Ib ~とある美術館での物語(2)~
「こっちの置物は・・・『悲しき花嫁の左手』、絵の方は『嘆きの花嫁』・・・なんで両方とも暗い表現なのかしら?」
確かに両方とも暗い表現だ。
それに描かれている花嫁と花婿も悲しい表情をしている。
花嫁と花婿とあるから明るい表現の方が合ってる気がするのだが。
「まあ、とりあえず先に進みましょうかイヴ」
「うん、そうする」
そう言い通路の奥へ行こうとすると、
「待って下さい・・・」
「え?」
声がする方を向くとそこには『嘆きの花婿』があった。
作品名:Ib ~とある美術館での物語(2)~ 作家名:エグゼター