーテンをさっと開いて外を見ると、ビースロイド05が7体投下されていた。この瞬間に涼の中身が勇者に切り替わる。

  涼 「この音・・・・姫ちゃんは中にいて!!!外に敵がいる!!!」

  姫子 「う、うん!!」

  涼 「トライ・ダグオンッ!!!」

  涼は窓の外に身を乗り出してダグテクターを纏う。

  ウィング・リョウ 「ウィング・リョウッ・・・・・てやああああっ・・・・!!!」

  二階の窓から飛び降りながら敵目掛けて高速でかっ飛んでいく。両脚のブースターがウィング・リョウを加速させる。

    ギュオォッッ・・・!!!

  ウィング・リョウ 『ウィング・スラアアアアッシュッッ!!!』

    ズガザザザザギャギャァアアアアアアアッッ!!!

  両方のウィングで3体を破断させると、再び空中をUターンしながら右腕にクリスタルスライサーを召喚・装備する。そして一気に斬りかかりに行った。

  ウィング・リョウ 『クリスタルスライサーッッ・・・・・せやああああああっっ!!!』

    ザフィシュウウウウンッッ!!! シュバッッ、ザズシュウウウ、ズバババシュウウッ!!!

    ドォドォガアアアアアアアン!!!

  ウィング・リョウ 「全く・・・せっかくのラブラブ時間邪魔してっ・・!!!」

  瞬く間にウィング・リョウは4体に高速の太刀を入れて撃破した。街に警報が鳴り、勇士朗達も緊急事態を察知する。

  澪 「警報?!!またドライアス一味か!!?」

  勇士朗 「また・・・!!!」

  その時、街の人々が悲鳴を上げる。だが轟音のようなものは聞こえない。しかし次々と人々が倒れていった。

  梓 「一体、今度はなんですか?!!」

  俊 「もしかして・・・・異星人か?!」

  俊曰くその通りだった。ヴィラーダ星人が銃のようなものを行き交う人々に撃っていたのだ。撃たれた市民は体が激しく膨れ上がり破裂した。

    ぼぼぼぼぼぼばばばばばああああんっっ!!!

  勇士朗 「澪、見ちゃダメだ!!!」

  勇士朗に続いて光と俊もそれぞれのパートナーの目を伏せる。俊は両手を出して紬の目も隠す。

  接近するヴィラーダ星人達。勇士朗はファイバードのエナジーを引き出し、エネルギーを放出させる。

  勇士朗 「はぁあああ!!!」

    ギュゴッ・・・!!!

  光&俊 「トライ・ダグオンッッ!!!」

  ダグテクターを発動させる光と俊。

  ファイヤー・コウ 「ファイヤー・コウッ!!!」  

  ターボ・シュン 「ターボ・シュンッッ!!!」