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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第87話

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  第87話 「襲い掛かる略取」


                ♪ 「ときめきシュガー」

  文化祭まで約一週間となった11月上旬。今日も軽音部の練習は続く。澪のヴォーカルでと
きめきシュガーの演奏が響く。

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  全員の息が合さり、演奏練習も絶好調のようだ。ときめきシュガーの一通りの演奏が終わっ
た。

    ジャーン、ジャッジャーン・・・ドドドン・・・

  律 「うーっし!いい感じ♪いい感じー♪つぎいこーぜぃ!気分的にカレー!!」

  唯 「U&Iか、ごはんはおかず!!」

  澪 「ガールズワンダーランドかノーサンキュー!!」

  紬 「DearMyKeysか、ハニースウィートぉっ!」

  梓 「もーみなさんバラバラですよー・・・新曲のどれかにしぼりましょーよ。」

  律 「あー、もうめんどくせー!全部一通りやっちまえー!!カレーのちライスな!!1、
2、3、4!!」

               ♪ 「カレーのちライス」

  全員バラバラの曲を一度に候補に上げた為、スティックを持ち上げてわーと叫ぶ律。そのノ
リと勢いで律はドラムをたたき始めた。

  一斉にカレーのちライスの演奏が始まる。本番の曲目には無かったが、ウォーミングアップ
代わりにはなるなと思いながら梓は、むったんを引いた。だが、やはり現状に憂いを感じてしま
う。

  梓 (なんだか、方向性が変わってきているような・・・練習するのはいいけど・・・新曲
の練習が出来ない〜・・・。)  

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              ♪ 「KAGAYAKE!GIRLS」

  続いて、「KAGAYAKE!GIRLS」の演奏。この曲は本番項目に入っている曲だ。
カレーのちライスに続いて唯の元気な歌声が響く。

  澪 (なんだか練習に計画性がかけるなー・・・でもま、いいか!律が発案したとおりに珍し
く事をここまで運んでこれてるからな!おかげで新曲のほとんどが完成に近い状態になってる・
・・もう一息だな!)

  梓 (やっと新曲の曲です・・・・。)

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              ♪ 「ガールズワンダーランド」

  澪がヴォーカルを担当する澪作詞の曲。青春バケーションに続く学園生活をイメージした澪
が歌詞担当した新曲だ。

  梓 (澪先輩、とてもいい感じです!)

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              ♪ 「DearMyKeys〜鍵盤の魔法」

  紬の作詞・作曲で生まれた曲。ヴォーカル担当を紬が自らが受け持って歌う。タイトルの通
り夢や希望にあふれた曲になっている。彼女自身も先日の事件の事も忘れ、歌唱と演奏に励む。

  澪 (歌詞も曲も、ムギらしさが伝わってくるな!)


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                ♪ BGM 「必殺!動輪剣」


  紬がメロディーを奏でている頃、横浜ではマッドサイエンティストのテロが発生していた。

  この事態に対して、ジェイデッカー・バーニアンは勿論、轟龍が丈と、グレートマイトガイ
ンが舞人と共に闘う。

  今回テロを引き起こしているのは巨大なクモをモチーフにした3機の多足歩行ロボットだっ
た。各機がクモの腹に相当する部分から、ミサイルを撃ち飛ばす。

    ギュイイイイイイッッ・・・・ドォドォドォドォシュウウウウウッッ!!!

  空中へ撃ち飛ばされたミサイル群が雨のように急降下し始める。要はJトランスポーター内
のコントロールルームのモニターでそれらの群集をロックオンする。舞人や丈に叫ぶように一発
呼びかけた。

  要 「斜め上45度、来るぞっっ!!!」

  丈 「っ・・・一度に撃ちやがったっ!!!」

  通信で要の声を聞いた舞人はグレートディバイダーの武装を選択。それに伴ってグレートマ
イトガインが斜め上を向く。

  舞人 「グレートディバイダーだっっ!!!」

  グレートマイトガイン 『了解だっっ、グレートディバイダーッッッ!!!!』

    ヴィギギュアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!

  胸のマイトエンブレムから撃ち放たれる高エネルギー波。それに続くように、ジェイデッカ
ー・バーニアンはJXランチャーとJXバスターを構えて撃ち放ち、轟龍もバスターキャノンを
上空へ撃ち放つ。

  ジェイデッカー・バーニアン 『街を守るっっ!!!!』

    ヴヴドォヴァルゥガァアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!

  轟龍 『ターゲット、オールロックッ・・・・!!!!』

    ヴヴァドォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!

    ギュヴヴァアアアアアアッッッ・・・・ズズズドォドォオオオオオオッッ!!!!

  上空に撃ち放たれたビーム過流群が降り注ぐミサイルの雨をかき消した。だが、わずかに撃
ち漏らした弾頭が街に着弾してしまう。

    ドォドォドォガゴオオオオオンッ!!!

  舞人 「しまったっっ・・・!!!街に被害が!!!」

  要 「くっ・・・・撃ち漏らしてしまったかっ!!!やつらめっ・・・!!!」

  犯人逮捕のために迂闊に破壊できない。コックピットがあると思われる本体に武装があるた
め、武器破壊もできなかった。

  そうなると脚の破壊。だが、本体が落下すればまた被害が大きくなる。

  そうしている間にも、装甲部から有線式ビームキャノンが持ち上がって伸びる。発射角度が
自由自在なだけに無造作にビームが撃ち出された。

    ドォドォドォヴィイイイイイイッッ!!! ドォドォドォドォヴィイイイイイイ!!!

  ビームを俊敏にかわす3体の超AI勇者達。ビームの直撃を受けた道路が爆発する。

    ズドォガガゴオオオオオオオオオッッ、ドォドギャゴオオオオオオン!!!

  ビームは追うようにしつこく撃ち続けられる。

    ドォドォドォドォウウウウ!!! ドォゥドォゥドォドォゥ、ドォウウウウウッ!!!

    ズガガガガガドォドォオオオオオオオオ!!!

  ジェイデッカー・バーニアン 『迂闊に撃てば本体を破壊してしまいます!!!』

  要 「くっ・・・・いずれにしても街に被害が広がるか・・・!!!」

  だが、その時だった。吉崎がクモ型ロボットに生体反応がない事を分析した。早速吉崎は要