新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 番外編3
紬 「もしかして・・・・狙いは、私達なの?!!」
ズギャドォガアアアアアアアアアアッッ!!!
菫 「嘘・・・・挟み撃ち?!!」
彼らの行動パターンに嫌な予感を抱きながらも、紬は菫の手を決して離さずに逃げた。
だが、非常にも行く手を阻むかのようにビルを砕き散らして、忍者型のロボットが姿を見せ
る。このロボットもまた紬に視線を合わせた途端、胸の火炎放射器の銃口を向けた。
立ち止まった紬はきゅっと目を閉じて菫の手を強く握った。
紬 「っ・・・・!!!」
菫にも紬が抱く恐怖が伝わる。だが、二人とも信じていた。互いのヒーローが来てくれる事
を。これまでの窮地にも必ず彼らの姿があったのだ。それを信じて菫は二人の名を叫んだ。
菫 「丈さん、舞人さん、早く来てぇえええええええ!!!」
菫がそう叫んだ瞬間、ロボット達は攻撃を加えようと腕ふりあげ、火炎放射器を撃つ。
耐えかねた紬が舞人の名を全力で叫んだ。
グオンッ・・・!!! ヴィギュアアアアッッ・・・!!!
紬 「舞人くううううぅぅぅぅぅぅんっっっっ―――!!!!」
その刹那―――――。
ギュウィイイイイイッ―――――ズギュルドォドドドドドドォガアアアアアアアアアア
アンッッ!!!
ギュグォオオオオォォォ―――――ザズギャガアアアアアアアアアアアアアッッッ!!
!!
グレートマイトガインがグレート動輪剣で右腕のチェインソーを砕きながら本体をふっ飛ば
し、変形した勢いのまま轟龍がレフトアームのスクリューナックルで忍者風のロボットを殴り飛
ばした。
この攻撃で火炎放射が紬達に行き届く事無く噴射された。紬達は見上げながら信じたヒーロ
ーの登場に歓喜に溢れた。
紬 「・・・・・っ、舞人君っっ・・・・!!!」
菫 「丈さんっ・・・やっぱり二人とも来てくれた!!!」
2体の超AI勇者ロボットが荒れ果てた街に着地。グレートマイトガインが決めの言葉を叫
ぶ。
グレートマイトガイン 『銀のつばさにのぞみを乗せて・・・灯せ平和の青信号!!勇者特
急グレートマイトガイン、エースの轟龍と共に、定刻どおり只今到着っっ!!!』
轟龍 『そして貴様らを叩く・・・・・!!!』
荒れ果ててしまった夜の街並みを目にした舞人の正義の怒りが猛る。
舞人 「横浜町田の周辺がこのような姿に・・・・どれほどの人々が傷ついたんだっ・・・
・・仕事を追えた人々、またこれから出社する人々、街に繰り出した学生達・・・・・彼らに罪
は無い!!!俺は、貴様らを決して許しはしないっっ!!!」
チェインソーロボットは起き上がって、グレートマイトガインに飛び掛った。忍者ロボット
も起き上がり、轟龍に向かって火炎放射器を撃ち放つ。
グックイン・・・・・ギュゴオオオオオオオオッ!!!
ヴィギュアアアアアアアアアアアッッ!!!
2体はあえてオーバーな動きでかわさず、そのまま攻撃を受ける選択をとる。強固な装甲を
証明させるためだ。高速回転するチェインソーがグレートマイトガインのボディーに、火炎放射
が轟龍に襲い掛かる。
ディギャギャギャガガガガアアアアアアアンッッ!!!
ヴィギャゴオオオオオオオオオオオオオッッ・・・・!!!
紬 「あああ?!!」
菫 「直撃?!!」
音も衝撃も凄いもので、大体の性能を知っている紬達でさえも不安の感情を抱く。更に攻撃
は続く。
ギュイイイイイ・・・・・ダギャアアアン、ズガオオオオオン、ギャダガアアアン、ズ
ガウウウウウンッ!!!
ヴィギャオオッ、ヴィギャオ、ヴィギャオオオオウッ・・・・グイン・・・ドォドォド
ォドォガアアアアアンッ!!!
チェインソーで何度もグレートマイトガインが殴られ、轟龍には火炎放射を数回浴びせての
ニードルナックルの攻撃が与えられる。ヘルトルーパークラスのロボットであれば、既に爆発し
ている程の衝撃とダメージである。
だが、次の一撃が加えられる瞬間に、2体の超AI勇者は反撃に転じた。
ギュイイイイ・・・
舞人 「・・・そんなチンケな攻撃が効くものかぁああああああああ!!!!」
グレートマイトガイン 『・・・ぉぉおおおおおおおおっっ!!!!』
ガグドォガアアアアアアアアアンッッ!!!!
レフトアームのドリルニードルによるトラストナックルが炸裂。ダメージによって胸部を破
砕されながら吹っ飛んだ。
忍者型ロボットがニードルナックルを振りかぶった刹那、轟龍はレフトアームをかざしてス
クリューガトリングを撃ち放った。砕け散るボディーが小中規模の爆発を起こす。
轟龍 『甘い攻撃だ・・・!!!』
ヴォドォルルルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥッッッ!!!!
ヴァギャラガガガガガガガガドォドォドォドォドォゴオオオオン!!!!
更に轟龍は右手に握ったバスターキャノンの銃口を向けた。その間に丈が生体反応を分析す
る。
丈 「そろそろ怯んでもいいはずだが・・・・・・ん?!!舞人!!こいつには人が乗って
いない!!!無人機だ!!!」
舞人 「なんだって?!!こっちも分析だっ・・・・・・・・本当だ!!それに、向こうで
暴れている奴も無人機だ!!!なら遠慮は要らないな!!!いくぜ、グレートマイトガインッッ
!!!そのまま叩き潰すっ!!!」
グレートマイトガイン 『ああ!!!一気に破壊するぞっっ!!!』
無人機と判れば遠慮は要らない。バスターキャノンの銃口を向けた轟龍が、バスターキャノ
ンを撃ち放つ。敵機のボディーを紅いビームが穿つ。
轟龍 『ターゲットを破壊する!!!』
ドォヴァアアアアッ、ドォヴァアアッ、ドォヴァアアアアアアッ!!!!
ディドォガンッ、ドォゴヴァウッ、ヴァズガアアンッッ!!!
忍者ロボのボディーが半壊し、スパークを奔らせて動きが著しくぎこちなくなる。そしてバ
スターキャノンの銃口から止めのチャージショットが撃たれた。
丈 「出力160%で十分だな。エネルギー圧縮率・・・・・・・・136%、爆砕してや
る・・・!!!」
ジャキンッ・・・・ヴヴヴィイイイィィィ・・・ヴァズドォヴァアアアアアアアアアア
アアアアアアアアア!!!!
ヴァズドォオオオオオオオオオオオオオオ・・・ヴァヴァガドォオオオオオオオオオオ
オオッッ!!!!
忍者ロボはものの見事に文字通りに爆砕する。グレートマイトガインも加速し、起き上がっ
たチェインソーロボに斬りかかる。高エネルギーが充填した刀身が敵機のボディーに叩き込まれ
た。
グレートマイトガイン 『おおおおおおおおおっっ!!!!』
舞人 「はぁあああああああ!!!!」
ギュドォオオオオオオッ・・・・・ディガズウウウウウウウウウウウウウウウンッッ
ッ!!!!
作品名:新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 番外編3 作家名:Kブレイヴ