Ib ~とある美術館での物語(2)~
「ダメね、なにも無かったわ。ただ、一つだけ充血している目玉があったわ」
「なにか関係があるのかな?」
「さあ?アタシにはわからないわ。とりあえず次は真ん中の通路へ行ってみましょ」
真ん中の通路は左側の通路よりも長くなく、すぐに通路の奥へたどり着いた。
奥には青いドアがあったが、
「えへへへへへへ、はな・・・おはな、いいなぁ・・・」
「・・・なんなのこれ?」
なんだか怪しいドアだった。
ドアには目が二つ、大きな口が一つ、少し大きい腕が二本あった。
「お花くれたらここ通してあげるよ・・・えへへ」
「花って言ってもアタシ達にはバラしかないし・・・」
「えへへ・・・お花ちょうだい?」
「・・・なんだかあげない方が良い気がする」
作品名:Ib ~とある美術館での物語(2)~ 作家名:エグゼター