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Ib ~とある美術館での物語(2)~

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なるほど、だから二人共悲しい表情だったのか。

それを聞いた私はなんとかしてあげたい気持ちになった。

「ねぇギャリー、この先でもし指輪を見付けたらここまで届けてあげない?」

「え?アタシは別に構わないけど」

「・・・それは本当ですか?」

「まあ、アタシ達もここから出る方法を探しながらだから見付けられるかわからないけどね」

「それでも構いません、もし見つからなかったら仕方ありませんが新しいのをまた買いますから」

「そう、なら先に進みながら探してみましょうイヴ」

そう言ってギャリーが通路の奥へ歩き出したので私もそれに続いて歩き出した。