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こらぼでほすと 解除10

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「MSに乗せて宇宙へ、お散歩とかはやめてくれ。トレミーを歩くぐらいなら大丈夫だ。それも長時間は歩けないと思うけどな。」
「もちろんだ、ハイネ。今のニールに発進の加速は無理だろう。」
「せつニャン、それ、そもそもやっちゃいけないだろ? 死ぬぞ。」
「じゃあ、トレミーまで散歩してお茶するぐらい? 」
「ああ、そんなとこだな、フェルトちゃん。」
 ドック内の医療ルームにいるので、トレミーの艦内までだと、いい距離だろう。ある程度は、筋肉を動かしておいたほうが、地上に降下した後の影響が少ないのも事実だ。
「でも、俺、パジャマだな。」
「俺のでよかったらあるぜ? 制服着てみる? 兄さん。」
「うふふふ・・・それで、スメラギさんとラッセを驚かせようよ? ロックオン。」
 姿形は瓜二つなディランディーズだ。どっちも同じ服だと判別は難しい。いや、並べば筋肉の付き方で、バレるから単体で驚かせるほうが有効だ、と、ティエリアも意見を口にする。
「ついでに裸足なんだけど? 」
「心配すんな、じじい。俺がおぶって行ってやるよ。」
「おう、すまないな、ハレルヤ。じゃあ、驚かせに行こうか? みんな。」
 ニールも許可が出れば、いそいそと起き出す。身体の動きは鈍いが、それは、ハレルヤがフォローしてくれるので問題ない。元の古巣だから、ニールも気楽なものだ。じゃあ、行ってくるぜ、と、ハレルヤに負ぶわれて出て行った。てけてけと、その周辺を他の子猫と実弟もついていく。治療の目処が立ったから、やはり、組織のほうも浮かれているものらしい。
作品名:こらぼでほすと 解除10 作家名:篠義