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宵霧草子

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「うん、お前妖にしては綺麗だから気にいるんじゃないかな?」
こころなし、幼子から甘い香りがして、何となく抱える腕に力を込めた。
「き、綺麗って」
「ん?」
「初めて言われました。」
そういった、幼子の顔は朱に染まり、中納言はそのさまを密かに、可愛いと思った。

 やがて、赤司大臣の部屋に着き、幼子を見た大臣がその幼子に「テツヤ」と命名し、その後テツヤの可愛さに気付いた大臣と中納言がテツヤをどちらが引き取るか揉めて宮中を騒がせることなどこの頃に誰が予想できたことだろう。
                          了
作品名:宵霧草子 作家名:でいじぃ