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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 番外編3

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  撃ち放ったビーム過流はわずかにバイオ生物を掠める。だがそれでも高出力エネルギーのダ
メージを受けた皮膚が爆発を起こした。身体の一部を燃やして体制を崩し墜落していく。

  ジェイデッカー・バーニアン 『仕留めた?!!』

  要 「いや、かすっただけだ!!それにまずいっ!!!街に墜落する!!!このまま空中で
破壊するっっ、いくぞ!!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『了解ッ!!!』

    キュイイイイイ・・・ドォオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!  

  ジェイデッカー・バーニアンは一気に降下するように加速。そのままJの字を描くように上
昇し、墜落する目標に向かってJXランチャーとJXバスターを同時に連発する。

  ジェイデッカー・バーニアン 『おおおおおおおおっっ!!!』

    ドォオオオオオオオオオオ・・・・・ドォヴァウッ、ズヴァウッ、ドォヴァウッ、ズヴ
ァウッ、ドォズヴァウッ!!!

    ドォヴァガウウッ、ドォガズウウッ、ヴァズガアアッ、ドォギャガンッ、ヴァズズドォ
オオッ!!!

  バイオ生物の身体はエネルギー過流に吹き飛ばされていく。その衝撃で巨大な身体は空中を
舞い続ける。

  要 「JXバースト・キャノン、スタンバイッ!!!このまま奴を消し飛ばす!!!」

  要はJXブースターのキャノンモード、JXバースト・キャノンをスタンバイする操作を開
始。ディスプレイにJXバースト・キャノンのモード移行が移る。ジェイデッカー・バーニアン
のJXブースターが点火を中断。反転して、キャノンモードに移行した。

  モニターでは落下するバイオ生物をロックオンカーソルが追う。その隣ではチャージング数
値が表示され、見る見るうちに上昇していく。この時、全武装の出力が連動してMAXになる。

  要は撃つときの注意事項を呼びかけた。

  要 「こいつを放つとき、かなりの出力のビーム過流が撃ちだされる。撃ち放ったタイミン
グで、ウィングブースターを最大出力で点火するんだっっ!!!衝撃をできる限り緩和させるん
だ!!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『了解っっ!!!』

  ジェイデッカー・バーニアンはその場でホバリングする。そして対象との距離が迫った。

  要はJXバースト・キャノンを解き放つ。両手の武装も連動して大出力のビーム過流を撃ち
放った。

  要 「ここだっっ、JXバーストキャノン、ファイアアアアアアアアッッ!!!!」

    ギュヴィイイイイイ・・・・ドォヴァルガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアア!!!!

    ゴオオオオオォォォ・・・・・ドォズダギャシャアアアアアアアアアアアアアアアァァ
ァ・・・・・!!!!

  三本の最大出力のビーム過流が撃ち放たれ、落下する巨体をかき消していく。ジェイデッカ
ー・バーニアン本体も、息苦しいまでに下降していく。

  ジェイデッカー・バーニアン 『ぬうううう・・・・おおぉぉぉぉ・・・!!!』

    ドギャシャアアアアアアァァァァ・・・・・ガズズズズウウウウウゥゥゥゥゥ・・・!
!!!

  最大出力のビームにかき消されたバイオ生物。文字通り跡形も無くかき消した。戦闘を終了
したジェイデッカー・バーニアンがゆっくりと街に着地した。

  ジェイデッカー・バーニアン 『目標撃破!!街への墜落を阻止しました・・・ですが、街
には甚大な被害が・・・我々がもっと早く駆けつけて入れれば・・・・!!!』

  要 「過ぎてしまったことを仕方が無い。今この瞬間にできることをしようぜ、ジェイデッ
カー。それに、向こうでは舞人たちも闘っている。今回は横浜町田インター周辺にも事件が発生
しているからな・・・。」

  ジェイデッカー・バーニアン 『そうでしたね。支援に行きますか?』

  要 「いや、支援までには及ばないさ。轟龍と2機で出撃しているからな。俺達は先にこっ
ちの事後処理に着手するぞ。」



  横浜町田インター付近。突如降下してきた所属不明のロボットによる破壊活動が月明かりの
街を襲う。チェインソーアームを持ったロボットと、ニードルアームを持った忍者風なロボット
、フィンガーランチャーを持ったパワー型の黒いロボットが、縦横無尽に破壊活動をしている。

    ギュイイイイイイイ・・・・ズドォガゴオオオオオオオオンッッッ!!!

    グオンッ・・・・・ドォガズウウウウウウウンッッッ!!!

    ガキンッ・・・・・ギュズドォドォドォドォドォドォオオオオオオッ、ドォドドォドォ
ドォドドガアアアア!!!

  3機はそれぞれ全く別コンセプトのロボットであるが、同じ所属のようで争うことなく力の
ままに暴れる。だが、何かを探すかのようなそぶりも時折見せていた。

    グン・・・・ギュイイイ・・・・ギュイイイイ・・・・ググン・・・・ドォガアアア
アアアンッッ!!!

  この近辺には高速道路も走っている。破壊されれば日本の流通に大いなる打撃を与えるのは
必至であった。しかし、ロボット達は足元のガラクタをなぎ払うように街を破壊することに集中
していた。カメラと思える目線は、下に集中している。

  回転するチェインソーが道路を砕く。

    ギュイイイイィィィ・・・・ドォガゴアアアアアアアアアアンッッ!!!

  両手の三本のニードルが、ビルを穿つ。

    ガグドォゴガアアアアアアアン!!! ゴゴゴゴオオオオオオンッッ!!!

  両腕を構えたパワー型ロボットが、指先からフィンガーランチャーを撃ち飛ばす。

    ギュドォドォドォドォドォオオオオオオオオ・・・・ババババギャラガガガガドォドォ
ドォドオオオオオッッ!!!

  逃げ惑う市民達を容赦なく襲う無差別の凶悪極まりない攻撃は続く。その最中、SPに案内
され逃げる紬と菫の姿があった。不運なことに、舞人の憂いが的中してしまっていた。

  紬 「どうして・・・・こんな事に・・・・!!!」

  菫 「みんながなにしたっていうの?!!」

  SP 「こっちです、お嬢様ッ・・・・おおお?!!」

    ドガゴオオオオオオオオオッッ!!!

  紬&菫 「きゃあああああ?!!」

  チェインソーロボットが、向かって左のビルを砕きながら姿を現した。すると、こちら側を
向き眼を発光させた。次の瞬間チェインソーが振り下ろされる。

    グォオオオオオオオッッ・・・・!!!

  SP 「っ・・・・!!!」

  SPは二人を思いっきり突き飛ばす。そして自らの命と引き換えに彼女達を守った。

    ズギャルルドォドォオオオオオオオッッッ!!!

  紬&菫 「・・・・・!!!!」

  度重なるSPの死を目にした紬。彼女は絶句しながら立ち上がり、菫の手をひぱって駆け出
した。

  もう、逃げる。ひたすら逃げるしかない。だが、非常にもチェインソーロボットは彼女達を
追撃し始める。

    ズンズンッッ・・・・ドォン、ドォン、ドォン・・・・!!!

  菫 「追ってくるっ・・・・?!!」