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04:あいしてるが手の中で転ぶ (エナメル)

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 お粥を作るのに水はどれだけ入れれば良いのだろう。昨日のあまりの冷や飯を鍋に入れたところで、臨也はふと、考えた。適当で良いだろうか。優秀な助手は今日は来ない。だからといって、水の分量を聞くためだけに電話を掛けるのも憚られて、臨也は結局カップで量ることなく、ミネラルウォーターを鍋に流し入れた。沸騰する前の静かな鍋を木のしゃもじでぐるぐる混ぜながら、臨也はクルリがマイルを背負ってこのマンションに来たときのことを思い出していた。