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バルタン星の人
バルタン星の人
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絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 最終章2

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ナイス「曙丸……?」

ナイスの目の前に現れたアートデッセイ号(という名の魔改造船)。唖然とその船体を眺めていると、メビウスがやって来た。

メビウス「あれは……キャプテンムナカタ!?」

ナイス「え?」

メビウスの口から出たのはおそらくあの曙丸の艦長の名前だろう。だがナイスの脳内にはムナカタという人物は特捜チームGUTSの副隊長しか浮かんでこない。

メビウス「伝説の宇宙海賊の船長ですよ!!」

メビウスはやけになく興奮しているようだ。

ナイス「あ、そうなんだ~……?」

ナイスは曙丸のブリッジをふと覗いた。
その目に映った人物にナイスは思わず叫んだ。

ナイス「キャプテンムナカタって、リーダーじゃないっすかァァァ!!」



-曙丸、ブリッジ-

ムナカタ「男には、負けるとわかっていても戦わなければならぬ時がある……」

ブリッジには、キャプテンシートに座る独眼のキャプテンムナカタ、副長を務めるシンジョウ、そして見るからに屈強な海賊たちがいた。

シンジョウ「まっすぐ突っ込みますか?船長」

ムナカタ「船長ではない!キャプテンと呼べ」

シンジョウ「へい!お頭!!」

ムナカタ「……」

以上がテンプレである。



-場所が変わって、ウルトラマンゼロとゆかいな仲間たちがいる最前線-


ゼロ「くらえ!」

ゼロが高速回転をしながらエメリウムシラッシュを放つ。
メチャクチャな軌跡の描きながら、ビームがテンペラー星人に命中する。

テンペラー星人「グッ!なんだこの少し錯乱したような動きは!?」

ゼロ「どーだ!ウルトラ戦士秘儀『回転すれば何とかなる』だ!!」

戸惑うテンペラー星人に、ゼロが勝ち誇る。

ミラーナイト「まだですよ!」

テンペラー星人「!?」

ミラーナイト「シルバークロス!!」

グレンファイヤー「ファイヤースティック!!」

ジャンボット「ジャンナックル!!」

ゼロの背後からジェットストリームアタックのように飛び出したミラーナイト、ぐれbファイヤー、そしてジャンボットの三名が同時に技を繰り出す。

全てがテンペラー星人に直撃し、堪らずテンペラー星人は大爆発を起こした。

テンペラー星人「オノーレ!!」

グレンファイヤー「やったぜ!」

ゼロ「これが、俺達!」

ミラーナイト「人類の!」

グレンファイヤー「自由と!」

ジャンボット「平和を護る!」

四人「ウルティメイトフォースゼロだ!!」

決めポーズで〆る四人、なんだか某ミラクルワールドに出てきそうである。

ウルトラマン「…流石ウルティメイトフォースゼロだな」

ウルトラマンはとりあえず感心する。

ウルトラマン「だがちょっと言っていいか?」

四人「?」

ウルトラマン「敵はソイツだけじゃないぞ?」

四人「な、なんだってー?!」

ウルトラマン「目の前を見ればわかるだろう……」

実際、あたり一面光が点いたり消えたりしている。ハハハ、大きい、彗(ry

ゼロ「おい、誰か精神崩壊していなかったか?」

ミラーナイト「さぁ?」

グレンファイヤー「それにしてもよー、何だってこんなに……?」

ジャンボット「どこかに黒幕がいるはずだ……早くソイツを倒さなければ!」

ウルトラマン「ここは四人に任せたぞ!私は仲間が苦戦している場所に行かねばならん!」

ウルトラマンは四人へのお礼もそこそこに、別の方向へと飛んで行った。

ゼロ「へっ!この数くらい余裕だぜ!」

ミラーナイト「任された以上、引く訳にはいきませんね……」

グレンファイヤー「こちとら尻叩かれまくってイライラしてんだ、本気でいかせてもらうぜ?」

ジャンボット「敵の力は未知数……フルパワーで行く!!」

四人「本当の戦いはここからだ!!」

改めて戦う決意を固めた四人は、それぞれ別れて選考の中へ消えていった。

ダイナ「……今どこかで俺のセリフ取られた気がした」



ムナカタ「左舷、弾幕薄いぞ!何やってんの!!」

ブリッジでムナカタの怒号が響く。それもそのはず、曙丸の四方から何百もの円盤が押し寄せているからである。いくら走行が厚くても、何度も攻撃を受けていれば、徐々にダメージが蓄積していくのは素人の目から見てもわかる。実際、曙丸には破損が目立ってきていた。

シンジョウ「大変です!損傷度が50%を超えそうです!」

ムナカタ「クッ、こうも数が多いと……」

ムナカタの周囲では海賊たちが大慌てで消火をしている。だがどういうわけか皆じょうろだの水鉄砲だので消火に取り組んでいるが。

ムナカタ「こうなったら……」

何を思ったのか、ムナカタはキャプテンシート前にある通信機を手に取った。

ムナカタ「ホリイ、例の物は使えるか?」

ホリイ『勿論!いつでも使えまっせ!!』

ムナカタと応対しているホリイという、関西弁で話す男性の声はまるでムナカタを待っていたといわんばかりに威勢よく答えた。

ムナカタ「わかった、今格納庫に行く」

そういって通信を切ったムナカタは、背後で消火の指示をしているシンジョウに声をかけた。

ムナカタ「シンジョウ、暫くこの船を預ける」

シンジョウ「…ま、まさかリーダー、アレを使うつもりですか!?」

ムナカタ「ああ」

シンジョウ「で、ですがアレは……」

ムナカタ「大丈夫だ、すぐに戻ってくる。そして、俺のことはキャプテンと呼べと言ったはずだ!」

ムナカタは笑顔でシンジョウに説教をした。



-曙丸、格納庫-

ムナカタ「待たせたな」

格納庫でムナカタを待っていたのは白衣という、この船に似合わない服装をしたホリイだった。

ホリイ「整備は完璧です!いつでも出せます!」

ムナカタ「そうか、早速使わせてもらおうか」

ムナカタとホリイが見上げている先には、一機の巨大ロボットだった。



弾幕が飛び交う中、曙丸のカタパルトが展開された。カタパルトから姿を現したのは、マウンテンガリバー5号、通称MG5の改良機だった。
全体的に海賊らしい外観になっており、頭にアンテナらしきモノがあるせいでガ〇ダムにも見える。

ムナカタ「すごい、五倍のエネルギーゲインだ…親父が熱中するわけだ」

コックピットに座るムナカタは、何やら感心している様子である。

ホリイ『リーダー、その機体はチビ助以外にも乗れるようになっただけではありまへん!!スペシウム砲改は打てる回数を増やしております!』

無線でホリイが自慢げに説明する。

ムナカタ「わかった、では行くとしようか」

MG5が前かがみになる。

ムナカタ「一度行ってみたかったんだ…ムナカタ、行きま~す!!」

掛け声と同時にMG5が勢いよく発進、戦火の中へ飛び込んでいった。

ナイス「MG5どころかガン〇ムじゃないっすかァァァッ!!」

一部始終を見ていたナイスのツッコミを載せて……



ミラーナイト「流石に数が多い!」

シルバークロス等で敵を薙ぎ払い続けるミラーナイト。しかし数の差は圧倒的だった。

ミラーナイト「一体どこからこんな大部隊が…」

???「呑気に言ってる暇があるのかい?」

ミラーナイト「!?」