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キングダム・オンライン

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ここソードアート・オンラインは本日正式サービスとなり、サービス開始じかんとなる午後二時にたくさんのユーザーが同時にログインしてくる。


この世界での桐ヶ谷空のキャラクターネームは『ソラ』という名前で登録している。
自分の名前をキャラクターネームに登録している人は、こういうオンラインゲームでは珍しいらしい。


ソラは見たことない世界で気分が高まっていく。
はやく冒険したい!
そんな気持ちが高ぶり、なにも考えずいきよいよくフィールドに向かって走り出していく。
近道をしようと路地裏を抜けようとしたとき、ソラは呼び止められた。


「おーい!待ってくれー!」


ソラは声の方向に振り向くと、そこには赤髪の男が立っていた。


「えーと…なんの用かな?俺、はやく行きたいんだけど?」


もうこの瞬間ですらソラには時間が惜しいと感じている。


「あー…わるいわるい!あんまり迷いなく進んでるから、《βテスター》出身者だろ?ちょっとこのゲームのことを教えてもらおうと思ってよ!」


「俺も今日が初めてなんだけど…。」


「おぉ、そうだったのか!?それは悪かったな。」


「折角だし、一緒に行くか?」


初めてのゲームで知り合ったのも何かの縁かな?
ソラはそんなことを思って誘った。
むこうもそう思っていたらしく、


「そんないいのか?俺の名前は『クライン』よろしくな!」


「俺の名前はソラだ!よろしくな!」


こうしてソラとクラインは一緒にフィールドに向かうことにした。
街を出ると、そこは緑あふれる草原のフィールドだった。
そこにはモンスターなんかもいる。
PVで見たことあるイノシシみたいなモンスターもいる。


「とりあえず、あのモンスターを倒してみようぜ!」


「おぉ、そうだな!」


ソラの提案にクラインも賛成して早速戦闘に入る。
しかし、なかなか倒すことができない。
それどころか、HP《ヒットポイント》がどんどん削られていく。


「おっかしーな?この世界には《ソードスキル》ってのがあるはずなんだけどな~?」


クラインは頭をかきながらそうつぶやく。
確かに、結構剣を振ってみたりと色々試してみるのだが一向に発動する兆しは見られない。


「よし、やるぞ!」
 

ソラは構えを少し変えてみた。
すると、剣が光はじめた。
いける!
そんな気がしたソラは一気に動き始める。
すると、普通じゃありえないスピードで身体が動いた。


「おぉ!すごいじゃねぇか、ソラ!」


「なんかできたな!」


「それどうやって発動させたんだ?」


「えーと…始めの構えっていうか、それを溜める感じで剣が光ったら一気に行く感じ?」


ソラの曖昧な説明にクラインもよく理解できなかったみたいだ。
しばらくして、クラインもソードスキルを発動することに成功しモンスターを倒していった。


「さてと…どうする?まだモンスターを狩るか?」


「あったりめぇよ!…と、言いてぇんだけどよ、一度落ちて宅配を頼んだピザ食わねぇといけねぇんだわ。」


「準備万端だな!」


ソラはクラインのゲーマーっぷりに少し呆れた声で反応した。


「それで、《はじまりの街》で他のゲームで知り合った奴らと会う約束してんだけどよ…どうだ?そいつらともフレンド登録しないか?」


「い…いいの?」


この世界にきて知り合いも少ないソラにとってこんなうれしい話はなかった。


「あったりめぇよ!そんじゃ、7時に《はじまりの街》でまた落ち合おうぜ!」


「ありがとう!また後でな!」


さて、これからどうするか。
ソラはクラインに背をむけ、これからの予定を考えていた。


「なんだこりゃ…ログアウトボタンがねぇ…。」


すると、後ろからクラインの頓狂な声が届いた。


「どうしたんだ?」


「ログアウトボタンがどこにも見当たらねぇんだよ。」


そんなばかな。
ソラは呆れたように自分のメインメニューを開いてログアウトボタンを探した。
だが、確かに説明書に載っていた場所にログアウトボタンは存在しなかった。


「ま、今日はゲーム初日の正式サービスだかんな。こんなバグもでるだろ。」


この状況にかなりノンビリとした口調で話すので、ソラは少し意地悪な感じでクラインに現実を突きつける。


「そんな余裕かましてていいの?ピザの宅配頼んでたんじゃないの?」


さっきまでの余裕がうそのように顔が青ざめていく。
ソラはそれを見ながら笑う。
すると、突然鐘のような音が鳴り響いて、ソラとクラインは顔見合わせた。
すると突如青い光に包まれた。

作品名:キングダム・オンライン 作家名:スバル