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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第87話

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  すると、紬も気づいたのか後方の方から琴吹家のリムジンが走ってきた。

    ブウウウウウン・・・・キキッ!

  ドアーが開いて紬が澪のカバンを持って出てきた。彼女もまたその事に気づいて戻ってきた
ようだ。

  紬 「ゴメンね、澪ちゃん!!私、間違えて澪ちゃんのカバン持って来ちゃったみたい!」

  澪 「私も今気づいて、電話入れようと思ったとこだったんだぁ!こっちこそゴメンな、ム
ギ!!」

  二人がカバンを交換すると、紬は二人を送っていく方向に事を振った。

  紬 「もしよかったらお詫びに送っていくわ!私の勘違いだったから!」

  澪 「ええ?!ムギに悪いって〜。私も勘違いしてたんだから!」

  菫 「どうぞ、遠慮なさらずに!」

  二人から勧められ、無理に断る事もないと思った澪は勇士朗にも一緒に乗っていくように促
す。

  澪 「じゃあ・・・お言葉に甘えちゃおうかな!勇士朗も一緒に乗ってこうよー!!」

  勇士朗 「え?!おう!!」

  澪が車内に乗り、勇士朗がドアに手をかけたその時だった。

    ドドドドドドドドドドドドォォォ!!!

    ディガガガガガガガガアアアアアン!!!

  勇士朗 「?!!」

  澪&紬&菫 「きゃあああああああ?!!」

  SP 「なんだ?!!」

  突如襲ったマシンガンのような攻撃。当たり一帯に薬莢の匂いと白煙が立ち込める。すると
ホバーヘリのような巨大ビークルがギュオッと低上空に現れた。

    ギュオオオオオオオッ・・・・!!!

  勇士朗 「こいつは・・・?!!」

  そして機体の両舷からアームユニットが飛び出し、リムジンを鷲掴みにした。楽しい帰宅は
瞬く間に悪夢へと一変した。

    ガギャアアアンッッ!!!

  勇士朗 「な?!!てめえええ!!!」

    ギュゴアアアアアッッ・・・!!!

  勇士朗が力を発動させようとしたその時、勇士朗の背後の次元が裂けて巨大な手が迫った。

    グアアアッ・・・・ガシイイイイイッッ!!!

  魔女だ。二重の意味で魔がさした事態が引き起こったのだ。勇士朗も鷲掴みにされて異次元
に引き釣り困れていった。

  勇士朗 「な?!!こんな時に魔女かよ?!!くっそったれぇっっっ・・・澪ぉおおおおお
おおおお!!!!」

  彼女達から勇士朗を引き裂くようにホバーヘリは上空へと舞い上がり加速していく。彼女達
の悲痛な叫びがむなしく響く。

  菫 「丈さんっっっ・・・!!!」

  紬 「そんな・・・こんなことって・・・舞人君っっ、助けてぇっっ!!!」

  澪 「勇士朗ぉおおおおおおおおお!!!」

    ギュゴアアアアアアアアアア・・・・

  ホバーのジェット音と共に少女達とその叫びは虚空の空へと連れ去られていった・・・。  


  つづく