新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 番外編3
ブレイヴサーガ・ディザスター番外篇 〜襲い掛かる犯罪、勇者都市戦記スペシャル〜
ブレイヴフォースが発足されてから数ヶ月。ドライアスの陰謀の影がちらつく一方で、皮肉にも人間によるロボット犯罪が東京に集中するように起こっていた。
警視庁を母体組織としているが故に、災害脅威以外の事件にも彼らは立ち向かう。今回の話は、東京及び周辺で引き起こる幾つかのロボット犯罪・バイオ生物事件との闘いにピックアップしたものである。
10月末の某日・PM21:38 田町駅周辺
ドォゴギャゴオオオオオオオンッッ!!!
突如として爆音が夜の街に響く。粉塵等の煙を巻き上げながら巨大ロボットがぬっと姿を現した。眼下を視認しながら逃げ惑う市民を凝視する。
この状況の中、警察部隊が市民の避難誘導、及び立ち入り禁止エリアを確保する。そしてパ
トカー部隊が展開して犯罪ロボットの警戒にあたる。幾つものパトライトが点灯しサイレンが響
く中、警察官が無線を叫ぶ。
警察官 「こちら第8機動隊!!現在、所属不明のクロキ※を田町駅交差点で視認!!この
ままでは網が突破されるっ!!!駅への甚大な被害は必至っ、大至急の応援の要求を乞うっっ!
!!」
※ クロキ・・・犯人(クロ)のロボット(機械)という意味の警察用語。仮に無人機であって
も同じ呼称。
無線 「ガッ・・・・現在、ブレイヴフォースが向かっているっ!!現状を維持されたし!
!!」
右腕をかざして、一体化したマシンガンをかざす犯罪者のロボット。
原作のマイトガインのOPに登場する、深緑のロボットだ。容赦なくビルに向かってマシン
ガンを砲火する。そのスケールは、人間用のバズーカ砲が連射射撃されるようなものである。
ドォバララララララララララララララララァァァァッッ!!!
ドォドォドォドォドォガガガガアアアアアッッ!!! バギャララララアアアアアンッ
!!!
一瞬で砕け散ったビルの残骸が周囲に四散、落下する。警官は瞑った目を開くと、無茶極ま
りない現状に憤った。
警官 「・・・・・くっそっ、なにが現状維持だっ!!!無理にも程がある!!!」
警官B 「瓦礫が四散!!周辺域に被害が出た模様!!!」
警官C 「応援を要求するっ、繰り返すっ、応援を要求する!!!」
対・戦闘機械隊隊長 「対・戦闘機械装甲車、配置準備!!!続けて砲門展開!!!」
周囲の警官たちもざわめき始める中、警視庁が対・戦闘ロボット対策として開発した対・戦
機装甲車隊がその砲塔を展開させる。自衛隊の装甲車を回収して造ったものであるが、武装は1
1式レールガン砲を用いており、自衛隊の装甲車よりも強力な車両となっている。
警官 「おお!!警視庁が新たに発足させた部隊が到着したか!!!これならしばらくの時
間稼ぎには・・・!!!」
指揮隊長の合図と共にレールガンが撃たれた。
対・戦闘機械隊隊長 「各車両、砲門構え・・・・・撃ぇっっ!!!」
ディディディディディディディギギギイイイイッッッ!!! ドォドォドォドォドォオ
オオッッ!!!
連射性の高いレールガンが敵目標のロボットに撃ち注がれ、その速射弾は確実に敵機の装甲
に直撃していた。
ディギャガガガガアアアアアアッッ・・・・・ズズズズズドォオオオオオオオ!!!
対・戦闘機械隊隊長 「やったか?!!」
ゴファフウウウウウ・・・・・ヴィギンッ!!
対・戦闘機械隊隊長 「なに?!!ほとんど無傷だとっ??!」
ボディーのダクトからエアーを噴出して、煙幕を除去しながらほぼ無傷の姿を見せた。赤く
光る両眼が、反撃の意思表示の要にも捉えられる。案の定部隊目掛けアームマシンガンを発砲し
た。発砲は横一線の軸上に撃たれた。
ドォドォダララララララララアアアアッッッ・・・ドォドォドォドォドォディギャギャ
ガガガアアアンッッ!!!
部隊の半数が直撃を浴び装甲が大破した。その後も容赦なく胸のセンターから内臓式のガト
リングガンを撃ち放って部隊を一気に壊滅寸前まで追い込む。
ジャキンッ、ヴヴォドォルルルルルルルルルルルゥゥゥゥッッッ!!!
ドォドォドォドォドォドォドォギャギャガガアアアアアンッッッ!!!
警官部隊 「た、退避ぃぃぃっっ!!!全部隊退避だっっ!!!」
赤く目を発光させた戦闘ロボットはマシンガンアームをかざし、更には右腕のロケットラン
チャーをかざした。その狙いは田町駅のビルに照準が絞られていた。
ドダララララララララララァァァ・・・・ディシュゴオオオオオオオオオッッ!!!
ズズズドォドゥドォドォガガガッゴオオオオオオオオオオオオオッッ!!!
駅ビルが攻撃の直撃を受けて崩壊。周囲に爆発による粉塵の煙が滑った。
戦闘ロボットはズンズンと進撃する。だが、その時、二発の小型ミサイルの弾頭が戦闘ロボ
ット目掛けて飛んできた。それは戦闘ロボットの右肩と左脚に直撃する。
シュゴオオオオオオ・・・・・ドォドォゴオオオオオンッ!!!
戦闘ロボット 『・・・・・?!!』
無人機の為か、グイングインと無言で周囲を見回す。月が浮かぶ方角を見たとき、青白い炎
を噴射して颯爽と飛ぶ飛行体が戦闘ロボットの眼中に入った。
それはフレアダイバーだった。更に戦闘ロボットの頭上を目掛け突っ込んでくる機影。
ドォドォルルルルルルルルルルウウウウウ・・・
キュゴオオオオオオオオオッッ・・・・!!!
戦闘ロボットは頭上を過ぎ去るバトルトレーラー特急を撃とうとしたが撃ち漏らした。バト
ルトレーラー特急はそのまま旋回。変形して着地する。
バスターボンバー 『チェエエェエンジッ・・・・・・・・バスターボンバーッ!!!』
ギュウィイイイッ、ズウウウウウンッ・・・
バスターボンバー 『好き勝手暴れやがってぇっ!!!これ以上の被害は出させないぜっっ
!!!』
バスターボンバーが着地するのと同時に、戦闘ロボットの左側にフレアダイバーがフットホ
バースライドしながら着地。フレアライフルの銃口を向けた。
ギュウウウウン・・・・ジャキンッッ!!
フレアダイバー 『我々が来たからには、貴様の好きにはさせんっ!!』
だが、2体の言葉を無視するかのように両腕を左右にかざした。2体に同時に攻撃するつも
りのようだ。次の瞬間に火器が唸った。マシンガンがフレアダイバーに、ロケットランチャーが
バスターボンバーに襲い掛かる。
ギャガガキンッッ・・・・・ドォドォルルルルルゥゥゥゥッッ・・・ディゴガッ、ディ
ゴガアアアアアアッ!!!
バスターボンバー&フレアダイバー 『!!!』
ドォドォドォドォガゴオオオオオオオンッッ!!!
フレアダイバー 『ぐおおおおおっ!!!』
バスターボンバー 『ちっ・・・・意外に威力あるじゃねーか!!』
作品名:新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 番外編3 作家名:Kブレイヴ