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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第87話

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テム・ライザー発動っっ!!!」

  グレート動輪剣のコンディションが表示されるディスプレイのエネルギー出力数値が、32
0%に達する。

  グレートマイトガイン 『はぁあああっ・・・・グレート動輪剣!!!!』

  グレート動輪剣を片手で持ち上げると、鍔の車輪が高速回転を開始。巨大なエネルギーの刃
が刀身を包むように発生する。

    キュイィィィ・・・・ヴィギオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!

  舞人が気迫十分に必殺技を叫んで、グレートマイトガインがそれに連動して一気にエネルギ
ーの刃を叩き下ろす。

  舞人 「真っ向っっ、唐竹斬っっっ!!!!」

  グレートマイトガイン 『でぇぇぁあああああああああああっっ!!!!』

    ギュゴファァアアッッ・・・ディギュガダァシャアアアアアアアアアアアアッ!!!!

  エネルギーの刃で真っ二つにされたサソリロボット。グレートマイトガインから伸びるエネ
ルギーの刃に斬り続けられるボディーが大爆発を起こす。

    ギャギギギギッ・・・ギャギギギッ、ヴァズダギャゴヴァアアアアアアアアア!!!!

  燃え盛る爆炎をバックに振り向くグレートマイトガイン。左腰にグレート動輪剣を装着し、
勝利のシグナルを灯した。




  戦闘を追えて後、被害現場の事後処理に当たるブレイヴフォースのメンバー。次々に現れた
無人機に関する首謀者の存在を掴めずにいた。

  舞人 「無人機ならば必ず首謀者はいるはずだ・・・現在の捜査状況ではどうなんです?」

  要 「現場から周囲5キロ圏内に検問と捜査を展開させている。今のところそれに関する情
報は無いがな。」

  丈 「なにか匂うな・・・大きな事件の前触れのような気がする。場所は違うが、ここ最近
は無人機が妙に多い!!」

  会話する彼らの後方では、後から駆けつけたバスターボンバー達が無残になった街の瓦礫撤
去をしいる。会話をする度にメインカメラが点滅発光する。

  舞人 「大きな事件・・・確かに無人機だけの事件が断続的に起こるのは確かに妙だな。今
考えればまるで俺達を試していたかのようにもとらえることができる。」

  丈 「ただでさえこの前の一件がある。警戒は必至だ。」

  要 「いずれにせよ、何処かのマッドサイエンティストの仕業であることには間違いない。
またしばらく警戒態勢を敷く必要があるだろう。」

  再び不穏な空気が東京に漂う。その街並みの光景をそびえるグレートマイトガイン達が、毒
島事件を思い出して見つめる。

  グレートマイトガイン 『マッドサイエンティストか・・・・再びあのような大事件が起こ
るのだろうか?災害の後に来るのは人災だということなのか・・・??』

  ジェイデッカー・バーニアン 『いや、まだ災害は続いている。宇宙の侵略者達を駆逐でき
ていない。これはその最中に起こる人災だ・・・!!』

  轟龍 『・・・・・敵は案外近くにいるかもしれん。俺達の死角にな・・・。』

  グレートマイトガイン 『死角・・・・。』

  轟龍のその言葉を暗示するかのように、黒いスーツを着た男が、展開するブレイヴフォース
の戦士達をビルの屋上から監視していた。

  男 「派手に撃破してくれたな・・・人が乗っているとも知らずに・・・・あれにはアンチ
生態センサーが搭載されているのだ。くく・・・だが、さすがにスゴイ・・・・アレほどのもの
が兵器として運用されないのは実に惜しい。先日送られた戦闘データもいいデータが取れていた
が、今回は更によいデータが得られた。本日が頃合だな。あの方に報告だ・・・。」

  風に吹かれながらも不敵に笑う男。丈曰く、新たな事件が起きようとしていた。




  その日の放課後、部活を終えたメンバーは勇士朗達と落ち合って市内の公園でたむろってい
た。

  それぞれがコンビニで買ってきたお菓子を食べている。ちなみに蓮はバイト先で手に入れた
モノを食っていた。

  律 「ふー!今日も練習したなー!!あ〜肩こる〜。」

  蓮 「お疲れ、お疲れ!劇と軽音部両方だもんなー。そりゃ疲れるべ?」

  律 「まじでー?さんきゅーっ・・・ああー・・・そこそこ〜・・・おうおう。」

  蓮が律の肩をもむ。この光景を見て澪が一言突っ込む。

  澪 「おっさんか・・・。」

    ぱしゃっ!

  蓮&律 「な?!!」

  澪が持参していたデジカメで二人を撮る。

  澪 「油断していればあっという間に卒業だからなー!思い出の記録作っておかなきゃ!」

  勇士朗 「デジカメか!」

  澪 「この前、商店街の福引で当たったんだ!」

  紬 「わぁ!もっと撮りましょ〜!」

  澪 「そうだな!はいムギ、チーズ!」

  唯 「ああー!わたしもー!」

    ぱしゃっ!

  無邪気にデジカメで遊ぶ澪達。それぞれの色んな表情が撮られていく。唯と紬のピースサイ
ンツーショット。コンビ二フードをがっついて食う勇士朗達。俊と梓のラブラブツーショット。

  それに割り込んだ光と蓮の追加ショット。光にヘッドロックをかける俊。変顔アップの蓮。
横一列に並んでの全員のショット・・・・どのショットも夕焼けの綺麗なグラデーションが印象
に残る。

  だが楽しい時間のひと時は直ぐに去ってしまうものだ。それぞれが別れの帰路につく時間帯
となった。一行の前に紬を迎えに来た琴吹家のリムジン止まる。車内から妹分兼メイドの菫が姿
を見せる。

  菫 「お嬢様、お迎えに上がりました!あ、みなさんこんばんわ!」

  勇士朗達 「あ・・・こんばんわ・・・。」

  紬はニコッと笑いながら彼女のことを勇士朗達に紹介した。

  紬 「そういえばまだみんなにチョットしか紹介してなかったわね。改めて紹介するね?琴
吹家専属のメイド、斉藤菫ちゃん!今年受験生のコなのよ!」

  菫 「改めてよろしくお願いします。お嬢様の琴吹家と代々深い繋がりがありまして・・・
こうやって仕えさせてもらってます!」

  梓 「でも、パッと見だと本当にムギ先輩の妹みたい・・・。」

  菫 「そうですか?よく言われます!でも家だと本当に姉妹のような関係なんです!」

  紬 「昔からずっと可愛がってきたから・・・私自身も本当の妹のように思ってるの!」

  にこやかに、嬉しそうに言う紬。菫もえへへと言わんばかりに笑っている。事実、ハカイジ
ュウ大災害や度々遭遇する事件を命がけで駆け抜けた強い絆もあるのだ。

  紬達と別れ、帰路を歩く澪と勇士朗。だが澪は何かの違和感に気づく。

  澪 「??・・・あれ?」

  勇士朗 「どうしたんだ、澪?」

  澪 「う、うん・・・・なんか違和感が・・・っと・・・・あああ?!!」

  澪は違和感に溜まりかね、すっとカバンの中身をチェックした。すると中身が自分のカバン
と違うことに気づいた。

  勇士朗 「??!」

  澪 「間違えてムギのカバン持って来ちゃった!!」

  勇士朗 「ありゃまっ・・・!!」