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peso@ついった廃人
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かんじょうられつ

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その後、特に会話をするでもなく時間が過ぎていてどこからともなく終業のチャイムの音が響いてきた。
途端、静かだった校舎が一気に賑やかになった。

チャイムの合図と同時にムクッと立った静雄はまだほんのり赤くなった頬をぽりぽろ掻くと
「あり、・・とうございましたっっ」
と一礼すると足早に保健室を後にした。

取り残されたトムはさっきまで掴んでいた少年の腕の細さと温かさに自然と頬がゆるんでいた。
触れ合った部分の熱にトムは自覚していなかった。

それが、初めてのコンタクト
静雄とのはじめての・・・



それからどこをどう間違えてこんな歪んだ感情になったのか・・・
今も静雄は何も知らない俺が静雄を行為の対象に見ているということを。
もともと、恋愛対象が男女を問わなかった自分が悪いのか・・・いつの間にか目が離せない自分がいた。

離れようとした時期もあった。
手を出してはいけない存在に思えたから・・・それでも純粋に好意を寄せてくる静雄を放っておくことが出来なかった。
離れれば離れるほど存在が強くなる。
そんな静雄がとても愛おしく思い始めたのはいつからだろう

わからない
無自覚の執着

愛してる
愛してる
愛してる

百万回言ったとしても、それが全て嘘であっても、どれが真実かなんてわからない
愛って何?
愛が何だ?
愛で全てが解決する?

そんなの信じない、信じていない・・・信じたくない

ベラベラと女は下を捲し上げて声を荒げる

「愛が欲しい」
「愛して欲しい」

上っ面だけの薄っぺらい言葉の羅列

愛してる
愛してる
アイシテル

口に出す度に感情が干からびていく気がしていた。
それはただの言葉
感情なんて二の次で、口先だけの言葉の羅列

そして、今日も変わらず無意味な言葉を口にする。



「アア、アイシテルヨ」



ああ、干からびていく


俺が本当に言いたいのは・・・




静雄・・・大好きだよ




そして、今日も干からびていく

口先だけの・・・愛の羅列。