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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第88話

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が非常に長けていた。

  さやか 「馬鹿ね・・・あたしは魔法少女だよ?あの爆発で吹っ飛ばされても平気だよ?」

  琢磨 「けど・・・・けど・・・さやかちゃんが傷つくトコ、見たくないっっ!!!」

  さやか 「琢磨・・・・。」

  さやかの魔法の特性は治癒能力だ。だがその分、傷の大きさに比例して魔力を自動的に消費
してしまう。今受けたダメージは通常の人間であれば、全身打撲や骨折、内臓破裂に及ぶ程の大
ダメージであった。  

  魔力を消費するにつれて彼女のソウルジェムは濁りを帯びていく。この魔女が撃破できなけ
れば、その代償は彼女に積み重なっていく。それはすなわちさやか自身が、魔女になるというこ
とを指していた。

  勇士朗も意識を取り戻さない。さやかは琢磨へ逃げるように促す。

  さやか 「・・・・これじゃ勝てないかも。そうなったらあたしは魔女になって死ぬ。そう
なる前に逃げて・・・・。」  

  琢磨 「何言ってんだよ!!!くっ・・・力に・・・なりたいっっ・・・!!!」

  琢磨がそう願った刹那、エネルギー生命体らしきものが突如コンタクトをとってきた。

    キュイイイイ・・・

  琢磨&さやか 「??!」

  エネルギー生命体 『探していた・・・・ようやくここで見つけることができた!!!』

  琢磨もさやかも何がなんだかわからない。とりあえずさやかは、安全確保のために許容魔力
でバリアーを作る。

  さやか 「とりあえずバリアーを、えいっっ・・・・・くっ、また魔力が・・・・それで、
あなたはいったい何?!!」

  琢磨 「探していたって、何を?!!」

  エネルギー生命体 『それは二つの勇気だ。私の名はカイゼルファイヤー。デストリアン出
現の報告を受けて、太陽系に先行していた宇宙警察機構の戦士だ。しかし、その途中でドライア
ス軍を名乗る者達と遭遇して戦闘ととなったが、その最中に近辺のブラックホールに叩き込まれ
てしまった・・・その結果、異次元の世界に繋がり、長くその世界を彷徨うことになってしまっ
たのだ・・・・。』

  そう・・・彼こそがエクスカイザーが初期に語っていた行方不明になった勇者だった。異次
元に閉じ込められていたが為に行方不明となっていたのだ。

  琢磨 「え?!!ってことは、あの時に活躍したロボットの仲間?!!」

  カイゼルファイヤー 『誰を指しているのかは判らないが、仲間ならその戦闘の際に失って
しまった。共に力のコアの勇気が不十分だったが故に・・・・私がこの次元に閉じ込められてい
る間に何があったかはわからないが、私が本当の力を発揮させるには、二つの勇気が必要だ。私
はそれにふさわしい二つの勇気を君達から感じることができた!!君達が望むのなら、私と共に
戦わないか??』

  琢磨にとっては思いもよらない事であった。だが、そうすれば自分も今までとは比べ物にな
らない力で戦える。グレンラガンと共に戦う聡のように。琢磨の漢心に炎が滾った。

  琢磨 「ああ!!そうすれば俺も本当の意味でさやかちゃんと闘える!!頼むぜ!!!後、
俺は琢磨って言うんだ!!!」

  カイゼルファイヤー 『そうか!だが、琢磨。彼女が同意しなければそれはできない。さや
かと言ったね?君ははどうしたい?』

  さやか 「・・・・あたしも正直、あのデカイ魔女に勝てない自分が歯がゆかった。だけど
今、あれと闘える力が手に入るなら、あたしも闘う!!」

  琢磨 「へへ・・・・決まりだな!!でもどうやって??」

  カイゼルファイヤー 『見ていろ・・・・はぁあああっっ!!!』

    ヴィギガアアアアアアアッッ!!!

  エネルギー体のカイゼルファイヤーが光を放った先に時空ゲートが出現した。ゲートのホー
ル内から紅蓮の炎が渦を巻く。

    ギュヴァガアアアアア!! ギュゴゴゴアアアアア!!!

  そしてその内部より、黄金の一角を持った白き巨神とも言える巨大なロボットが出現した。

  戦闘用のカイゼルファイヤーである。炎を纏いながらゆっくりとゲートから出現する。

  琢磨 「おおお!!!すげー!!!かっけええええええ!!!」

  さやか 「うああぁぁぁ・・・すっご!!!」

  カイゼルファイヤー 「とあああっっ!!!」

  エネルギー体のカイゼルファイヤーがロボットのカイゼルファイヤーに飛び込んだ。エクス
カイザーやファイバードのように融合する。ロボットのカイゼルファイヤーに意思が灯った。

  そして二人はカイゼルファイヤーの両眼から放たれた光に導かれ、カイゼルファイヤーの内
部に導かれた。

  だが、シャイニングダグオンのように融合するわけではなく、複座式のコックピットに座っ
た。

  意識あるロボットの中にコックピットがある点においては、いわば宇宙版マイトガインと言
ってもいいだろう。広大に広がるモニターが巨人の魔女を映す。

  琢磨 「おおおおお!!!ロボットのコックピットおぉ!!!高いぜえええ!!!」

  状況的には空中に浮かんでいるかのような錯覚だ。その時、ソウルジェムの状態が元に戻っ
ていることに気づいた。

  さやか 「すっごーい・・・・ホント高い・・・(ってあれ??ソウルジェムが元に戻ってる
?!!)!!!」

  プラスエネルギーの空間故の奇跡的状況だった。その間にもカイゼルファイヤーが戦い方の
説明をする。      

  カイゼルファイヤー 『改めてここで闘い方をレクチャーしよう。琢磨、君は私と共に基本
動作と攻撃を、さやかはトータルでのサポートを頼む!!特にさやかは勇気にプラスされた力を
有している。それをレバーから私に直接伝えてくれ!!!』

  さやか 「わかった!!!」

  琢磨 「具体的な操作はどうやって??」

  カイゼルファイヤー 『私と一体にシンクロすることが大事なんだ。イメージと勇気で動か
せ!!!武器は胸に取り付けられた、カイゼルブレードだ!!!』

  琢磨 「なんかどっかで聞いたかのような?ようはエヴァみたいに行けって事か!!!よっ
しゃああいくぜっ、さやかちゃんっっ!!!」

  さやか 「うんっっ!!!」

  巨大魔女とカイゼルファイヤーが対峙する。今、新たな勇者が異次元の魔物と激突しようと
していた。




  一方、八丈島近海の孤島にグレートロコモライザーと轟龍が到着する。緊迫する空気の中で
榎本と舞人との邂逅が始まった。お互いのモニター越しに交渉が展開する。

  榎本 「来たか・・・・旋風寺舞人。」

  舞人 「貴様が首謀者か?!!」

  榎本 「ああ。それらの機体を降りて出てきてくれないか?会って話をしてみたい。どうす
ればそのような技術が得られるのかという事をな・・・・ここは紳士的に行こうじゃないか。」

  舞人 「確かに。それに越したことはない・・・。」

  そのまま進行する舞人。意地でも爆発しそうな感情を抑えて、今は冷静さを維持しつつレバ
ーを握る。周囲には多数のスクトリアが監視している状況下にあった。