One Year Later 1
ちょうど俺も腹が減っていたので、自分の分は皿に確保して食べることにした。
「アル、食べないのか?」
「うん・・・全然、お腹空いてない。なんでだろう?」
「あー、そういえばさっき、ナギじゃなくって、え~と、その体の持ち主・・・ナユだっけ?たくさん食べてたからじゃないか?」
「そっか。・・・僕、どうなるんだろう。」
「ずっとこのままってわけにはいかないだろうな。魂と体が別々なままだと・・・体が・・・早くお前の体を探さないと・・・アレ・・・?」
「兄さん?」
何だか急に眠気が・・・気づくとリンも寝ている・・・なんで・・・この食事に何か・・・
「兄さんっ!!どうしたのっ」
「しー、大声出さない、ちょっと眠ってもらっただけだよ。」
気づくとすぐ後ろに静かに誰かが立っていた。誰かがじゃない、この声・・・
「僕っ!?」
「正解って言うべきかな。」
困ったように笑う自分の姿を見るのは、何だかスゴイ違和感だった。
作品名:One Year Later 1 作家名:海人