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キングダム・オンライン

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次の日
ボス攻略の為、再び広場にプレイヤーが集まった。
ディアベルが前に出てきて話し始める。


「みんな、聞いてくれ!」


その声で、ざわついていたその場の雰囲気があっという間に静かになる。
ホントに彼の統率力はスゴいものだ。


「昨日話した作戦ために近くの人や仲間でパーティーに別れて欲しい!」


その声で一斉に辺りでパーティーをつくり始めた。
この世界では1パーティーにつき6人の上限があり、さらにボス攻略に参加できるパーティーの数は8までとなっている。


今この場には38人ものプレイヤーがいる。
みんな次々とパーティーを組んで行くなか、クラインたちが率いるこの集まりは7人となっている。


「うーん…3、4ぐらいで分けるか?」


「いや、俺他のところに混ぜてもらから大丈夫だよ!ボス攻略頑張ろうぜ!」


「おっ、おう!…って、おい!ソラ?!」


ソラはクラインにそう告げてある人のところへまっすぐと向かう。
その人は未だにフード被って顔をみせないレイピア使い。
近付いていくと向こうも気づいたみたいで軽く手を振る。


「アスナ、俺とパーティー組まない?」


「私と?ええ、いい…んん、ごほん!あなたからパーティー申請してくれたらいいわよ。」


あれ?いまなんか言い直さなかった?
ソラはなぜアスナが言い直したのかはわからないが、とりあえずパーティー申請を送った。
それをアスナも了解ボタンを押すとパーティーのHPや名前が表示されるようになる。


辺りを見渡すと若干6人で固まっていないところもあるが、明らかにソラ達のパーティーが最少人数だ。
しかも、これでパーティー数上限の8を満たしているのでこれ以上は増やせない。


「それじゃあ、これから役割を決めていこう!まず…。」

こうして、ディアベルによるパーティーの役割分担が始まった。
ここで人数が少ないソラ達ともう一つのパーティによる二班でボスの取り巻きを倒す事になり、後のパーティーはボスの討伐に専念することになった。


道中はなるべく敵との戦闘をさけるために歩いて行った。
周りの騒がしさにアスナは少し不思議そうにソラに話しかけてきた。


「ねぇ?」


「ん?なに?」


「ネットゲームしてる人たちって、こういうボス戦みたいな時って遠足みたいにしゃべりながら向かうものなの?」


「んー?どうだろ?確かにネットゲームはやってたけど、そんなに種類やってたわけじゃないからな…。俺がやってたゲームではこんな感じではなかったよ。」


確かに、今この時ではこんな騒がしくしている。
けど、このボス戦をやっていく内にこの雰囲気もすこしづつ変わっていくんだろう。
そう、ソラは思っていた。


そして、遂にボスの部屋の前の扉までやってきた。
ディアベルはみんなの前に立ち、大きな声で話し始めた。


「みんな聞いてくれ!」


ディアベルの声を聞いて、今までうるさく話しをしていた連中も静かになり前を向く。


「俺からの言葉これ一つだ!犠牲をださずに勝とうぜ!」


「「「おおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」


こうして、第一層ボス攻略が始まった。

作品名:キングダム・オンライン 作家名:スバル