Angel Beats! ~君と~
(あれ?岩沢さんの姿が・・・・・・ああああ!?皆を無視してギターを!?何やってんの!?しかも気付いてない!もしかして音楽キチ!?前から思ってたけど本当に音楽キチだったんだ!!)
8ビートがどうとかこの音楽比率はどうとか呟き、ギターを鳴らしてまた呟きまくって考えていた。
「音無さん、全員全滅です。岩沢さんを除きますが。」
「・・・・・・・」
結弦は考えていた。
どうやったら二人を止められるのかを。
ただでさえ二人が居るだけで無限ループが完成している。その無限ループを停めるには何かしらのキッカケが必要。
遊○王だったら速攻魔法、罠カード、カウンター罠、永続罠、モンスター、それなりの材料が必要だ。
何かが在る。絶対二人を止める方法が。簡単なカードが。
「こんの駄目秀樹の癖に生意気だ!」
ゆりは右手の拳を固く握ると日向の顔面に思いっきり突き刺した。
が、
パシィッといとも簡単に日向の手で止められた。
「お前はいつもそうだよ・・・・ったく暴力で何でも解決しやがって・・・・、」
「何?説教?この寝言は寝て言え!」
左手の拳を右手と同じく固く握ると日向のみぞおちにアッパーをかました。
だがこれも止められた。
「どうしたゆりっぺ?この俺にパンチを止められるなんてさ。しかもお前の両手をしっかり握ってる。これでお前は俺に攻撃できまい!ハハハハハハハハハハハハ!!」
日向は高笑いをした。
「寝言は寝て言えっつてんだろ!!」
「げぇあ゛!?」
右足を思いっきり日向の急所へと振り上げた。
流石にこれに反応出来ず素直に喰らってしまった。
「ヒィ!!」
大山は顔面を両手で覆った。どうやら刺激が強過ぎたのだろう。
「日向さん・・・・・」
「・・・・・・・・・」
思わず二人は急所を押さえて地面に無惨に惨めに転げ回っている日向を見た。
皆は惨めにベンチの隅っこへ移動。お互いに慰め合っている。
(あれ?そういや椎名の姿が・・・・・・)
辺りを見渡したが椎名は居ない。一体何処へ。
「日向君、私に逆らうとこうなる事を覚えておいてね」
踞りながら凄い勢いで首を縦に振るとゆりは納得した様に歩き出した。
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影